平面上の3点が与えられたとき
ここでは,同一直線上にない空間内の3 点A(→a),B(→b),C(→c) を含む平面αを表すベクトル方程式を求めてみる.

まず,平面α上の点P(→p) に関して→AP は,「ベクトルの1 次結合の定義」で見たように,平面上の1 次独立な2 つの→AB と→AC に分解して
→AP=s→AB+t→ACと表すことができる.

これを用いて→OP は
→OP=→OA+→AP=→OA+s→AB+t→ACと表すことができる.→OP=→p,→OA=→a,→AB=→b−→a,→AC=→c−→a を用いて整理すると
→p=→a+s(→b−→a)+t(→c−→a)=(1−s−t)→a+s→b+t→c となる.