命題の否定について

命題の否定

ある命題 $p$ に対して、$p$ が真の場合には偽に、$p$ が偽の場合には真となる命題を、$p$ の 否定 (negation) といい

「$p$ でない (not $p$)」

と書く。$p$ の否定は、記号 $\overline{p}$ で表すこともある。

吹き出し命題の否定について

命題の否定は、日常で使う「~ない」の意味と同じである。論理学では「$\neg{p}$」と表す。

この新しい命題 $\overline{p}$ の真偽値表は、次のようになる。

$p$$\overline{p}$

例えば、真である命題として、命題 $p$ を

$p:$「ペンギンは鳥類である」 (真)

とすると、この命題の否定 $\overline{p}$ は

$\overline{p}:$「ペンギンは鳥類ではない」 (偽)

となる。また、偽である命題として、命題 $q$ を

$q:$「$2$ は $1$ より小さい」 (偽)

とすると、この命題の否定 $\overline{q}$ は、「$2$ は $1$ より小さくはない」すなわち

$\overline{q}:$「$2$ は $1$ 以上である」 (真)

となる。