有理数と少数
有理数は筆算により 小数 (decimal number) になおすことができる。
有限小数と無限小数

たとえば、右図のような筆算を行うと
- 54=1.25 のように、割りきれて 有限小数 (finite decimal) になるもの
- 722=0.3181818⋯ のように、割り切れず 無限小数 (infinite decimal) になるもの
循環小数は、循環する部分がわかるように、記号「⋅」(ドット)を使う。たとえば、722 は 722=0.3181818⋯=0.3˙1˙8 と表す。
有理数と循環小数
分数は小数で、小数は分数で表せ。
- 916
- 537
- 0.625
- 0.˙42˙9
- (割り算を実行すればよい) \boldsymbol{0.5625}
- (割り算を実行すればよい) \boldsymbol{0.\dot{1}3\dot{5}}
- 0.625 を分数で表すと \dfrac{625}{1000}。約分して \boldsymbol{\dfrac{5}{8}} となる。
- まず x=0.429429429\cdots\tag{1}\label{yuurisuu1} とおく。循環の周期をそろえるために、これを1000倍すると 1000x=429.429429\cdots\tag{2}\label{yuurisuu2} となる。\eqref{yuurisuu2}-\eqref{yuurisuu1}より \begin{array}{rrlrl}&1000x&=&429&.429429\cdots\\-)&x&=&0&.429429\cdots\\\hline&999x&=&429\end{array} よって、x=\dfrac{429}{999}=\boldsymbol{\dfrac{143}{333}}となる。