2次不等式と2次関数の練習問題(全11問・解答つき)

数学I「2次不等式と2次関数」(関数と方程式・不等式)の練習問題を11問まとめました。解答は各問のすぐ下に折りたたんであります。そのまま印刷すれば、解答の見えない問題プリントになります。

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問題1判別式 の場合の2次不等式

次の2次不等式を解け。

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xy座標平面上に、下に凸の放物線 y=x^2-2x-3 が描かれている。この放物線は x 軸と 2 点で交わっており、それぞれの x 座標として -1 と 3 が示されている。

とおくと、判別式 となるので、この放物線は 軸と2つの共有点をもつ。その共有点の 座標は より、 軸との交点の 座標は とわかる。

これより、 のグラフは右図のようになる。

以下、このグラフをもとに2次不等式を解く。

  1. 2次関数 y=x^2-2x-3 の放物線が、x軸と x=-1, 3 の白丸で交わっている。y>0 となる x<-1 および 3<x の部分で、グラフとx軸の上側の領域がグレーに塗られている。

    右図より、 となるのは または のときであるとわかる。

    よって、2次不等式 の解は となる。

  2. 放物線 y=x^2-2x-3 と x軸との交点は -1 と 3 であり、xが -1 以下および 3 以上の範囲で、放物線の x軸より上側の領域が着色されている。

    右図より、 となるのは または のときとわかる。

    よって、2次不等式 の解は となる。

  3. 放物線 y=x^2-2x-3 と x軸との交点は -1 と 3 で、白丸で表されています。x軸より下側の放物線とx軸で囲まれた、xが -1 と 3 の間の領域が塗りつぶされています。

    右図より、 となるのは のときとわかる。

    よって、2次不等式 の解は となる。

  4. 座標平面上に2次関数 y=x^2-2x-3 の放物線があり、x軸との交点 -1 と 3 に黒丸が付いている。これらを含み、x軸より下側にある放物線の内側の部分が塗られている。

    右図より、 となるのは のときとわかる。

    よって、2次不等式 の解は となる。

問題2判別式 の場合の2次不等式

次の2次不等式を解け。

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xy平面上に、下に凸の放物線 y=4x^2-4x+1 が描かれている。この放物線はx軸と x=1/2 の点で接しており、その接点に黒丸が付いている。

とおくと、判別式 となるので、この放物線は 軸と接する。

さらに、2次方程式 を解くと となるので、 軸との共有点(接点)の 座標は とわかる。

これより、 のグラフは右図のようになる。

以下、このグラフをもとに2次不等式を解く。

  1. 座標平面上に、x軸と点 1/2 で接する下に凸の放物線 y=4x^2-4x+1 が描かれている。接点は白丸で除外され、放物線の x軸より上側にある部分が網掛けされている。

    右図より、 となるのは または のときとわかる。

    よって、2次不等式 の解は となる。

    以外のすべての実数」という答え方でもよい

  2. 2次関数 y=4x^2-4x+1 の放物線が、x軸上の x=1/2 で接している。x軸より上の領域が灰色に着色されており、放物線全体がその領域に入っている。

    右図より、すべての実数 となるのがわかる。

    よって、2次不等式 の解はすべての実数となる。

  3. 座標平面上に2次関数 y=4x^2-4x+1 の下に凸の放物線が描かれている。この放物線は、x軸上の点 x=1/2 でx軸に接している。

    右図より、 となる は存在しないのがわかる。

    よって、2次不等式 の解は存在しない

  4. 右図より、 となるのは のときのみとわかる。

    x軸とy軸がある座標平面上に、下に凸の放物線 y=4x^2-4x+1 がある。放物線の頂点はx軸上の点 1/2 にあり、グラフはx軸とこの点でのみ接している。

    よって、2次不等式 の解は となる。

問題3判別式 の場合の2次不等式

次の2次不等式を解け。

解答を見る
x軸、y軸、原点Oがある座標平面上に、下に凸の放物線y=x^2-4x+5が描かれている。放物線は全体がx軸の上側にあり、x軸と交点をもたない。

とおくと、判別式 となり、この放物線は 軸と交点をもたないので、 のグラフは右図のようになる。

以下、このグラフをもとに2次不等式を解く。

  1. x軸の上方に下に凸の放物線 y=x^2-4x+5 があり、x軸との交点をもたない。また、x軸より上側の領域全体が灰色で塗りつぶされている。

    右図より、すべての実数 となるのがわかる。

    よって、2次不等式 の解はすべての実数となる。

  2. x軸より上側に、x軸と交わらない下に凸の放物線y=x^2-4x+5が描かれている。グラフより上の領域全体がグレーで塗りつぶされている。

    右図より、すべての実数 となるのがわかる。

    よって、2次不等式 の解はすべての実数となる。

  3. x軸とy軸、原点Oがある座標平面上に、下に凸の放物線 y=x^2-4x+5 が描かれている。放物線は頂点も含めてすべてx軸より上側に位置している。

    右図より、 となる は存在しないのがわかる

    よって、2次不等式 の解は存在しない

  4. 座標平面上に、下に凸の放物線 y=x^2-4x+5 が描かれている。この放物線は常にx軸の上側に位置しており、x軸と共有点をもたない。

    右図より、 となる は存在しないのがわかる。

    よって、2次不等式 の解は存在しない

問題42次不等式の練習

次の2次不等式を解け。

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  1. x軸と点-2、3で交わる下に凸の放物線 y=(x-3)(x+2) が描かれており、x軸より下側の放物線とx軸で囲まれた領域が塗りつぶされている。

    のグラフを描けば右図のようになるので、 が解となる。

  2. x軸とx=2, 4で交わる下に凸の放物線 y=(x-2)(x-4) が描かれ、x軸より下側の部分が塗られている。交点の2と4の位置は白丸で表されている。

    は整数の範囲で因数分解でき

    の判別式を とすると のグラフを描けば右図のようになるので、 が解となる。

  3. x軸と、その上方にある下に凸の放物線 y=2x^2+x+6 が描かれている。放物線とx軸は交わっておらず、放物線全体がx軸より上側にある。

    式全体に を掛けて

    の係数は正にした方がよい は判別式 であるので、グラフは右図のようになる。つまり、この不等式を満たす実数は存在しないので、解はない

  4. 下に凸の放物線 y=x^2-3x-2 とx軸の交点のx座標は (3-√17)/2 と (3+√17)/2 である。放物線がx軸より上側にある、交点の両外側の領域が塗られている。

    移項して整理すると は簡単には因数分解できないので、

    の判別式を とすると

    2次方程式 の解 2次方程式の解の公式参照

    を利用して が解となる。

  5. x軸の上に、下に凸となる2次関数 y=x^2+2x+6 の放物線があり、x軸とは交わっていない。放物線の下側の領域全体がグレーで塗りつぶされている。

    移項して整理すると の係数は正にした方がよい

    の判別式 について であるので、グラフは右図のようになる。つまり、この不等式は常に正しいので、解はすべての実数

  6. x軸と点-4で接する、下に凸の放物線y=(x+4)^2がある。頂点の点-4においてx軸と接しており、それ以外の部分はすべてx軸の上側に位置している。

    両辺を6倍して整理すると のグラフを描くと右図のようになる。よって、この不等式の解は

問題5連立2次不等式

次の不等式を解け。

  1. 上の式を 、下の式を とする。
  2. 上の式を 、下の式を とする。
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    • x軸とx=-2、7で交わる下に凸の放物線 y=x^2-5x-14 が描かれている。xが-2以下および7以上の範囲で、x軸の上側の領域が着色されている。

      まず、 を解くと 最後の式を とする。

    • y=2x^2-11x-40のグラフとx軸が、x座標が-5/2と8の点で交わっており、交点は白丸で示されている。x軸より下側にある放物線の内側の部分が塗られている。

      次に、 を解くと 最後の式を とする。

    以上 を共通して満たす

    数直線上に①'の表すx≦-2および7≦xの範囲と、②'の表す-5/2<x<8の範囲が示され、共通部分である-5/2<x≦-2と7≦x<8の領域に斜線が引かれている。
    • x軸と交わる下に凸の放物線 y=9x^2-25 があり、交点のx座標は -5/3 と 5/3 で白丸となっている。この2つの交点の間で、放物線のx軸より下の領域が塗られている。

      まず、 を解くと の係数が正になるように両辺に を掛けた

      最後の式を とする。

    • 下に凸の放物線 y=3x^2+4x-6 と x 軸との交点が白丸で示され、x 座標はそれぞれ (-2-√22)/3 と (-2+√22)/3 である。放物線の x 軸より下側の部分がグレーで塗られている。

      次に、 を解くのだが、これは簡単には因数分解できないので、2次方程式 の解 の係数が偶数の場合の解の公式参照

      を利用して 最後の式を とする。

    以上 を共通して満たす

    数直線上に(3)'の範囲 -5/3<x<5/3 と、(4)'の範囲 (-2-√22)/3<x<(-2+√22)/3 が示され、共通部分である -5/3<x<(-2+√22)/3 に斜線が引かれている。

    より

    なので

    なので

問題6範囲に注意すべき2次関数の最大・最小

のとき、 の最大値・最小値、そのときの を求めよ。

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まず、 を変形して

から を消去することが目的 に代入し、平方完成すると

最大・最小を求めたいので平方完成する 一方、 において、 なので

条件に2乗などがあるときは範囲に注意する である。つまり

x軸とL軸の座標平面に、上に凸の放物線 L=f(x)=-(x-1/2)^2+1/4 が描かれている。-1≦x≦1 の範囲が実線で描かれ、両端の点(-1, -2)と点(1, 0)は黒丸で示されている。

において、 の最大値・最小値を求めればよい。そこで、 のグラフを描けば、右図のようになる。

図から、最大値は であり、 に代入して となる。

また、最小値は であり、 に代入して となる。まとめると

  • のとき最大値
  • のとき最小値

問題7絶対値を含む2次関数

次の式で与えられた関数のグラフを描け。

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    1. のとき、 なので
    2. 、つまり のとき、 であるので
    y=2x-|x^2-4| のグラフが実線で描かれている。点(-2, -4)と点(2, 4)で折れ曲がり、点(-1, -5)を頂点とする曲線などを含み、延長上の放物線が破線で併記されている。

    以上i,iiより、グラフは右図のようになる。

    1. 、つまり のとき、 なので
    2. 、つまり のとき、 なので
    x軸との交点 2-√10 と 2+√10 の間で上に折り返された関数 y=|x^2-4x-6| のグラフが実線で描かれている。頂点 (2, -10) をもつx軸より下の元の放物線は点線で描かれている。

    以上i,iiより、グラフは右図のようになる。

この問の2のグラフは、 のグラフのうち 軸より下にある部分を上側へ折り返したものになっている。一般に、 のグラフは、 のグラフを描いておき、 軸より下にある部分を上に折り返すと素早く描くことができる。

問題8絶対値を含む2次方程式

次の方程式を解け。

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    1. 、つまり

    放物線 y=(x+2)(x-4) と x軸が交わる点 -2, 4 に黒丸があり、xが -2 以下および 4 以上の範囲で、x軸の上側の領域が着色されている。

    のとき、与えられた方程式は の範囲で考えているので、 2. 、つまり

    i の の範囲以外 のとき、与えられた方程式は

    の係数が偶数の場合の解の公式参照 より

    の範囲で考えているので、

    以上 i,ii より、求める解は

    1. 、つまり

    放物線 y=(x-1)(x-3) と x軸の交点である x=1 と 3 に黒丸が付いている。xが1以下、および3以上の範囲で、放物線の外側の領域がグレーで塗られている。

    のとき、与えられた方程式は

    2次方程式の解の公式参照

    の範囲で考えているので、 2. 、つまり

    i の の範囲以外 のとき、与えられた方程式は

    2次方程式の解の公式参照 の範囲で考えているので、

    以上 i,ii より、求める解は

問題9絶対値を含む2次不等式

次の不等式を解け。

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    1. 、つまり

    下に凸の放物線 y=(x+3)(x-3) と x 軸の交点 -3, 3 に黒丸が付いている。x 軸より上側で x ≦ -3 と x ≧ 3 の領域が灰色で塗られている。

    のとき、与えられた不等式は

    下に凸の放物線 y=(2x+1)(2x-9) が x軸と交わっており、交点 x=-1/2 と 9/2 は白丸になっている。この2つの交点の間の x軸より下側にある、放物線と x軸で囲まれた部分が塗られている。

    数直線上に、x≦-3および3≦xを表す範囲と、-1/2<x<9/2を表す範囲が重ねて描かれており、共通部分となる3≦x<9/2の範囲に斜線が引かれている。

    これと を合わせて、 2. i の の範囲以外

    のとき、与えられた不等式は

    方程式 の解を利用した より

    これと、 を合わせて、

    以上 i,ii より求める解は

    1. 、つまり

    方程式 の解を利用した のとき、与えられた不等式は

    x軸と点-1および11で交わる下に凸の放物線y=(x+1)(x-11)があり、x軸より上でx<-1と11<xの範囲のグラフの上側の部分がグレーに着色されている。交点は白丸となっている。

    これと、 を合わせて、 2. 、つまり

    i の の範囲以外 のとき、与えられた不等式は

    x軸とx=1、5で交わる下に凸の放物線y=(x-1)(x-5)がある。交点の1と5は白丸で、x軸より下側にある放物線とx軸で囲まれた領域が色塗られている。

    これと、 を合わせて、

    以上 i,ii より求める解は

問題10絶対値記号を複数含む式

以下の問いに答えよ。

  1. 関数 のグラフを書け。
  2. 方程式 を解け。
  3. 不等式 を解け。
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  1. まず、場合分けについて考える。

    • を解くと、
    • を解くと、

    になる場合は省略している。

    よって、次の表のようになる。

    1. のとき
    2. のとき
    3. のとき
    関数 y=|2x-4|+|x-5| のグラフで、y軸上の点(0, 9)から点(2, 3)へ下がり、点(5, 6)へ上がり、そこからさらに右上がりに伸びる折れ線が描かれている。

    以上 i,ii,iii より、グラフは右図のようになる。

  2. まず、場合分けについて考える。

    • を解くと、
    • を解くと、

    になる場合は省略している。

    よって、次の表のようになる。

    1. のとき これは に適する。
    2. のとき がいくつでも、この等式を満たすことはありえない。よって、この場合には解は無い。
    3. のとき これは に適する。

    以上 i,ii,iii より、求める解は である。

  3. まず、場合分けについて考える。

    下に凸の放物線 y=x^2-4x+3 とx軸がx=1, 3で交わり、交点に黒丸が打たれている。xが1以下および3以上の範囲で、x軸より上側の領域が灰色で塗られている。
    • を解くと、
    • を解くと、

    になる場合は省略している。

    よって、次の表のようになる。

    1. のとき

      x軸と x=1, 5 の2点で交わる下に凸の放物線 y=(x-1)(x-5) が描かれている。2交点の間のx軸より下側の部分が灰色に塗りつぶされている。

      これと、 を合わせて、この場合は解が無い。

    2. のとき

      x軸と点(1,0)で接する下に凸の放物線 y=(x-1)^2 が描かれている。接点(1,0)は白丸で示され、放物線の外側にあたる左右の領域がグレーに塗られている。

      これと、 を合わせて、

    3. のとき

      x軸の上方に、x軸と共有点をもたない下に凸の放物線 y=x^2-4x+5 が描かれており、x軸より上の領域全体が灰色で塗りつぶされている。

      の判別式を すると、 であり、グラフを考えると、解はすべての実数。

      これと、 を合わせて、

    4. のとき

      方程式 の解を利用した これと、 を合わせて、

    以上 i,ii,iii,iv より、求める解は

覚えておきたい事項(1問)

暗記12次不等式の解法

以下の空欄に適当な数字を入れよ。

2次不等式 を解くことを考えよう。

まず を因数分解するため、2次方程式 を解こう。

これは、解の公式より となる。よって と因数分解できる。

2次方程式の解と因数分解参照

この左辺を とおいて、 となるときの の範囲を求めればよい。

2次関数 のグラフを描けば右図のようになるので、 の解は

y=x^2-4x+2 の放物線が下に凸に描かれ、x軸との交点のx座標は B-√C と B+√C で、白丸になっている。x軸より上で、交点より左側と右側の領域が着色されている。
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の計算