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降べき・昇べきの順

多項式は、ある文字に着目した次数についてまとめると、式が扱いやすい。

たとえば、多項式 3x27+4x3+x

  • (x について)次数が低くなる順に整理すると 4x33x2+x7
  • (x について)次数が高くなる順に整理すると 7+x3x2+4x3
となる。 一般には、次のようにいわれる。
  • 次数が低くなる順に多項式を整理することを降べきの順 (descending order of power) に整理するといい
  • 次数が高くなる順に多項式を整理することを昇べきの順 (ascending order of power) に整理するという。

吹き出し降べきの順

今後は基本的に、降べきの順に整理する習慣をつけよう。
いくつかの例外を除き(その場合は降べきの順でなくてよい)ほとんどの場合、それによって式の見通しがよくなる。

降べきの順

次の多項式を x について降べきの順に整理し、各項の係数をいえ。

  1. 3x212xy+4+3x22x+5
  2. 2x2+2y23xy+4y2+2xyx2

  1. まず同類項でまとめてから、降べきの順に整理する。 \begin{align} &3x^2-12xy+4+3x^2-2x+5\\ =&(3+3)x^2+(-12y-2)x+(4+5)\\ =&\boldsymbol{6x^2+(-12y-2)x+9} \end{align} これより、x^2 の係数は 6x の係数は -12y-2、定数項は 9 である。
  2. まず同類項でまとめてから、降べきの順に整理する。 \begin{align} &2x^2+2y^2-3xy+4y^2+2xy-x^2\\ =&(2-1)x^2+(2-3)xy+(2+4)y^2\\ =&\boldsymbol{x^2-xy+6y^2} \end{align} これより、x^2 の係数は 1x の係数は -y、定数項は 6y^2 である。