2変数関数と図形の方程式
FTEXT 数学Iで学んだ放物線や,直線の方程式で学んだ直線,円の方程式で学んだ円 のなどの図形の方程式は,適当な多変数関数$f(x,~y)$をもちいて,方程式
\begin{align} f(x,~y)=0 \end{align}で表すことができる.
たとえば,2変数関数を$f(x,~y)=y-2x_1$とおけば,方程式$f(x,~y)=0$は
\begin{align} &y-2x_1=0\\ \Leftrightarrow~&y=2x+1 \end{align}つまり,傾きが$2$で切片が$1$の直線を表す.
もう1例考えてみよう.2変数関数を$g(x,~y)=x^2+y^2-1$とおけば,方程式$g(x,~y)=0$は
\begin{align} &x^2+y^2-1=0\\ \Leftrightarrow~&x^2+y^2=1 \end{align}つまり,原点$(0,~0)$が中心で半径が$1$の円を表す.
2変数関数と図形の方程式の関係
図形の方程式は,適当な多変数関数$f(x,~y)$をもちいて,方程式
\begin{align} f(x,~y)=0 \end{align}で表せる.
2変数関数と図形の方程式
2変数関数$f(x,~y)$がつぎの1.~3.で定義されるとき,方程式$f(x,~y)=0$の表す図形を$xy$平面上に図示せよ.
- $f(x,~y)=3x+y-2$
- $f(x,~y)=-x^2 +2x +y$
- $f(x,~y)=x^2 +2x+y^2 -4y$
無題
無題
無題
$f(x,~y)=0$より,$y = − 3x + 2$となるので,
グラフは図のようになる.
$f(x,~y)=0$より,$y = x^2 − 2x$となるので, グラフは図のようになる.
$f(x,~y)=0$より
\begin{align} &x^2 +2x+y^2 -4y=0\\ ~~\Leftrightarrow&~~ (x+1)^2 + (y-2)^2=5 \end{align}となるので,グラフは図のようになる.