等式の証明の練習問題(全10問・解答つき)

数学II「等式の証明」(式と証明)の練習問題を10問まとめました。解答は各問のすぐ下に折りたたんであります。そのまま印刷すれば、解答の見えない問題プリントになります。

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問題1恒等式〜その1〜

次の等式のうち,恒等式はどれか.

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  1. 左辺を展開すると

    (左辺)

    \begin{eqnarray} &=&x^2+4x+3-5x-5\ &=&x^2-x-2\ &=&(x-2)(x+1)= \end{eqnarray}

    (右辺)

    ゆえに,

    恒等式である.

  2. 両辺に, を代入すると

    はひとつの例である

    (左辺)

    (右辺)

    左辺の値と右辺の値が異なるので

    恒等式ではない.

  3. 両辺に, を代入すると

    はひとつの例である

    (左辺)

    (右辺)

    左辺の値と右辺の値が異なるので

    恒等式ではない.

    以上から,恒等式は

    である.

問題2恒等式〜その2〜

次の等式が恒等式となるように,定数 の値を定めよ.

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  1. 両辺の の係数を比較すると, である.

    両辺の の係数を比較すると, である.

    両辺の定数項を比較すると, である.

  2. 両辺の の係数を比較すると, である.

    を代入すると

    ←右辺には という形の式があるので, を代入することで不明な文字が少ない式をたてることができる

    \begin{eqnarray} &&1^2=1(1-1)^2+b(1-1)+c\ &&\Leftrightarrow~\boldsymbol{c=1} \end{eqnarray}

    また, を代入すると

    以外の数でもかまわないが,一番計算が簡単にできる を使った

    \begin{eqnarray} &&0^2=1(0-1)^2+b(0-1)+1\ &&\Leftrightarrow0=1-b+1\ &&\Leftrightarrow\boldsymbol{b=2} \end{eqnarray}

  3. 両辺の の係数を比較すると, である.

    を代入すると

    ←右辺には という形の式があるので, を代入することで不明な文字が少ない式をたてることができる

    \begin{eqnarray} &&1^2=1\cdot1(1+1)+b(1-1)+c\ &&\Leftrightarrow2+c=1\ &&\Leftrightarrow\boldsymbol{c=-1} \end{eqnarray}

    また, を代入すると

    ←右辺には という形の式があるので, を代入することで不明な文字が少ない式をたてることができる

    \begin{eqnarray} &&(-1)^2=1(-1)(-1+1)\ &&\qquad+b(-1-1)-1\ &&\Leftrightarrow~-2b-1=1\ &&\Leftrightarrow~\boldsymbol{b=-1} \end{eqnarray}

  4. 両辺の の係数を比較すると, である.

    を代入すると

    ←右辺には という形の式があるので, を代入することで不明な文字が少ない式をたてることができる

    \begin{eqnarray} &&1^3=a(1-1)^3+b(1-1)^2\ &&\qquad+c(1-1)+d\ &&\Leftrightarrow~\boldsymbol{d=1} \end{eqnarray}

    右辺を展開すると

    (右辺)

    \begin{eqnarray} &&=1(x^3-3x^2+3x-1)\ &&\quad+b(x^2-2x+1)+cx-c+1 \ &&=x^3+(b-3)x^2\ &&\quad+(-2b+c+3)x-c \end{eqnarray}

    の項の係数を比較すると

    この連立方程式を解くと, となる.

    【別解:微分法を用いる】

    を代入すると

    ←右辺には という形の式があるので, を代入することで不明な文字が少ない式をたてることができる

    \begin{eqnarray} &&1^3=a(1-1)^3+b(1-1)^2\ &&\qquad+c(1-1)+d\ &&\Leftrightarrow~\boldsymbol{d=1} \end{eqnarray}

    与式の両辺を微分すると

    これに を代入すると

    ←右辺には という形の式があるので, を代入することで不明な文字が少ない式をたてることができる

    の両辺をさらに微分すると

    これに を代入すると

    ←右辺には という形の式があるので, を代入することで不明な文字が少ない式をたてることができる

    \begin{eqnarray} &&6\cdot 1=6a(1-1)+2b\ &&\Leftrightarrow~\boldsymbol{b=3} \end{eqnarray}

    の両辺をさらに微分すると

  5. 右辺の の係数は なので, である.

    を代入すると

    また, を代入すると

    ←右辺には という形の式があるので, を代入することで不明な文字が少ない式をたてることができる

    \begin{eqnarray} &&(-1)^3=1(-1)(-1+1)(-1+2)\ &&\qquad+b(-1)(-1+1)+c(-1)+0\ &&\Leftrightarrow~\boldsymbol{c=1} \end{eqnarray}

    さらに, を代入すると

    ←右辺には という形の式があるので, を代入することで不明な文字が少ない式をたてることができる

    \begin{eqnarray} &&(-2)^3=1(-2)(-2+1)(-2+2)\ &&\qquad+b(-2)(-2+1)+1(-2)+0\ &&\Leftrightarrow~\boldsymbol{b=-3} \end{eqnarray}

問題3【恒等式〜その3〜】

が任意の値をとるとき,常に次の等式が成り立つように, の値を求めよ.

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左辺を展開し, についてまとめると

これが がいかなる値でも成り立つのは

のとき.

と考えて両辺の係数を比較した

この連立方程式を解くと である.

問題4等式の証明〜その1〜

以下の等式を証明せよ.

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  1. 左辺を展開し整理すると

    (左辺)

    \begin{eqnarray} &&=x^2+2xy+y^2-(x^2-2xy+y^2)\ &&=4xy= \end{eqnarray}

    (右辺)

    となる.

  2. 両辺をそれぞれ展開し整理すると

    (左辺)

    (右辺)

    \begin{eqnarray} &&=a^2c^2+2abcd+b^2d^2\ &&\qquad\qquad-(a^2d^2+2abcd+b^2c^2)\ &&=a^2c^2-a^2d^2-b^2c^2+b^2d^2 \end{eqnarray}

    よって,(左辺) 右辺)がいえる.

    ←「 かつ 」ならば「 」という論法を使った}

  3. 左辺を変形して

    (左辺)

    \begin{eqnarray} &&=(x+1)(x^2-x+1)(x^2+x+1)\ &&=(x+1){(x^2+1)^2-x^2}\ &&=(x+1)(x^4+x^2+1)= \end{eqnarray}

    (右辺)

    となる.

問題5等式の証明〜その2〜

以下の等式を証明せよ.

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  1. 左辺を通分して計算していくと

    (左辺)

    (右辺)

    となる.

  2. 両辺をそれぞれ通分して計算していくと

    (左辺)

    (右辺)

    よって,(左辺) (右辺)がいえる.

  3. 左辺を通分して計算していくと

    (左辺)

    (右辺)

    となる.

問題6条件つきの等式の証明-その1-

次の等式を証明せよ.

  1. のとき,
  2. のとき,
  3. のとき,
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  1. 左辺を変形すると

    (左辺)           を使った

    よって,(左辺) (右辺)がいえる.

  2. より, なので

    (左辺)        を使った

    (右辺)

    よって,(左辺) (右辺)がいえる.

  3. より, なので

    (左辺)          を使った

    (右辺)        を使った

    よって,(左辺) (右辺)がいえる.

問題7条件つきの等式の証明-その2-

次の等式を証明せよ.

  1. のとき,
  2. のとき,
  3. のとき,
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  1. より, であるから, と変形できる.

    これを左辺にもちいると

    (左辺)

    (右辺) となる.

  2. を左辺にもちいると

    (左辺)         という変形を使った

                 を使った

    より,(左辺) (右辺)である.

  3. より, なので

    (左辺)

    (右辺)     を使った

    となる.

問題8比例式を条件にもつ等式の証明

でない実数 において,次の等式を証明せよ.

  1. のとき,
  2. のとき,
    のとき,
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  1. とおくと         比例式の利用

    (左辺)       を使った

    より,(左辺) (右辺)である.

  2. とおくと         比例式の利用

    (左辺)=          を使った

    (右辺)               を使った

    より,(左辺) (右辺)である.

  3. とおくと         比例式の利用

    (左辺)=      を使った

    (右辺)      を使った

    より,(左辺) (右辺)である.

問題9対象式を基本対象式の組み合わせで表す

とするとき,次の各式を を用いて表せ.

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を利用した

通分した

       通分した

       (1)が使える形にした

覚えておきたい事項(1問)

暗記1多項式の恒等式

2つの 次の多項式 をそれぞれ

とおく.このとき,等式

が恒等式となるのは, が多項式として等しいとき,すなわち

が成り立つときであることを上の多項式が恒等的に になる条件を使い証明せよ.

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等式 が恒等式であることと,等式 が恒等式であること,すなわち

が恒等式となることとは同値である.

←このあとすぐに習う『等式の証明について』の知識を使った

この恒等式が成り立つのは,多項式が恒等的に になる条件より

すなわち

が成り立つときである.

この例題の内容をまとめると,次のようになる.