円順列$cir(n)$の計算
一般に,区別する $n$ 個のものを円形に並べた場合の総数も,先程の例と同じように考えることができ, 次のようにまとめられる.
円順列 $cir(n)$ の計算
$n$ 個の円順列の総数 $cir(n)$ は
\[cir(n)=\dfrac{n!}{n}=(n-1)!\]と計算できる.
無題
また,円順列が $(n − 1)!$ と計算される理由は,次のように説明することもできる.
簡単のため,先程の $cir(4)$ が $3!$ で計算できることについて考えてみよう.
右図のように,まず $\fbox{A}$ を固定して,そこから円をつくるように残りの $\fbox{B}$ , $\fbox{C}$ , $\fbox{D}$ を並べると考えて, $3!$ 通りとなり,これは $cir(4)$ と一致する.
一般の $cir(n)$ の場合も,1つを固定して,その周りに残りの $n − 1$ 個のものを並べると考えて
\[cir(n) = (n − 1)!\]と考えることができる.