動径の表す角
無題
動径の表す角
動径は$360^\circ$回転するともとの位置に戻るので, たとえば,$60^\circ$の動径は,図のように
\begin{align} &420^\circ~(~=60^\circ+360^\circ)\\ &780^\circ~(~=60^\circ+360^\circ\times2)\\ &-300^\circ~(~=60^\circ-360^\circ) \end{align}などの角の動径と同じ位置にくる. すなわち,$60^\circ+360^\circ\times n$($n$は整数)の動径はすべて同じ位置にくる. これらの角を動径$\text{OP}$の表す角という.
一般に,次のことがいえる.
動径の表す角
動径$\text{OP}$と始線$\text{OX}$のなす角の1つを$\alpha$とすると,動径$\text{OP}$の表す角$\theta$は
\begin{align} \theta=\alpha+360^\circ\times n \end{align} ($n$は整数)のようにあらわされる.
動径の表す角
次の角の動径を$\text{OP}$とするとき,動径$\text{OP}$の表す角を
\begin{align} \alpha+360^\circ\times n \end{align} ($n$は整数)の形で表せ.ただし,$0^\circ\leqq\alpha<360^\circ$とする.
- $420^\circ$
- $1450^\circ$
- $-80^\circ$
- $-895^\circ$
- $420^\circ=360^\circ\times1+60^\circ$なので$\boldsymbol{60^\circ+360^\circ\times n}$
- $1450^\circ=360^\circ\times4+10^\circ$なので$\boldsymbol{10^\circ+360^\circ\times n}$
- $-80^\circ=360^\circ\times(-1)+280^\circ$なので$\boldsymbol{280^\circ+360^\circ\times n}$
- $-895^\circ=360^\circ\times(-3)+185^\circ$なので$\boldsymbol{185^\circ+360^\circ\times n}$