数学I 第2章 関数と方程式・不等式 — 関数

関数の基本知識

関数とは何か

の水が入っている水槽の中に毎分 の割合で水を入れたとする。

中央に「?」と書かれた箱があり、左から x が入って右から 2x+3 が出る様子が矢印で示されている。箱の下には「時間と水の量の関係」と添えられている。 水を入れてから経過した時間が分とすると、水槽の中の水の量 と計算することができる。

また、正方形の一辺の長さを とすると、その面積 と計算することができる。

中央に「?」と書かれた箱があり、左から x が矢印で入り、右へ x^2 が矢印で出ていく。下には「正方形の1辺の長さと面積の関係」と記されている。 このように、「 の値を決めるとそれに応じて の値がただ1つだけ決まる」とき、関数 (function) であるという。

の関数であるということを、一般的に などと表す。関数 において、 の値が であるとき、対応する の値を で表し のときの関数 の値という。

中央に「?」と書かれた立体的な箱がある。左からxと右向きの矢印が箱に入り、箱の右側からは右向きの矢印とともにf(x)が出ていく。 たとえば、 のとき である。

関数をグラフで表すということ

平面上に数直線を2本、直交するようにとると、その平面上の点 の位置は、右図のように実数の組 で表すことができる。この組 を点 座標 (coordinates) といい、 と書く。

原点Oで直交するx軸とy軸があり、右上に点Pが位置している。点Pから各軸へ伸ばした点線により、x軸上のaとy軸上のbに対応していることが示されている。 この直交する数直線のことを座標軸 (coordinateaxes) といい、座標軸の定められた平面を座標平面 (coordinateplane) という。

座標平面は、座標軸によって4つの部分に分けられる。これらを下図のように、それぞれ

  • 第一象限 (firstquadrant)(しょうげん) 第二象限 (secondquadrant) 第三象限 (thirdquadrant) 第四象限 (fourthquadrant)

という(座標軸はどの象限にも含めない)。

座標平面がx軸とy軸によって4つに分けられている。右上に第1象限、左上に第2象限、左下に第3象限、右下に第4象限とそれぞれ記されている。 次に、関数 を座標平面に図示することを考えよう。

たとえば、関数 を図示するには、 を満たす値の組 を座標として座標平面上に点を打っていけばよい。

同様に、関数 を図示するには、 を満たす値の組 を座標として座標平面上に点を打っていけばよい。

一般に、関数 において、 の値とそれに対応する の値の組 を座標とする点全体の作る座標平面上の図形を、関数 グラフ (graph) という。

座標平面上に、関数 y=x+2 のグラフを表す直線が描かれている。この直線は、x軸上の点 -2 と y軸上の点 2 を通る右上がりの直線である。
座標平面上に、原点Oを頂点とする関数 y=x^2 の放物線が描かれている。x=1 のとき y=1、x=2 のとき y=4 となる曲線上の点が点線で示されている。

定義域とは何か

において、 のとる値の範囲を、この関数の定義域 (domain) という。定義域をはっきりと示す場合には、関数とともに などと書く。

たとえば、関数 において、 のとる値の範囲、すなわち定義域を とするとき と表す。ただし、関数においてその定義域が特に示されていない場合には、その関数が意味を持つ範囲ですべての の値を考える。たとえば とだけ書かれていた場合には、定義域はすべての実数であり、また とだけ書かれていた場合には、 での除法は意味をなさないので,定義域は 以外のすべての実数である。

座標平面上に直線 y=x+2 が描かれており、xが-1から3までの範囲が両端に黒丸のある実線の線分で表されている。その外側の直線部分は点線になっている。

値域と最大値・最小値

関数 において、 が定義域すべての値をとるときの のとる値の範囲を、この関数の値域 (range) という。

たとえば、関数 の値域は、右のグラフからわかるように となる。

座標平面上に直線y=x+2が破線で描かれ、xが-1から3までの範囲にあたる、点(-1, 1)から点(3, 5)までの部分が黒丸の端点をもつ実線で示されている。 このように、関数において、その値域に最も大きい値があるとき、その値をこの関数の最大値 (maximumvalue) といい、その値域に最も小さい値があるとき、その値をこの関数の最小値 (minimumvalue) という。

最終更新: 2026-08-10

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