増減の例
増減の例
具体的な関数の例として、2次関数 $f(x)=-x^2+4x$ としてを考えてみよう。$y=f(x)$ のグラフは \begin{align} y&=-x^2+4x\\ &=-(x-2)^2+4 \end{align} であるから、頂点の座標は $(2,~4)$ とわかり、右図のようになる。
この図から
- $x\lt2$ のときは、$f(x)$ は増加
- $x\gt2$ のときは、$f(x)$ は減少
- $-2x+4\gt0$ つまり、$x\lt2$ のとき「$f'(x)\gt0$ となるので」、$f(x)$ は増加している。
- $-2x+4\lt0$ つまり、$x\gt2$ のとき「$f'(x)\lt0$ となるので」、$f(x)$ は減少している。
$f'(x)$ の符号と関数の増加・減少の関係
関数 $f(x)$ の値の増減は、$f(x)$ の導関数 $f'(x)$ を用いて
- $f'(x)\gt0$ となる $x$ の値の範囲では、$y$ の値は増加する
- $f'(x)\lt0$ となる $x$ の値の範囲では、$y$ の値は減少する
吹き出し増減の例
これから先扱おうとしている関数は、2次関数のように簡単に増加・減少のわかるものではない。そのため、この導関数 $f'(x)$ の正・負から、関数の増加・減少を判断できるようにしておかなければならない。