数学A 整数の性質FTEXT ftext.org
整数の基本性質 練習問題全9問
年組番氏名得点
整数の基本性質の練習問題(全9問・解答つき)
数学A「整数の基本性質」(整数の性質)の練習問題を9問まとめました。解答は各問のすぐ下に折りたたんであります。そのまま印刷すれば、解答の見えない問題プリントになります。
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問題1倍数の和と積
- 整数 a の倍数の和は a の倍数であることを示せ。
- 整数 a の倍数の積は a の倍数であることを示せ。
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整数 a の倍数は、適当な整数 m,n を用いて、 am,an と表すことができる。
このとき、倍数の和は
am+an =a(m+n)
であり、 m+n は整数であるから、 a の倍数である。
また、倍数の積は
am・ an =a・ amn
であり、 amn は整数であるから、 a の倍数である。
問題2最大公約数と最小公倍数
次の各組の多項式の最大公約数と最小公倍数を求めよ。 ただし、答えの式は展開しなくてもよい。
- x²-1,x+1
- x²-4x+4,x²-4
- x²+2x-3,x²+x-6
- x³-27,x²-2x-3
解答を見る
- x²-1=(x+1)(x-1) なので、最大公約数は x+1 、最小公倍数は (x+1)(x-1) である。
- x²-4x+4=(x-2)² 、 x²-4=(x-2)(x+2) なので、最大公約数は x-2 、最小公倍数は (x-2)²(x+2) である。
- x²+2x-3=(x-1)(x+3) 、 x²+x-6=(x+3)(x-2) なので、最大公約数は x+3 、最小公倍数は (x-1)(x+3)(x-2) である。
- x³-27=(x-3)(x²+3x+9) 、 x²-2x-3=(x-3)(x+1) なので、最大公約数は x-3 、最小公倍数は (x-3)(x²+3x+9)(x+1) である。
問題3ユークリッドの互除法の利用
1073と1517の最大公約数を、ユークリッドの互除法を使って求めよ。
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大きいほうを小さいほうで割ることをくり返すと
1517=1073・1+444 1073=444・2+185 444=185・2+74 185=74・2+37 74=37・2+0
となる。
よって、1073と1517の最大公約数は 37 である。
問題4素因数分解
次の数を素因数分解せよ。
- 252
- 1001
- 2310
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- 小さい素数から順に割っていくと 252=2²・3²・7
- 同様にして 1001=7・11・13
- 同様にして 2310=2・3・5・7・11
上の例題から経験的に次のことがわかる。
問題51次不定方程式の整数解
次の方程式の整数解をすべて求めよ。
- 5x+3y=1
- 7x+11y=1
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x=2,y=-3 は 5・2+3・(-3)=1 を満たすので、整数解の1つである。もとの方程式から辺々引くと
5(x-2)+3(y+3)=0
となり、5と3は互いに素であるから、 ax+by=0 の整数解より x-2=3k,y+3=-5k と表せる。
よって、求める整数解は x=3k+2,y=-5k-3 ( k は整数)である。
x=-3,y=2 は 7・(-3)+11・2=1 を満たすので、整数解の1つである。もとの方程式から辺々引くと
7(x+3)+11(y-2)=0
となり、7と11は互いに素であるから、 ax+by=0 の整数解より x+3=11k,y-2=-7k と表せる。
よって、求める整数解は x=11k-3,y=-7k+2 ( k は整数)である。
覚えておきたい事項(4問)
暗記1ユークリッドの互除法
ユークリッドの互除法を証明せよ。
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a を b で割った商を q とすると
a=bq+r
である。
a と b の公約数を d とすると、 a も bq も d の倍数であるから、倍数の和と積より、その差 r=a-bq も d の倍数である。よって、 d は b と r の公約数でもある。
逆に、 b と r の公約数を d' とすると、 bq も r も d' の倍数であるから、その和 a=bq+r も d' の倍数である。よって、 d' は a と b の公約数でもある。
すなわち、 a と b の公約数と、 b と r の公約数はすべて一致する。したがって、そのうち最大のものも等しく
gcd(a,b)=gcd(b,r)
が成り立つ。
例として1071と1029の最大公約数を求めてみよう。
1071を1029で割ると、商は1余りは42、すなわち
1071=1029・1+42
となるので、1071と1029の最大公約数は、1029と42の最大公約数と等しい。 ここで得られた、1029と42に関して、再び割り算を行うと
1029=42・24+21
となるので、1029と42の最大公約数は、42と21の最大公約数と等しい。同様にして
42=21・2+0
となるので、42と21の最大公約数は21であることがわかる。すなわち、1071と1029の最大公約数は21である。
暗記2素数の性質
素数の性質を証明せよ。
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a と p の最大公約数は p の約数であるから、 1 または p である。
もし、最大公約数が p ならば、 a は p で割り切れる。
もし、最大公約数が 1 ならば、互いに素な数の性質より、 b が p で割り切れる。
よって、 a,b のうち、少なくとも1つは p で割り切れる。
暗記3素数が無数にあることの証明
素数を小さい方から並べると
2,3,5,7,…
である。
- 2・3+1,2・3・5+1,2・3・5・7+1 が素数であることを確認せよ。
- 素数が無数にあることを示せ。
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それぞれ計算すると
2・3+1=7, 2・3・5+1=31, 2・3・5・7+1=211
であり、どれも1とその数自体以外に正の約数をもたないので、素数である。
素数が有限個 p1,p2,…,pn しかないとする。ここで
N=p1p2…pn+1
とおくと、 N はどの pi で割っても1余るので、どの pi でも割り切れない。
よって、 N 自身が素数であるか、または p1,p2,…,pn 以外の素因数をもつことになり、いずれにしても素数が n 個しかないことに反する。
したがって、素数は無数にある。
暗記4 ax+by=1 の整数解
方程式 2x+3y=1 を満たす整数解を求めよ。
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2x+3y=1 ①
を満たす整数解として、 x=−1,y=1 がある。つまり
2・(-1)+3・1=1 ②
①-② より
2{x-(-1)}+3{y-1}=0 ⇔ 2(x+1)+3(y-1)=0 ③
2と3は互いに素であるから、 ax+by=0 の整数解より ③ のすべての整数解は
(は整数)x+1=3k,y−1=−2k(kは整数) と表せる。
よって、 ① のすべての整数解は
(は整数)x=3k−1,y=−2k+1(kは整数)
となる。