“場合”を集合の要素に対応させる
球の並べ方
ある事柄の起こり方が全部で $a$ 通りあるとき, その事柄の起こる場合の数(number of cases)は $a$ 通りであるという.
この事柄の起こり方は,集合の要素に対応させることができる.
例えば,①の球が3個,②の球が2個,計5個の球があるとする.
この中から3個選んで,順に1列に並べるという事柄をAとすると事柄Aには,右図のように7通りの場合がある.
これを順に $a_1,a_2,\cdots,a_7$ と対応させ集合 $A$ を作る. このとき,場合の数は $n(A)$ と表せる.
このように,事柄における“場合”は,集合の要素に簡単に対応させることができる. このように対応させることにより,場合の数を求める際,『集合の要素の個数』で学んだことが利用できる.
以下,特に断りのない限り,事柄Xと集合 $X$ は互いに対応しているものとし,どちらも斜体のアルファベット $X$ で表すことにする.