確率分布と期待値の練習問題(全9問・解答つき)

数学A「確率分布と期待値」(確率)の練習問題を9問まとめました。解答は各問のすぐ下に折りたたんであります。そのまま印刷すれば、解答の見えない問題プリントになります。

印刷すると、開いている解答だけが一緒に刷られます

問題1期待値の計算~その1~

次の1. と2. ではどちらが有利と考えられるか.

  1. さいころを1回振り,(出た目) 100円もらえる.

  2. さいころを2回振り,1回でも6の目が出たら1200円もらえる.

  3. と2. それぞれの期待値を求めてから判断する.

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  1. もらえる金額を 円とすると,確率分布は
  2. 2回のさいころの結果,出る目の順列は 通りあり,これらは同様に確からしい.このうち,1回でも6の目が出るのは,(数えて)11通りあるので,もらえる金額を 円とすると,確率分布は

以上1. と2. の期待値の結果から,

2. の方が有利

と考えられる.

問題2期待値の計算~その2~

次の問いに答えよ.ただし,計算には期待値の定義を使うこと.

  1. 1,2,3,4と数字の書いてあるカードがそれぞれ1枚ずつ計4枚ある.カードを2枚引くとき,そのカードの番号の和を確率変数 として,期待値 を求めよ. また,カードの番号の積を確率変数 として,期待値 を求めよ.
  2. 1,2,3の数字の書いてあるくじ(引いたら元に戻すものとする)を2回引き, その数字の和を確率変数 として,期待値 を求めよ. また,数字の積を確率変数 として,期待値 を求めよ.
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  1. 確率変数 の確率分布は次のようになる.
  2. 確率変数 の確率分布は次のようになる.

問題3確率変数の1次式の期待値

さいころ投げを1回行い,出た目を確率変数 とするとき, を求めよ.

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の確率分布は次のようになる.

これより

(参考) の確率分布

いま,この例題において,確率変数 の計算の様子をわかりやすくするため

2X+1 2 1+1 2 2+1 2 3+1 2 4+1 2 5+1 2 6+1
P

となおしてから,期待値 を計算してみると

つまり, が成り立つ.

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確率変数 の確率分布を

とする( は自然数)このとき

問題4確率変数の和の期待値

硬貨1枚とさいころ1個を投げる試行を考える.硬貨に表が出たときは1,裏が出たときは0を対応させる確率変数を とする.また,さいころに出た目を確率変数 とする. を求めよ.

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とすると, のとる値は1から7までの整数となる.

例えば, となるのは のときか, のときであり,これらは排反であるから

である.同様にして,計算すると次のようにまとめられる.

これより, の期待値

となる.

(参考1) の確率分布

(参考2) の確率分布

いま,この例題において,確率変数 の計算の様子をわかりやすくするため

となおしてから,期待値 を計算してみると

つまり, が成り立つ.

解答を見る

確率変数 の確率分布を

確率変数 の確率分布を ,とし

とする.

の確率分布表は以下のようになる.

このとき, の期待値

問題5独立な確率変数の積の期待値

硬貨1枚とさいころ1個を投げる試行を考える. 硬貨に表が出たときは1,裏が出たときは0を対応させる確率変数を とする. また,さいころに出た目を確率変数 とする. を求めよ.

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とすると, のとる値は0から6までの整数となる.

例えば, となるのは のときであるから

である.同様にして,計算すると次のようにまとめられる.

これより, の期待値

となる.

(参考1) の確率分布

(参考2) の確率分布

いま,この例題において,確率変数 の計算の様子をわかりやすくするため

となおしてから,期待値 を計算してみると

つまり, が成り立つ.

解答を見る

確率変数 の確率分布を

確率変数 の確率分布を ,とすると, は独立なので

が成り立つ.

の確率分布表は以下のようになる.

このとき, の期待値

問題6公式を使った期待値の計算

期待値の計算~その2~と同じ問題を,今度は公式を上手に使って解け.

  1. 1,2,3,4と数字の書いてあるカードがそれぞれ1枚ずつ計4枚ある.カードを2枚引くとき,そのカードの番号の和を確率変数 として,期待値 を求めよ. また,カードの番号の積を確率変数 として,期待値 を求めよ.
  2. 1,2,3の数字の書いてあるくじ(引いたら元に戻すものとする)を2回引き, その数字の和を確率変数 として,期待値 を求めよ. また,数字の積を確率変数 として,期待値 を求めよ.
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  1. はじめに引いたカードの番号を確率変数 ,2枚目に引いたカードの番号を確率変数 とすると の確率分布は次のようになる.
  2. はじめに引くくじの番号を確率変数 ,2回目に引くくじの番号を確率変数 とすると, の確率分布は次のようになる.

覚えておきたい事項(3問)

暗記1確率変数の1次式の期待値

を確率変数, を定数とするとき

が成り立つことを証明せよ.

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の確率分布は次のようになる.

これより

(参考) の確率分布

いま,この例題において,確率変数 の計算の様子をわかりやすくするため

2X+1 2 1+1 2 2+1 2 3+1 2 4+1 2 5+1 2 6+1
P

となおしてから,期待値 を計算してみると

つまり, が成り立つ.

解答を見る

確率変数 の確率分布を

とする( は自然数)このとき

暗記2確率変数の和の期待値

を確率変数とするとき

が成り立つことを証明せよ.

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とすると, のとる値は1から7までの整数となる.

例えば, となるのは のときか, のときであり,これらは排反であるから

である.同様にして,計算すると次のようにまとめられる.

これより, の期待値

となる.

(参考1) の確率分布

(参考2) の確率分布

いま,この例題において,確率変数 の計算の様子をわかりやすくするため

となおしてから,期待値 を計算してみると

つまり, が成り立つ.

解答を見る

確率変数 の確率分布を

確率変数 の確率分布を ,とし

とする.

の確率分布表は以下のようになる.

このとき, の期待値

暗記3独立な確率変数の積の期待値

を独立な確率変数とするとき

が成り立つことを証明せよ.

解答を見る

とすると, のとる値は0から6までの整数となる.

例えば, となるのは のときであるから

である.同様にして,計算すると次のようにまとめられる.

これより, の期待値

となる.

(参考1) の確率分布

(参考2) の確率分布

いま,この例題において,確率変数 の計算の様子をわかりやすくするため

となおしてから,期待値 を計算してみると

つまり, が成り立つ.

解答を見る

確率変数 の確率分布を

確率変数 の確率分布を ,とすると, は独立なので

が成り立つ.

の確率分布表は以下のようになる.

このとき, の期待値