数学A 第1章 場合の数 — 部屋割り
部屋割りの数
ボールと箱のモデル3
ボールと箱のモデルを使って
「区別する5個のボールを,区別する3個の箱に最低1個は配る場合の数」 を考えてみよう.
準備として,ボールは区別するので番号をつけ,それを①,②,③,④,⑤とし, 箱も区別するので番号をつけ,それを

としておく.
集合

が空になる

が空になる

が空になる
とおくと,求めるものは
であるから,包含と排除の原理を使って
通り となる.
ここで,ボールを箱へこのように配る方法を定義しておく.

「区別するn個のボールを,区別するr個の箱に(空の箱がないように)最低1個は配る場合の数」を,
この例では,
★包含と排除の原理の一般形
包含と排除の原理(一般の場合)
1から
を作るとする. このとき,この組の作り方は全部で
例えば,
を意味し,
を意味している
この記号を用いると,
この式が包含と排除の原理の一般形である.
部屋割りの数 の計算
一般の部屋割りの数
まとめておこう
部屋割りの数
と計算できる.
この計算式は理論的にはこう表せるということを示したものであり,記憶する必要は全くない. シグマ記号
については 数学Bを参照のこと.
撹乱順列
『部屋割り』とは異なるが,『包含と排除の原理』の応用として次の問題を考えてみよう.
4人の友達A,B,C,Dがクリスマスパーティーでプレゼントを交換する.自分自身の持ってきたプレゼントに誰も当たらないようになるのは何通りの分け方があるか求めよ.
解答を見る
解答1:包含と排除の原理
と集合をおくと
通り
解答2:漸化式を使う
いま,
- A君がB君のプレゼントに当る
- A君がC君のプレゼントに当る
- A君がD君のプレゼントに当る
i. ~iii. は対称的なので,以下i. についてだけ考える(のち4 − 1 = 3倍すればよい).
プレゼントを小文字のアルファベットで表すとして,“A君のプレゼントaをbと考えて”,残りの3人へのプレゼントの配り方を考えると
- B君にb(本当はa)を配り,残りC,D君に自分自身のプレゼントが当らないように配る B,C,D君に自分自身のプレゼントが当らないように配る(見かけの上ではあるが,B君にbが配られない場合を考える)
の2通りに場合分けできる.ここで1. は
で計算できる.この関係は
通り
元記事: http://www.ftext.org/text/section/90(取得日 2026-08-07)
最終更新: 2026-08-08
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