速度の考え方
陸上競技の男子短距離走では、世界レベルの選手になると $100$ メートル(meter)を $10$ 秒(second)で走るので、速度を計算すると \[\dfrac{100~[\text{m}]}{10~[\text{s}]}=10~[\text{m/s}]\] となる。しかし、短距離の選手がスタートからゴールまで、ずっと $10~[\text{m/s}]$ の速度で走っているかというと、そうではない。実際には、スタートした瞬間からだんだんと速度を上げて最高速度に達し、それを維持しながら走りつづけるという走り方になっているようだ。以下では、このように速度の変化がともなう運動について考えてみよう。