空間図形の計量の練習問題(全4問・解答つき)
数学I「空間図形の計量」(平面図形・空間図形の計量)の練習問題を4問まとめました。解答は各問のすぐ下に折りたたんであります。そのまま印刷すれば、解答の見えない問題プリントになります。
印刷すると、開いている解答だけが一緒に刷られます
問題1直角三角錐の計量
図のように、 ∠AOB=∠BOC=∠COA=90° の直角三角錐 OABC において、次の問に答えよ。ただし、 OA=2、 OB=3、 OC=6 とする。
- 辺 AB、BC、CA の長さをそれぞれ求めよ。
- ∠ACB=θ とするとき、cosθ の値を求めよ。
- △ABC の面積 S を求めよ。
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- △OAB、△OBC、△OCA それぞれに、三平方の定理を用いて
AB=√13 BC=3√5 CA=2√10
- △ABC に点 C からみる余弦定理を用いて
cosθ=(CA²+CB²-AB²)/2CA・CB =(40+45-13)/2・2√10・3√5=3√2/5
- 2より
sinθ=√(1-cos²θ) =√(1-(3√2/5)²) =√(1-18/25)=√7/5
だから、1より △ABC の面積 S は
S=1/2CA・CBsinθ =1/2・2√10・3√5・√7/5 =3√14
上の例題で、△OAB、△OBC、△OCA の面積をそれぞれ S1、 S2、S3 とおくと
S1²+S2²+S3²=S²
が成り立っているのが確認できる。この関係は、一般の直角三角錐で成り立ち、三平方の定理の空間版といえるものである。
問題2三角錐の計量
図のような三角錐 OABC において、次の問に答えよ。
- 辺 OB の長さを求めよ。
- 辺 OA の長さを求めよ。
- 辺 AC の長さを求めよ。
- ∠ABC=θ とするとき、cosθ の値を求めよ。
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△OBC に正弦定理を用いて
OB/sin45°=6/sin60°
⇔ OB=sin45°/sin60°×6 =(√2/2)/(√3/2)×6 =2√6
OA=OBsin60°=2√6・√3/2=3√2
まず、△OBC に点 B からみる第1余弦定理を用いて
OC=BOcos∠BOC+BCcos∠BCO =2√6cos60°+6cos45° =2√6・1/2+6・√2/2=√6+3√2
これより、△OAC に三平方の定理を用いて
AC=√(OC²-OA²) =√((√6+3√2)²-(3√2)²) =√(6+12√3)
△ √(6+12√3) はこれ以上簡単にならない
まず、 AB=OBcos60°=2√6・1/2=√6。
これより、△ABC に ∠ABC からみる余弦定理を用いて
cosθ=(AB²+BC²-AC²)/2AB・BC =(6+36-(6+12√3))/2・√6・6 =(√6-√2)/2
問題3正四面体の計量
図のように、1辺の長さが 1 である正四面体 ABCD について以下の問に答えよ。
- △BCD の面積 S を求めよ。
- 頂点 A から △BCD に下ろした垂線の足を H をするとき、AH の長さを求めよ。
- 正四面体 ABCD に内接する球の半径を求めよ。
- 正四面体 ABCD に外接する球の半径を求めよ。
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∠CBD=60° であるから
三角形の面積参照
S=1/2BD・BCsin60° =1/2・1・1・√3/2=√3/4
まず、辺 BC の中点を M とおくと、 AM⊥BC、 DM⊥BC となり、H は、A から MD におろした垂線の足であるとわかる。
まず、△ABM に三平方の定理を用いて
AM²=AB²-BM² =1²-(1/2)² =3/4
よって、 AM=√3/2。同様に、 DM=√3/2 である。
次に、 ∠AMD=θ とおくと、△AMD に点 M からみる余弦定理 AD²=MA²+MD²-2MA・MDcosθ を用いて
cosθ=(MA²+MD²-AD²)/2MA・MD =(3/4+3/4-1²)/2(√3/2)²=1/3
拡張された三角比の相互関係参照
であり、 sin²θ+cos²θ=1 より
sinθ=√(1-cos²θ) =√(1-(1/3)²) =2√2/3
よって、AH の長さは
AH=AMsinθ=√3/2・2√2/3=√6/3
【別解:H が △BCD の重心であることを使う】
まず、辺 BC の中点を M とおくと、 AM⊥BC となるので、△ABM に三平方の定理を用いて
AM²=AB²-BM² =1²-(1/2)² =3/4
よって、 AM=√3/2。同様に、 DM=√3/2 である。
ここまでは上の解答と共通
次に、正四面体の対称性から、点H は △BCD の重心となるので MH:HD=1:2、つまり
MH=1/3DM=√3/6
最後に、△AMH に三平方の定理を用いて
AH² =AM²-MH²=3/4-3/36 =(27-3)/36=2/3
よって、 AH=√(2/3)=√6/3 となる。
内接球の中心の点を O とし、その半径を r とおく。このとき、正四面体は4つの正三角錐 OABC、OACD、OADB、OBCD に分けることができる。
これらの正三角錐の体積は、どれも 1/3×S×r であるから、正四面体 ABCD の体積 V は
V=4×1/3・√3/4r =√3r/31
また、1、2より正四面体 ABCD の体積 V は
V=1/3×S×AH =1/3・√3/4・√6/3 =√2/122
よって、、 より
√3r/3=√2/12 ⇔ r=√6/12
M を辺 BC の中点にとり、H、H' を右図のようにとる。
図形の対称性から、外接球の中心 O は AH 上および DH' 上にあるのがわかる。
H は △BCD の重心だから
DH=DM×2/3=√3/2×2/3=√3/3
となる。同様に、 AH'=√3/3 である。
ここで、 AO=r とおくと、 △AH'O∽△AHM より
AH':AO=AH:AM ∴√3/3:r=√6/3:√3/2 ⇔ √6/3r=1/2 ⇔ r=3/2√6=√6/4
問題4正四角錐の計量
右図のように、底面の1辺の長さが 2、高さ OH が 1 である正四角錐 OABCD について以下の問に答えよ。
- 底面と側面のなす角 α を求めよ。
- A から辺 OB に下ろした垂線 AE の長さを求めよ。
- 隣り合う2つの側面のなす角 β を求めよ。
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辺 AB の中点を M とおくと、△OAB、△HAB は共に二等辺三角形であるから、 OM⊥AB、 HM⊥AB である。よって、∠OMH が底面と側面のなす角 α である。
いま、直角三角形 OMH において、 OH=HM=1 より、 α=45^ となる。これは、他の側面についても同様である。
∠OBA=θ とおくと、三平方の定理より
OB=√(OH²+BH²) =√(1²+(√2)²) =√3 OM=√2
である。
△OBM に着目して、 sinθ=OM/OB=√2/√3=√6/3 となる。ここで、△ABE に着目すれば、 AE=ABsinθ=2・√6/3=2√6/3 である。
△OAB≡△OCB であり、 AE⊥OB より、 CE⊥OB。よって、∠AEC が求める角 β である。
△AEC に点 E からみる余弦定理を用いると
cosβ=(AE²+CE²-AC²)/2AE・CE =(2AE²-AC²)/2AE² =1-(2√2 )²/2(2√6/3)² =-1/2
よって、 β=120^ となる。