数学II 第8章 本文の補足 II — 多項式が恒等的に0になる条件の証明
多項式が恒等的に0になる条件の証明
多項式が恒等的に0になる条件の証明
ここでは、数学II「式と証明」の等式の証明であげた、次の定理を証明する。 証明には多項式の除法で学ぶ『因数定理』を使うので、そこまで進んだあとに読むとよい。
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定理1多項式が恒等的に0になる条件
f(x)=anx^n+an-1x^n-1+…+a1x+a0 とするとき、
「 f(x)=0 が恒等式である」 ⇔ an=an-1=…=a1=a0=0
が成り立つ。
は明らかなので、以下 ⇒ の証明を行う。
証明を見る
証明
f(x)=0 が恒等式である、すなわち x にどのような値を代入しても成り立つから、相異なる n+1 個の数、α1, α2, …, αn, αn+1 に対して
f(α1)=f(α2)=…=f(αn)=f(αn+1)=0
が成り立つ。
このとき、『因数定理』より
f(x)=(x-α1)(x-α2)…(x-αn+1)Q(x)
と書けるが、f(x) は n 次以下の多項式であるから、 Q(x)=0 となり、 f(x)=0 が成り立つ。
以上より、「 f(x)=0 が恒等式である」ことと、f(x) の各項の係数がすべて 0 になる、すなわち
an=an-1=…=a1=a0=0
となることとは同値である。
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最終更新: 2026-08-20
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