数学I 第7章 本文の補足 I — 複2次式の因数分解について
複2次式の因数分解について
複2次式の因数分解について
簡単のため、複2次式 ax⁴+bx²+c( a≠0)を a(x⁴+(b/a)x²+c/a) と変形し、 b/a=A、 c/a=B とおいた
x⁴+Ax²+B ①
という複2次式の因数分解について考える
なお、以下では無理数の係数も許して、実数の範囲で因数分解するものとする。
- x²=X とおく方法で因数分解できる条件
x⁴+Ax²+B =X²+AX+B =(X+A/2)²-A²/4+B =(X+A/2)²-(A²-4B)/4
より、 A²-4B≧0 ならば ○²-△² タイプの因数分解が可能となる。逆に、 A²-4B<0 のときは -(A²-4B)/4 が正となるので、 ○²-△² タイプにはならず、この方法では因数分解できない。
- x⁴ と B に着目する方法で因数分解できる条件
x⁴+Ax²+B =x⁴+B+Ax²
ここで、 B>0 ならば
=(x²+√B)²-2√Bx²+Ax² =(x²+√B)²-(2√B-A)x²
この 2√B-A が正ならば (2√B-A)x²=(√(2√B-A) x)² と平方の形になるので、 ○²-△² タイプの因数分解が可能となる。
また、 2√B-A>0 となるのは
またはかつかつまたはまたはかつ2√B>A ⇔(A<0)または(A≧0かつ4B>A²) ⇔(A<0かつ(A²-4B≧0 またはA²-4B<0)) または(A≧0かつA²-4B<0)
のときであるから、条件を整理すると
かつかつまたは(B>0かつA<0かつ(A²-4B≧0 またはA²-4B<0))
または
かつかつ(B>0かつA≧0かつA²-4B<0)
のときである。ここで A<0 の場合を A²-4B の符号でさらに2つに分けたのは、1の方法と重なる範囲を見やすくするためであり、どちらか一方は必ず成り立つので条件そのものは変わっていない。
以上 1、2 を因数分解の手法として覚えやすくまとめると
A²-4B≧0 のときは、 x²=X とおくことにより因数分解でき、 A²-4B<0 のときは x⁴ と B に着目して変形することにより因数分解できる。特に、 A²-4B≧0 かつ A<0 かつ B≧0 のときには、どちらの方法でも因数分解できる。
となる。
なお、 A²-4B<0 のときは 4B> A²≧0 より B>0 が自動的に成り立つので、2の条件にあった B>0 はあらためて書かなくてよい。
最終更新: 2026-08-12
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