数学I 第2章 関数と方程式・不等式 — 2次関数とそのグラフ
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2次関数のグラフ
2次関数の定義
関数 f(x) が
f(x)=2x² f(x)=-x²+12x f(x)=1/3x²-6x+4
のように x の2次式で表されるとき、f(x) は x の2次関数 (quadratic function) であるという。
§
定義12次関数の定義
関数 f(x) が x の2次式で表されるとき、つまり、 a (≠0)、b、c を定数として
f(x)=ax²+bx+c
の形で表されるとき、f(x) は x の2次関数 (quadratic function) という。
y=ax² のグラフ
まずは、2次関数 y=ax²+bx+cにおいて b=c=0の場合、つまり
y=ax²
のグラフについて考えてみよう。
このグラフについては、中学校で学んだように次のような特徴があった。
§
定理2y=ax² のグラフの特徴
原点を通り、y 軸に関して対称である。
グラフの y 座標の増減に着目すると
a>0 のとき
y≧0 の範囲にある。
x の増加に対し
- x<0 では y は減少する
- x>0 では y は増加する
このグラフのようにいったん下がってから上がるグラフのことを、下に凸(とつ) (convex) なグラフという。
a<0 のとき
y≦0 の範囲にある。
x の増加に対し
- x<0 では y は増加する
- x>0 では y は減少する
このグラフのようにいったん上がってから下がるグラフのことを、上に凸 なグラフという。
一般に、2次関数のグラフにあらわれる曲線のことを放物線(ほうぶつせん) (parabola) という。この名前は、空中に物を放り投げたときにできる軌跡きせきに由来する。
放物線は必ず対称軸をもち、この対称軸のことを単に軸 (axis) といい、この軸と放物線の交点のことを頂点 (vertex) という。
y=ax²+c のグラフ
次に、 y=ax²+c のグラフについて考えてみよう。これは2次関数 y=ax²+bx+c において、 b=0 の場合である。例として2つの2次関数
y=2x² , y=2x²+1
の関係を考えてみよう。
上の表から、 y=2x²+1 のグラフは、 y=2x² のグラフを y 軸方向に 1 だけ平行移動した放物線であるとわかる。
この平行移動によって、放物線の軸が y 軸から変わることはない。しかし、頂点は移動し、原点より y 軸方向に 1 大きい点 (0, 1) であることがわかる。
§
定理3 y=x²+c のグラフ
y=ax²+c のグラフは、 y=ax² のグラフを
「y 軸方向に c だけ平行移動」
した放物線である。このとき、軸は y 軸(直線 x=0)、頂点は (0, c) となる。
y=a(x-p)² のグラフ
次に y=a(x-p)² という形をした放物線について考えてみよう。例として、2つの2次関数
y=2x² y=2(x-3)²
の関係を考えてみよう。
この2つの関数について、x を整数としていろいろ変化させてみると、y の値は下の表のようまとめることができる。
| x |
… |
-2 |
-1 |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
… |
| 2x² |
… |
8 |
2 |
0 |
2 |
8 |
18 |
32 |
50 |
… |
| 2(x-3)² |
… |
50 |
32 |
18 |
8 |
2 |
0 |
2 |
8 |
… |
上の表から、 y=2(x−3)² のグラフは、 y=2x² のグラフを x 軸方向に 3 だけ平行移動した放物線であるとわかる。
この平行移動によって、軸は x 軸方向に 3 移動し、直線 x=3 に重なる。また、頂点も移動し、原点より x 軸方向に 3 大きい点 (3, 0) であることがわかる。
§
定理4 y=a(x-p)² のグラフ
y=a(x−p)² のグラフは、 y=ax² のグラフを
「x 軸方向に p だけ平行移動」
した放物線である。このとき、軸は直線 x=p、頂点は (p, 0) となる。
問題1放物線を描く~その1~
次の放物線は、[ ]内のグラフをどのように平行移動してできたグラフか。また、軸の方程式と頂点の座標を求め、座標平面にグラフで表せ。
- y=2x²-3 [ y=2x² ]
- y=2(x+2)² [ y=2x² ]
- y=-3x²-1 [ y=-3x² ]
- y=-3(x-4)² [ y=-3x² ]
解答を見る
y=2x²-3 は y=2x² のグラフを
y 軸方向に -3 平行移動したグラフ
であるから
軸は y 軸(または直線 x=0)、頂点の座標は (0, -3)
である。また、これは下に凸な放物線であるから、グラフは右図のようになる。
y=2(x+2)² は y=2x² のグラフを
x 軸方向に -2 平行移動したグラフ
であるから
軸は x=-2、頂点の座標は (-2, 0)
である。また、これは下に凸な放物線であるから、グラフは右図のようになる。
y=−3x²−1 は y=−3x² のグラフを
y 軸方向に −1 平行移動したグラフ
であるから
軸は y 軸(または直線 x=0)、頂点の座標は (0, -1)
である。また、これは上に凸な放物線であるから、グラフは右図のようになる。
y=−3(x-4)² は y=-3x² のグラフを
x 軸方向に 4平行移動したグラフ
であるから
軸は x=4、頂点の座標は (4, 0)
である。また、これは上に凸な放物線であるから、グラフは右図のようになる。
y=a(x-p)²+q のグラフ
次に y=a(x-p)²+q という形をした放物線について考えてみよう。
たとえば y=2(x-3)²+4 のグラフについて、右図を見ながら考えてみよう。
y=2x²
のグラフを x 軸方向に 3 平行移動すると
y=2(x-3)²
のグラフになる。さらに、y 軸方向に 4 平行移動して
y=2(x-3)²+4
のグラフとなる。
この平行移動によって、軸は原点より x 軸方向に 3 大きい、直線 x=3 に移動する。
また、頂点も移動し、原点より x 軸方向に 3 大きく y 軸方向に 4 大きい点 (3, 4) であることがわかる。
§
定理5 y=a(x-p)²+q のグラフ
y=a(x−p)²+q のグラフは、 y=ax² のグラフを
「x 軸方向に p だけ平行移動し、y 軸方向に q だけ平行移動」
した放物線である。このとき、軸は直線 x=p、頂点は (p, q) となる。
y=ax²+bx+c のグラフ
最後に、一般の2次関数
y=ax²+bx+c
のグラフについて考えてみよう。たとえば
y=2x²+4x-1 ①
のグラフを描くには、次のように式を変形(平方完成 (completing square) という)してから考える。
の係数でくくる平方の形にする(平方完成)をはずす定数項を整理するy=2x²+4x-1 =2{x²+2x}-1 (注) x²の係数でくくる =2{(x+1)²-1}-1 (注) 平方の形にする(平方完成) =2(x+1)²-2-1 (注) { }をはずす =2(x+1)²-3 (注) 定数項を整理する
こうすると、既に学んだ『 y=a(x−p)²+q のグラフ』に帰着され、① のグラフは、 y=2x² のグラフを x 軸方向に -1、y 軸方向に -3 だけ平行移動した放物線になるとわかる。
§
定理6= y=ax²+bx+c のグラフ
2次関数 y=ax²+bx+c のグラフは
の係数でくくる平方完成をはずす定数項を整理するy=ax²+bx+c =a{x²+b/ax}+c (注) x²の係数でくくる =a{(x+b/2a)²-b²/4a²}+c (注) 平方完成 =a(x+b/2a)²-b²/4a+c (注) { }をはずす =a(x+b/2a)²-(b²-4ac)/4a (注) 定数項を整理する
と変形することにより、軸が x=-b/2a で、頂点が (-b/2a, -(b²-4ac)/4a) の放物線となることがわかる。
グラフを描くときは、y 軸との交点の y 座標(右のグラフの場合は c)を書く習慣をつけよう。これは、 x=0 のときの y の値である
ここまで見たように、2次関数 y=f(x)=ax²+bx+c のグラフは放物線になる。
そこで、「2次関数 y=ax²+bx+c のグラフ」のことを「放物線 y=ax²+bx+c」ということがある。
このときの y=ax²+bx+c は、放物線の方程式 (equation of parabola) といわれる。
問題2放物線を描く~その2~
次の放物線を、頂点の座標を求めてから描け。
- y=x²−2x+3
- y=−3x²+6x
- y=2x²+8x+5
- y=-2x²-6x-5/2
解答を見る
平方完成すると
y=x²-2x+3 =(x-1)²-1+3 =(x-1)²+2
となるから、頂点が (1, 2) で、下に凸な放物線であるから、グラフは右図のようになる。
平方完成すると
y=-3x²+6x =-3{x²-2x} =-3{(x-1)²-1} =-3(x-1)²+3
となるから、頂点が (1, 3) で、上に凸な放物線であるから、グラフは右図のようになる。
平方完成すると
y=2x²+8x+5 =2{x²+4x}+5 =2{(x+2)²-4}+5 =2(x+2)²-3
となるから、頂点が (-2, -3) で、下に凸な放物線であるから、グラフは右図のようになる。
平方完成すると
y=-2x²-6x-5/2 =-2{x²+3x}-5/2 =-2{(x+3/2)²-9/4}-5/2 =-2(x+3/2)²+2
となるから、頂点が (-3/2, 2) で、上に凸な放物線であるから、グラフは右図のようになる。
グラフの移動
2次関数の平行移動
ここでは、2次関数のグラフの平行移動について考える。
問題32次関数グラフの平行移動〜その1〜
f(x)=1/2x²-x+3/2 とし、放物線 y=f(x) を C とよぶ。
- C を x 軸方向に 2 平行移動したグラフ C1 の式を求めよ。
- C を y 軸方向に 1 平行移動したグラフ C2 の式を求めよ。
解答を見る
平方完成をすると、 f(x)=1/2(x-1)²+1 となるので、頂点の座標は (1, 1) とわかる。
- 頂点が (3, 1) となればよいので
y=1/2(x-3)²+1 ⇔ y=1/2x²-3x+11/2
- 頂点が (1, 2) となればよいので
y=1/2(x-1)²+2 ⇔ y=1/2x²-x+5/2
上の例題を別の見方でとらえてみよう。
たとえば、C1 上の各点 P(x, y) において、問題とは逆向きに x 軸方向に -2 平行移動した点 Q(x-2, y) は C 上の点だから
y=1/2(x-2)²-(x-2)+3/2 ⇔ y=1/2x²-3x+11/2
として答えを求めることができる。
このようなやり方は、y 軸方向への平行移動でも実行できる。上の例題の2で各自それを確かめてみよ。
§
定理7放物線の平行移動
放物線 y=ax²+bx+c を x 軸に p、y 軸に q だけ平行移動した放物線の方程式は、x を x-p、y を y-q におきかえると
y-q=a(x-p)²+b(x-p)+c ⇔ y=a(x-p)²+b(x-p)+c+q
となる。
問題42次関数グラフの平行移動〜その2〜
放物線 y=x²-x+1 を、x 軸方向に 1、y 軸方向に 2 だけ平行移動して得られる放物線の方程式を求めよ。
解答を見る
x を x-1、y を y-2 におきかえて
y-2=(x-1)²-(x-1)+1 ⇔ y=x²-3x+5
2次関数の対称移動
次に、2次関数のグラフの対称移動について考える。
問題52次関数グラフの対称移動〜その1〜
f(x)=1/2x²-x+3/2 とし、放物線 y=f(x) を C とよぶ。
- C を x 軸に関して対称移動したグラフ Cx の式を求めよ。
- C を y 軸に関して対称移動したグラフ Cy の式を求めよ。
- C を原点に関して対称移動したグラフ Cxy の式を求めよ。
解答を見る
平方完成をすると、 f(x)=1/2(x-1)²+1 となるので、頂点の座標は (1, 1) とわかる。
- 頂点が (1, -1) となり、上に凸なグラフになればよいので
y=-1/2(x-1)²-1 ⇔ y=-1/2x²+x-3/2
- 頂点が (-1, 1) となればよいので
y=1/2(x+1)²+1 ⇔ y=1/2x²+x+3/2
- 頂点が (-1, -1) となり、上に凸なグラフになればよいので
y=-1/2(x+1)²-1 ⇔ y=-1/2x²-x-3/2
上の例題を別の見方でとらえてみよう。
たとえば、Cx 上の各点 P(x, y) において、問題とは逆に x 軸に関して対称移動した点 Q(x, -y) は C 上の点だから
-y=1/2x²-x+3/2 ⇔ y=-1/2x²+x-3/2
として答えを求めることができる。
このようなやり方は、y 軸に関する対称移動でも実行できる。上の例題の2と3で各自それを確かめてみよ。
§
定理8放物線の対称移動
放物線 y=ax²+bx+c を x 軸に関して対称移動した放物線の方程式は、y を -y におきかえた
-y=ax²+bx+c ⇔y=-ax²-bx-c
また、y 軸に関して対称移動した放物線の方程式は、x を -x におきかえた
y=a(-x)²+b(-x)+c ⇔y=ax²-bx+c
また、原点に関して対称移動した放物線の方程式は、y を -y に、x を -x におきかえた
-y=a(-x)²+b(-x)+c ⇔y=-ax²+bx-c
となる。
問題62次関数グラフの対称移動〜その2〜
放物線 y=x²+4x-5 を、次の直線または点に関して、それぞれ対称移動して得られる放物線の方程式を求めよ。
- x 軸
- y 軸
- 原点
解答を見る
- y を -y におきかえて
-y=x²+4x-5 ⇔ y=-x²-4x+5
- x を -x におきかえて
y=(-x)²+4(-x)-5 ⇔ y=x²-4x-5
- x を -x に、y を -y におきかえて
-y=(-x)²+4(-x)-5 ⇔ y=-x²+4x+5
一般のグラフの平行移動と対称移動については、『グラフの移動について』を参照のこと。
2次関数の決定
軸や頂点に関する条件が与えられた場合
この場合には、『 y=a(x-p)²+q のグラフ』で学んだことを使って問題を解くとよい。
問題7頂点や軸に関する条件が与えられた場合
グラフが次の条件を満たす2次関数を求めよ。
- 頂点が (1, -3) で、点 (-1, 5) を通る。
- 軸が直線 x=-2 で、2点 (-3, 2)、 (0, -1) を通る。
解答を見る
グラフの頂点が (1, -3) であるから、求める2次関数は
y=a(x-1)²-3
と表せる。さらに、このグラフは点 (-1, 5) を通るから、 x=-1 のとき y=5 となる。したがって
5=a(-1-1)²-3 ⇔ 5=4a-3 ∴a=2
よって、求める2次関数は y=2(x-1)²-3、つまり
y=2x²-4x-1
軸が直線 x=-2 であるから、求める2次関数は
y=a(x+2)²+q
と表せる。さらに、このグラフは2点 (-3, 2)、 (0, -1) を通るから
cases 2=a(-3+2)²+q -1=a(0+2)²+q cases ⇔ cases 2=a+q -1=4a+q cases
この連立方程式を解いて、 a=-1、 q=3 を得る。
よって、求める2次関数は y=-(x+2)²+3、つまり
y=-x²-4x-1
グラフ上の3点が与えられた場合
この場合は、求める2次関数を y=ax²+bx+c とおいて考えるとよい。
問題8グラフ上の3点が与えられた場合
グラフが3点 A(1, 6)、 B(-2, -9)、C(4, 3) を通るような2次関数を求めよ。
解答を見る
求める2次関数を
y=ax²+bx+c
とおく。このグラフは、3点 A、B、C を通るから
cases 6=a・1²+b・1+c -9=a・(-2)²+b・(-2)+c 3=a・4²+b・4+c cases ⇔ cases 6=a+b+c …(1) -9=4a-2b+c …(2) 3=16a+4b+c …(3) cases
を得る。以下、3つの文字を含むこの連立方程式を解く。
まず、 (2)-(1) より、 3a-3b=-15、よって
a-b=-5 …(4)
さらに、 (3)-(2) より、 12a+6b=12、よって
2a+b=2 …(5)
(4)、(5) の連立方程式を解いて a=-1、 b=4。さらに、これらを (1) に代入して c=3 を得る。
よって、求める2次関数は
y=-x²+4x+3
2次関数の最大・最小
2次関数の最大・最小
ここでは、グラフを利用して2次関数の最大値や最小値を求める方法を考えよう。
また、 g(x)=-1/2x²-2x+1 は
g(x)=-1/2x²-2x+1=-1/2(x+2)²+3
と変形できるので、 y=g(x) のグラフは点 (-2, 3) を頂点とする上に凸な放物線であることがわかり、グラフは右図のようになる。このグラフは、x の増加に対し
「 x<-2 の範囲では y の値が増加、 -2<x の範囲では y の値は減少」
する。そのため、y の値が増加から減少に転じる x=-2 で、最大値 3 をとる。また、y の値はいくらでも小さくなるので、最小値は存在しない。
a>0 の場合
a<0 の場合
たとえば、 f(x)=x²-4x+5 は
f(x)=x²-4x+5=(x-2)²+1
と変形できるので、 y=f(x) のグラフは点 (2, 1) を頂点とする下に凸な放物線であることがわかり、グラフは右図のようになる。このグラフは、x の増加に対し
「 x<2 の範囲では y の値が減少、 2<x の範囲では y の値は増加」
する。そのため、y の値が減少から増加に転じる x=2 で、最小値 1 をとる。また、y の値はいくらでも大きくなるので、最大値は存在しない。
定義域が限定された2次関数の最大・最小
問題92次関数の最大・最小〜その1〜
2次関数 f(x)=x²-2x-2 において、定義域を次の1~5としたときの、最大値・最小値をそれぞれ求めよ。
- -2≦x≦0
- -1≦x≦2
- 0≦x≦2
- 0≦x≦3
- 3≦x≦4
解答を見る
平方完成によって f(x)=(x-1)²-3 と変形できる。
そこで y=(x-1)²-3 のグラフを、与えられた定義域内で描いて考える。
定義域が -2≦x≦0 の場合、 y=f(x) のグラフは右図の実線部分となるので
となる。
定義域が -1≦x≦2 の場合、 y=f(x) のグラフは右図の実線部分となるので
となる。
定義域が 0≦x≦2 の場合、 y=f(x) のグラフは右図の実線部分となるので
- 最大値 f(2)=f(0)=-2
- 最小値 f(1)=-3
となる。
定義域が 0≦x≦3 の場合、 y=f(x) のグラフは右図の実線部分となるので
となる。
定義域が 3≦x≦4 の場合、 y=f(x) のグラフは右図の実線部分となるので
となる。
問題102次関数の最大・最小〜その2〜
1~4の全ての2次関数について定義域が -1≦x≦2 であるとき、最大値・最小値をそれぞれ求めよ。
- f(x)=x²+4x-3
- f(x)=-x²-x-2
- f(x)=1/2x²-x-3
- f(x)=-3x²+12x-5
解答を見る
f(x) を平方完成すると
f(x)=(x+2)²-7
定義域が -1≦x≦2 の場合、 y=f(x) のグラフは右図の実線部分となるので
となる。
f(x) を平方完成すると
f(x)=-(x+1/2)²-7/4
定義域が -1≦x≦2 の場合、 y=f(x) のグラフは右図の実線部分となるので
- 最大値 f(-1/2)=-7/4
- 最小値 f(2)=-8
となる。
f(x) を平方完成すると
f(x)=1/2(x-1)²-7/2
定義域が -1≦x≦2 の場合、 y=f(x) のグラフは右図の実線部分となるので
- 最大値 f(-1)=-3/2
- 最小値 f(1)=-7/2
となる。
f(x) を平方完成すると
f(x)=-3(x-2)2+7
定義域が -1≦x≦2 の場合、 y=f(x) のグラフは右図の実線部分となるので
となる。
文字定数を含む2次関数の最大・最小
問題11文字定数を含む2次関数の形の判別
放物線
C:y=x²-4ax+a² (-5≦x≦5)
について以下の問に答えよ。
- C の軸が定義域より左側にあるための、a の範囲を求めよ。また、定義域内における C の最大値、最小値を求めよ。
- C の軸が定義域より右側にあるための、a の範囲を求めよ。また、定義域内における C の最大値、最小値を求めよ。
- C の軸が定義域の中にあるための、a の範囲を求めよ。また、この範囲のうち、定義域の左端で C が最大となるような a の範囲を求め、このときの C の最大値、最小値を求めよ。
解答を見る
y=x²-4ax+a² の右辺を平方完成すると
y=(x-2a)²-3a²
となるので、このグラフの軸は x=2a である。
放物線の軸 x=2a が定義域の左端 x=-5 よりさらに左にあればよい。よって
2a<-5 ⇔ a<-5/2
- y 座標が最大となるのは定義域の右端なので、最大値 a²-20a+25( x=5 のとき)
- y 座標が最小となるのは定義域の左端なので、最小値 a²+20a+25( x=-5 のとき)
放物線の軸 x=2a が定義域の右端 x=5 よりさらに右にあればよい。
5<2a ⇔ 5/2<a
- y 座標が最大となるのは定義域の左端なので、最大値 a²+20a+25( x=-5 のとき)
- y 座標が最小となるのは定義域の右端なので、最小値 a²-20a+25( x=5 のとき)
放物線の軸 x=2a が定義域の中にあるためには
-5≦2a≦5 ⇔ -5/2≦a≦5/2
さらに、定義域の左端で y 座標が最大となるには、軸が定義域の右半分に存在すればよい。つまり
0≦2a≦5 ⇔ 0≦a≦5/2
- y 座標が最大となるのは定義域の左端なので、最大値 a²+20a+25( x=-5 のとき)
- y 座標が最小となるのは C の頂点なので、最小値 -3a²( x=2a のとき)
問題122次関数の最大・最小(文字定数を含む場合)
2次関数
f(x)=x²-4x+5 (0≦x≦a)
について以下の問に答えよ。ただし、 a>0 とする。
- 最小値を求めよ。
- 最大値を求めよ。
解答を見る
y=f(x) を平方完成して
y=(x-2)²+1
となるので、このグラフをもとに問に答える。
0<a<2 のとき 0≦x≦a におけるこの関数のグラフは、右図の放物線の実線部分となる。この定義域内では、関数の値は減少するから、最小値は f(a)=a²-4a+5 となる。
2≦a のとき 0≦x≦a におけるこの関数のグラフは、右図の放物線の実線部分となる。この場合には、定義域内に軸 x=2 が含まれるから、最小値は f(2)=1 となる。
以上i、iiをまとめると
- 0<a<2 のとき、最小値 f(a)=a²-4a+5
- 2≦a のとき、最小値 f(2)=1
0<a<4 のとき 0≦x≦a におけるこの関数のグラフは、右図の放物線の実線部分となる。この場合には、定義域の両端の y 座標を比べると、左端の方が大きい。よって、最大値は f(0)=5 となる。
4≦a のとき 0≦x≦a におけるこの関数のグラフは、右図の放物線の実線部分となる。この場合には、定義域の両端の y 座標を比べると、右端の方が大きい。よって、最大値は f(a)=a²-4a+5 となる。
以上i、iiをまとめると
- 0<a<4 のとき、最大値 f(0)=5
- 4≦a のとき、最大値 f(a)=a²-4a+5
2次関数の最大・最小の応用
2次関数の知識を利用して、現実にあるさまざまな問題を解くことができる。
問題132次関数の応用
- 長さ 20cm の針金を2つに切り、それぞれの針金で正方形を作るとき、それらの面積の和の最小値を求めよ。また、そのとき針金は何 cm ずつに切り分けられているか求めよ。
- ある品物の売価が1個 120 円のときには、1日の売上個数は 400 個であるという。売価を1個につき1円値上げするごとに、1日の売上個数は 2 個ずつ減るという。1日の売上金額を最大にするには、売価をいくらに設定すればよいか求めよ。
解答を見る
20cm の針金を、4xcm と (20-4x)cm に切り分けたとする。ただし、 0<x<5 とする。
それぞれの針金から作られる正方形の面積は
4x/4×4x/4=x×x (20-4x)/4×(20-4x)/4=(5-x)×(5-x)
となるから、これら2つの正方形の面積の和を f(x)(cm²) とすると
f(x)=x²+(5-x)² =x²+25-10x+x² =2x²-10x+25
となる。ここで、f(x) は
f(x)=2{(x-5/2)²-25/4}+25 =2(x-5/2)²+25/2
と変形できるから、 y=f(x) のグラフは 0<x<5 で右図のようになる。
これより最小値は f(5/2) であるから、面積の和の最小値は 25/2cm² であり、 x=5/2 のとき最小値となるのだから、針金は 10cmずつに切り分けられる。
売価を1個 x 円( 120≦x≦320)とすると、120 円より (x-120) 円値上げしたことになる。その結果、1日の売上個数は、 2(x-120) 個減る。
よって、1日の売上金額 f(x) は
f(x)=x{400-2(x-120)} =x(640-2x) =-2x²+640x
となる。ここで、f(x) は
f(x)=-2(x²-320x) =-2{(x-160)²-25600} =-2(x-160)²+51200
と変形できるから、 y=f(x) のグラフは 120≦x≦320 で右図のようになる。
これより、最大値は f(160) をとるには、 x=160。つまり、売価を 160 円にすればよい。
問題14条件をもつ2次関数の最大・最小
0≦x、 0≦y、 2x+y=10 のとき、 x²+y²−3 の最大値・最小値と、そのときの x、y を求めよ。
解答を見る
2x+y=10 を y について解けば y=10−2x。これを 0≦y に代入すれば
0≦y⇔ 0≦10-2x ⇔ x≦5
であり、さらに、 x²+y²-3 に代入すれば
x²+y²-3=x²+(10-2x)²-3 =5x²-40x+97
である。つまり、 0≦x≦5 のときに、2次関数
5x²-40x+97
の最大・最小を求めればよい。この2次関数を f(x) とおいて平方完成すると
f(x)=5(x-4)²+17
そこでグラフ L=f(x) (0≦x≦5) を描けば、右図のようになり、f(x) の最大値は f(0)=97、最小値は f(4)=17 とわかる。
x=0 のとき y=10、 x=4 のとき y=2 であるから、答えは次のようになる。
- (x, y)=(0, 10) のとき最大値 97
- (x, y)=(4, 2) のとき最小値 17
問題15式の一部を文字でおく
関数 y=(x²-2x)²+4x²-8x+5 について以下の問に答えよ。
- t=x²-2x とするとき、t の値のとりうる範囲を求めよ。
- y の値のとりうる範囲を求めよ。
解答を見る
平方完成によって
t=(x-1)²-1
であるので、右図より t≧-1。
y を t で表し平方完成すれば
y=(x²-2x)²+4(x²-2x)+5 =t²+4t+5 =(t+2)²+1
となる。1より -1≦t であるので、t に対する y のグラフは右図のようになる。つまり、 y≧2。
放物線とx軸の位置関係-判別式D
放物線とx軸の位置関係-判別式D
放物線と x 軸との位置関係については、次の3つのパターンに分けられる。ただし、グラフは下に凸な場合のものである。
x 軸と2つの共有点をもつ
x 軸と1つの共有点をもつ
x 軸と共有点をもたない
たとえば、放物線 y=2x²+8x+1 は平方完成によって
y=2x²+8x+1 =2{x²+4x}+1 =2{(x+2)²-4}+1 =2(x+2)²-7
となり、頂点の座標は (-2, -7) とわかる。特に、頂点の y 座標は負であるから、グラフは右上図のようになり、上のパターンiであることがわかる。
このように、2次関数が与えられたとき、頂点の y 座標の符号を調べれば、グラフがこの3つのパターンのうちどれに属するかを知ることができる。
では、一般の放物線 y=ax²+bx+c (a≠0) について考えてみよう。『 y=ax²+bx+c のグラフ』で学んだように、平方完成は
y=ax²+bx+c=a(x+b/2a)²-(b²-4ac)/4a
となる。そして a>0 の場合は、この頂点の y 座標の値 -(b²-4ac)/4a の負・0・正が上のパターンi・ii・iiiと対応している。
-(b²-4ac)/4a の符号は、分子の b²-4ac と分母にある a の符号がわかれば確定する。(a の正負は、グラフが下に凸か上に凸かを決めているだけなので、 b²-4ac の符号を調べれば2次関数と x 軸との位置関係を判別できる。)そこで、分子に表れる b²-4ac という式を判別式 (discriminant) とよび、D であらわす。
§
定義9判別式 D の定義
2次関数 y=ax²+bx+c において、 b²-4ac を判別式 D とよぶ。つまり
D=b²-4ac
とする。
いま、この判別式 D の符号に着目して放物線と x 軸との位置関係を調べると、次のようにまとめることができる。
以上の結果について、x 軸との共有点の数だけに着目すれば、a の正負によらず次のようにまとめられる。
§
定理10判別式 D と放物線の関係
D>0 のとき
放物線 y=f(x) は x 軸と「2つの共有点をもつ」
D=0 のとき
放物線 y=f(x) は x 軸と「1つの共有点をもつ」
このとき、この放物線 y=f(x) は x と接する (contact) といい、この共有点のことを、特に、接点 (point of contact) という。
この接点の座標は、放物線の頂点に等しく、(-b/2a, 0) である。
D<0 のとき
放物線 y=f(x) は x 軸と「共有点をもたない」
問題16x 軸との共有点の個数の判別
2次関数 y=x²-(k-1)x+1/4k²+k+1 のグラフと x 軸との共有点の個数は、定数 k の値によってどのように変わるか調べよ。
解答を見る
2次関数 y=x²-(k-1)x+1/4k²+k+1 の判別式を D とすると
D=(k-1)²-4(1/4k²+k+1) =k²-2k+1-k²-4k-4=-6k-3
-6k-3>0、つまり k<-1/2 のとき
D>0 となり、グラフは x 軸と異なる2点で交わる。
-6k-3=0、つまり k=-1/2 のとき
D=0 となり、グラフは x 軸と接する。
-6k-3<0、つまり k>-1/2 のとき
D<0 となり、グラフは x 軸と共有点をもたない。
以上i~iiiより、共有点の個数は次のようになる。
- k<1/2 のとき 2 個
- k=1/2 のとき 1 個
- k>1/2 のとき 0 個
最終更新: 2026-08-10
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