資源配分(配分先に区別が無い場合)の練習問題(全4問・解答つき)

数学A「資源配分(配分先に区別が無い場合)」(場合の数)の練習問題を4問まとめました。解答は各問のすぐ下に折りたたんであります。そのまま印刷すれば、解答の見えない問題プリントになります。

印刷すると、開いている解答だけが一緒に刷られます。印刷設定の「ヘッダーとフッター」を外すと、日付やURLが入らずきれいに刷れます

問題1資源配分(配分先に区別が無い場合)の計算練習

次の値を求めよ。

解答を見る
  1. 求めるのは「区別しない5個のボールを、区別しない1個の箱に最低1個は配る場合の数」であり、これは次の図のような 通りである。

    横長の箱が1つあり、その中に丸いボールが横一列に5個入っている。5個のボールをすべて1つの箱に入れる、ただ1通りの配り方を表している。
  2. 求めるのは「区別しない5個のボールを、区別しない2個の箱に最低1個は配る場合の数」 であり、これは次の図のような 通りである。

    5個のボールを2つの箱に分ける2通りが上下に並んでいる。上段は左の箱に4個・右の箱に1個、下段は左の箱に3個・右の箱に2個のボールが入っている。
  3. 求めるのは「区別しない5個のボールを、区別しない3個の箱に最低1個は配る場合の数」 であり、これは次の図のような 通りである。

    5個のボールを3つの箱に分ける2通りが上下に並んでいる。上段は左から3個・1個・1個、下段は左から2個・2個・1個のボールが箱に入っている。
  4. 求めるのは「区別しない5個のボールを、区別しない4個の箱に最低1個は配る場合の数」 であり、これは次の図のような 通りである。

    箱が横一列に4つ並び、左端の箱にボールが2個、残りの3つの箱に1個ずつ、合わせて5個入っている。4つの箱に分ける、ただ1通りの配り方を表している。
  5. 求めるのは「区別しない5個のボールを、区別しない5個の箱に最低1個は配る場合の数」 であり、これは次の図のような 通りである。

    箱が横一列に5つ並び、それぞれの箱に丸いボールが1個ずつ入っている。5個のボールを5つの箱に1個ずつ分ける、ただ1通りの配り方を表している。

問題2資源配分 (配分先に区別が無い場合)

区別しない9個のボールを、区別しない3つの箱に配る場合について、どの箱にも最低1個はボールを配るとして、その配り方には何通りの方法があるか求めよ。

解答を見る

まず、ボールを区別せず、箱を区別する(a箱、b箱、c箱と名付ける) 場合について考える。

このとき、9個のボールを3つの箱に分ける方法は、並べた9個のボールの“すきま”8ヶ所に“しきり”を2ヶ所いれ、左から順にa箱、b箱、c箱に入れるボールの数と対応させればよい。 つまり、 通りある。

横一列に並べられた9個の丸いボールと、それらのボールの間にある8箇所のすきまをそれぞれ下から指し示す、8本の上向きの矢印が並んでいる。

a箱、b箱、c箱にはいるボールの数がそれぞれ のとき、 と表す。

  1. 28通りのうち3つの箱とも入るボールの数が等しくなるのは

    の1通り。

  2. a箱、b箱に入るボールの数が等しいのは、3箱とも入るボールの数が同じ場合を除くと

    の3通りある。3つの箱のうち、どの2つの箱に入るボールの数が等しくなるかは 通りあるので、 2つの箱に入るボールの数が等しいのは 通り。

  3. 3つの箱に入るボールの数がばらばらであるのは、 通り。

よって、箱の区別をなくすと

通り

7通りの内訳は次のようになる。

1から7の番号ごとに、3つの箱に入るボールの数が描かれている。その個数は順に、1が1・1・7、2が1・2・6、3が1・3・5、4が1・4・4、5が2・2・5、6が2・3・4、7が3・3・3である。

問題3★資源配分 (配分先に区別が無い場合)

を正の整数とし、 個のボールを3つの箱に分けて入れる問題を考える。ただし、1個のボールも入らない箱があってもよいものとする。

  1. 互いに区別のつかないボールを、A、B、Cと区別された3つの箱に入れる場合、その入れ方は全部で何通りあるか。
  2. が6の倍数 ( は自然数)であるとき、 個の互いに区別のつかないボールを、区別のつかない3つの箱に入れる場合、その入れ方は全部で何通りあるか。 を用いて表せ。
解答を見る
  1. Aに 個、Bに 個、Cに 個入れるとして

    を満たす0以上の整数の組 が何組あるかと対応する。

    資源配分〜その2〜の例題を参照のこと

    よって

  2. 1. の 通りのうち

    (i) 3箱に入るボールの数がすべて違うものが 通り

    (ii) 3箱に入るボールの数が2箱については同じものが 通り

    (iii) 3箱に入るボールの数がすべて同じものが 通り

    あるとすれば、求める値は、箱の区別を無くすため、それぞれ で割って 通りとなる。

    まず、 は明らかに1である。

    次に、 を求める。どの2つの箱に入るボールの数が等しくなるかで 通りある。 例えば と が等しい場合

    なので、 通りあるが、3箱に入るボールの数がすべて同じになる場合である の1通りを引いて、 通りある。よって

    最後に、 は全体から を引くことにより求まり

    以上より

    通り

問題4資源配分(配分先に区別が無い場合)の和

資源配分 (配分先に区別が無い場合)の例題において。 空の箱があってもよいとすると、何通りの配り方があるか求めよ。

解答を見る

資源配分 (配分先に区別が無い場合)の解答より、

空の箱が1つも無い場合には7通りであった。

2つの箱が空箱になるのは、1通り。 1つの箱が空箱になるのは(数えて)4通り。よって

通り

この例題からわかるように、空の箱があってもよい場合のボール の配り方は、 の和となる。 ボールと箱のモデルでまとめると、次のようになる。