整数とは何か

自然数をものの個数と見ている限り、自然数どうしの差のうち、たとえば、$3-5$ には意味が無い。 なぜなら、$3$ 個のものから $5$ 個のものを差し引くことはできないからである。

しかし、$1000$ 円の貸しがある人から $600$ 円借りた場合には、差し引きが

$1000-600=400$ (円)
貸しになるように、$1000$ 円の貸しがある人から $1400$ 円借りた場合には、 自然数に符号($-$)のついた数を考え
$1000-1400=-400$ (円)
として $400$ 円の借りがあると考えると計算が便利である。

このような、自然数にマイナス($-$)のついた数と、$0$、自然数をあわせて整数 (integer number) という。

たとえば、次の数は全て整数である。 \[-2568,~-23,~-3,~0,~4,~57\]