いろいろな証明法の練習問題(全5問・解答つき)
数学I「いろいろな証明法」(論理と集合)の練習問題を5問まとめました。解答は各問のすぐ下に折りたたんであります。そのまま印刷すれば、解答の見えない問題プリントになります。
問題1対偶法
次の命題を証明せよ。
- すべての整数
について、 が奇数ならば、 はともに奇数である。 - すべての実数
について、 ならば、 かつ である。
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この命題の対偶は
「すべての整数
について、 または が偶数であるならば は偶数である」 となる。
偶数
はある整数 を用いて、 と表すことができるからとなり、 は偶数である。 が偶数である場合も、ある整数 を用いて、 と表すことができるから、となり、 は偶数である。 以上より、対偶の命題が証明されたので、もとの命題
「すべての整数
について、 が奇数ならば はともに奇数である」 も証明された。
この命題の対偶は
「すべての実数
について、 または であるならば である」となる。
まず、一般に実数
において、 であり、 となるのは のときに限る。これは実数についても同様である。 いま、実数
が のとき、 となるからとなり、 である。また、実数
が のとき、 であるからとなり、 である。以上より、対偶の命題が証明されたので、もとの命題
「すべての実数
について、 ならば かつ である」も証明された。
問題2背理法
次の命題を証明せよ。
- 3つの整数
が を満たすとき、のうち少なくとも1つは偶数である。 - 三角形の内角のうち、少なくとも1つは
以上である。
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3つの整数
の全てが奇数であると仮定する。 「 のうち少なくとも1つは偶数である」の否定は「 の全てが奇数である」となる このとき、
もすべて奇数である。ここで、左辺 は奇数どうしの和であるから偶数となるが、右辺は奇数であり、 を満たすことと矛盾する。よって、
のうち少なくとも1つは偶数である。 3つの内角の全てが
未満であると仮定する。 「少なくとも1つは 以上である」の否定は「全てが 未満である」となる このとき、3つの内角の和は
未満となり、三角形の内角の和が であることと矛盾する。 三角形の内角のうち、少なくとも1つは
以上である。
問題3 の背理法~その1~
が無理数ならば も無理数であることを証明せよ。が無理数ならば も無理数であることを証明せよ。
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がという有理数であると仮定すると 有理数どうしの差は有理数である より、
は有理数となる。 これは、
が無理数であることに矛盾する。よって、 は無理数である。が という有理数であると仮定すると 有理数どうしの比(分数)は有理数である より、
は有理数となる。 これは、
が無理数であることに矛盾する。よって、 は無理数である。
実数のうち、有理数でないものを無理数という。実数、無理数について詳しくはいろいろな数を参照のこと。
覚えておきたい事項(2問)
暗記1有名な背理法の応用例
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つまり
ただし、
この両辺を
暗記2 の背理法~その2~
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いま、
また、このとき
この例題から推測できるように、一般に次のことがいえる。