数学I 第7章 本文の補足 I — グラフの移動について

グラフの移動について

平行移動について

関数 のグラフ を、 軸方向に 軸方向に 平行移動したグラフ は、一般にどのような関数で表されるのだろうか。

上の点 が、平行移動によって 上の点 に移動したとすると つまり、 である。

座標平面上に2つの曲線 C と C' が描かれており、曲線 C 上の点 P から x 軸方向に p、y 軸方向に q だけ平行移動した位置にある曲線 C' 上の点 Q へ向かう矢印が示されている。 ここで、 は曲線 上の点であるから、 を満たすので を満たす。

§

定理1関数 の平行移動

関数 のグラフを、 軸方向に 軸方向に だけ平行移動したグラフを表す関数は を代入した式 で表される。

対称移動について

関数 のグラフ を、 軸に関して対称に移動したグラフ を表す関数について考える。

上の点を が、 軸に関して対称に移動することによって 上の点 に移動したとすると つまり、

座標平面上にx軸に関して対称な2つの曲線CとCxがあり、曲線C上の点Pと曲線Cx上の点Qを結ぶ線分PQは、x軸と垂直に交わり2等分されている。 ここで、 は曲線 上の点であるから、 を満たすので を満たす。

また、関数 のグラフ を、 軸に関して対称に移動したグラフ を表す関数について考える。

上の点 が、 軸に関して対称に移動することによって 上の点 に移動したとすると つまり、

xy平面上に、y軸に関して線対称な2つの曲線CとCyがある。C上の点PとCy上の点Qを結ぶ線分PQはy軸と垂直に交わり、y軸から各点までの長さが等しい。 ここで、 は曲線 上の点であるから、 を満たすので を満たす。

最後に、関数 のグラフ を、原点に関して対称に移動したグラフ を表す関数について考える。

上の点を が、原点に関して対称に移動することによって 上の点 に移動したとすると つまり、 である。

座標平面上で、曲線C上の点Pと曲線C0上の点Qが、原点Oを通る1本の点線で結ばれている。線分OPと線分OQの長さが等しく、点Pと点Qが原点に関して対称な位置にある様子を表している。 ここで、 は曲線 上の点であるから、 を満たすので を満たす。

§

定理2関数 の対称移動

関数 のグラフを、 軸に関して、 軸に関して、原点に関して対称移動したグラフを表す関数は、それぞれ

  •   軸に関する対称移動
  •   軸に関する対称移動
  •  原点に関する対称移動

となる。

最終更新: 2026-08-10

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