数学II 第8章 本文の補足 II — 多項式の因数を見つけるための定理

多項式の因数を見つけるための定理

多項式の因数を見つけるための定理

因数定理を使って多項式を因数分解するとき、 となるをあてずっぽうに探すのは大変である。次の定理を知っていると、代入して試すべき数を、はじめから有限個にしぼりこむことができる。

§

定理1多項式の因数を見つけるための定理

係数 がすべて整数である多項式

に対し、既約分数が、 を満たすとき

の約数、の約数

である(ただし、約数には負の数も含めるとする)。

証明を見る
証明

とすると

式全体にをかけ分母を払うと

一番右の項以外はすべてでくくることができるので

の左辺はの倍数であるから、右辺のの倍数であるが、は互いに素なのでの倍数となる。

また、の一番左の項以外はすべてでくくることができるので

の右辺はの倍数であるから、左辺のの倍数であるが、は互いに素なのでの倍数となる。

以上より、の倍数、すなわちの約数であり、の倍数、すなわちの約数である。

最終更新: 2026-08-20

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