円周外の点から引いた接線の方程式
無題
円$C$の外に点$P$をとり,Pから引いた円$C$の接線を考えよう. 図のようにして,そのような直線は2本存在することが分かる.
次の例題で確認してみよう.
円周外の点から引いた接線の方程式
円$C:x^2+y^2=2$と点$P(3,~1)$について,$P$から引いた$C$の接線$l$の方程式を求めたい.以下の$\fbox{?}$に入る式・言葉・値を答えよ.
直線$l$の傾きを$m$とする.$l$は$P$を通り傾き$m$の直線となるので, 方程式は$\fbox{A}$となる. 条件「円$C$と直線$l:\fbox{A}$が接する」は
「円$C$の$\fbox{B}$と直線$l:\fbox{A}$の距離が$\fbox{C}$に等しい」
という条件と必要十分条件である.
$l$と,円$C$の中心の距離は点と直線の距離を用いて$ \fbox{D}$と書けるので,
\begin{align} \fbox{D}=\fbox{C} \end{align}が成り立つ.これを解いて$m=\fbox{E},~\fbox{F}$(ただし,$\fbox{E}<\fbox{F}$). よって,$l$の方程式は
$m=\fbox{E}$のとき$\fbox{G},m=\fbox{F}$のとき$\fbox{H}$.
$\fbox{A}:~\boldsymbol{y-1=m(x-3)}$
$\fbox{B}:$~中心(つまり,原点)
$\fbox{C}:~\boldsymbol{\sqrt{2}}$~(または円$C$の半径)
$\fbox{D}:~\boldsymbol{\dfrac{|m\cdot 0 -0 -3m+1|}{\sqrt{m^2 + (-1)^2}}}$
$\left(=\boldsymbol{\dfrac{|-3m+1|}{\sqrt{m^2 + 1}}}\right)$
←点と直線の距離
$\fbox{E}:~\boldsymbol{-\dfrac{1}{7}}$
$\fbox{F}:~\boldsymbol{1}$
←途中の計算は以下のようになる.
\begin{align} &\dfrac{|m\cdot 0 -0 -3m+1|}{\sqrt{m^2 + (-1)^2}}=\sqrt{2}\\ &\Leftrightarrow|-3m+1|=\sqrt{2}\sqrt{m^2 + (-1)^2} \end{align}両辺とも正なので,両辺2乗して
\begin{align} &\Leftrightarrow9m^2 - 6m +1=2m^2 + 2\\ &\Leftrightarrow7m^2 -6m -1=0 \end{align}$\fbox{G}:~\boldsymbol{x+7y-10=0}$
$\fbox{H}:~\boldsymbol{x-y-2=0}$