対称移動について
関数 $y=f(x)$ のグラフ $C$ を、$x$ 軸に関して対称に移動したグラフ $C_x$ を表す関数について考える。
$x$ 軸に関する対称移動
$C$ 上の点を $\text{P}(x,~v)$ が、$x$ 軸に関して対称に移動することによって $C_x$ 上の点 $\text{Q}(x,~y)$ に移動したとすると \[y=-v\] つまり、$v=-y$
ここで、$\text{P}(x,~v)$ は曲線 $C$ 上の点であるから、$v=f(x)$ を満たすので $x$、$y$ は \[-y=f(x){\Leftrightarrow}y=-f(x)\] を満たす。
また、関数 $y=f(x)$ のグラフ $C$ を、$y$ 軸に関して対称に移動したグラフ $C_y$ を表す関数について考える。
$y$ 軸に関する対称移動
$C$ 上の点を $\text{P}(u,~y)$ が、$x$ 軸に関して対称に移動することによって $C_y$ 上の点 $\text{Q}(x,~y)$ に移動したとすると \[x=-u\] つまり、$u=-x$
ここで、$\text{P}(u,~v)$ は曲線 $C$ 上の点であるから、$y=f(u)$ を満たすので $x$、$y$ は \[y=f(-x)\] を満たす。
最後に、関数 $y=f(x)$ のグラフ $C$ を、原点に関して対称に移動したグラフ $C_0$ を表す関数について考える。
原点に関する対称移動
$C$ 上の点を $\text{P}(u,~v)$ が、原点に関して対称に移動することによって $C_y$ 上の点 $\text{Q}(x,~y)$ に移動したとすると \[x=-u~,~y=-v\] つまり、$u=-x$、$v=-y$ である。
ここで、$\text{P}(u,~v)$ は曲線 $C$ 上の点であるから、$v=f(u)$ を満たすので $x$、$y$ は \[-y=f(-x){\Leftrightarrow}y=-f(-x)\] を満たす。
関数 $y=f(x)$ の対称移動
関数 $y=f(x)$ のグラフを、$x$ 軸に関して、$y$ 軸に関して、原点に関して対称移動したグラフを表す関数は、それぞれ
- $y=-f(x)$ $x$ 軸に関する対称移動
- $y=f(-x)$ $y$ 軸に関する対称移動
- $y=-f(-x)$ 原点に関する対称移動