三角関数の加法定理とその応用の練習問題(全19問・解答つき)

数学II「三角関数の加法定理とその応用」(三角関数)の練習問題を19問まとめました。解答は各問のすぐ下に折りたたんであります。そのまま印刷すれば、解答の見えない問題プリントになります。

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問題1正弦と余弦の加法定理

  1. であることに注意して,の値を求めよ.
  2. であることに注意しての値を求めよ.
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  1. 加法定理をもちいて

  2. 加法定理をもちいて

問題2三角関数の加法定理と平面図形

図のようにがあり, とする.

  1. の値を求めよ.
  2. を中心に回転移動し,になったとする. このとき,の座標を求めよ.
座標平面上に、原点O、x軸上の点X、x座標が2でy座標が1の点Aを結んだ△AOXが描かれている。∠AOXの角度はαと表示されている。
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  1. より,

  2. 図のように書くことができ,

    座標平面上に、原点O、x軸上の点X、点Aを結ぶ実線の図形と、回転後の点X'、点A'を示す破線の図形がある。線分OAとx軸正の向きのなす角はπ/3、点Aのx座標は2、線分OA'とy軸のなす角はαである。

    なので

    であり,

    正弦と余弦の加法定理

    より,

    をそれぞれ倍した

問題3正接の加法定理

で, のとき,次の問いに答えよ.

  1. の値を求めよ.
  2. の値を求めよ.
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  1. 正接の加法定理より

  2. および, より, である.

問題42直線のなす角〜その1〜

直線 について,以下の問いに答えよ.

  1. 直線軸の正の向きとなす角をとするとき,の値を求めよ. ただし,角は反時計回りを正の向きとする.
  2. 2直線のなす鋭角をとする.正接の加法定理を利用しの値を求めよ.
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  1. 直線の傾きはそれぞれ,なので,

    である.

  2. なので

    より, となる.

座標平面上に2直線 y=2x-1 と y=1/3 x+1/3 があり、各直線がx軸の正の向きとなす角がそれぞれα、βと表されている。また、2直線の交わる部分に、そのなす角θが示されている。 以下では,交わる2直線 のなす鋭角について,一般的に考えてみよう.

座標平面上に交わる2直線 y=m1 x+n1 と y=m2 x+n2、およびそれらを原点を通るように平行移動した直線 y=m1 x と y=m2 x があり、どちらの2直線のなす鋭角も θ と示されている。

図のように,直線を平行移動しても2直線のなす角は変わらないので, の場合について考えてゆけばよい.

直線 軸の正の向きとなす,正の角をそれぞれ とする.

正接の値は直線の傾きを表していたので, である.

いま,正接の加法定理から

と計算できる.

座標平面上に原点を通る2直線 y=m1 x と y=m2 x があり、x軸の正の向きとなす角がそれぞれ α、β と表されている。2直線のなす角は θ と示されている。
  1. ,すなわち のとき

    座標平面上に原点を通る2直線 y=m_1 x と y=m_2 x があり、x軸の正の向きとなす角がそれぞれ α と β で示されている。また、原点の下側で2直線がなす角が θ とされている。
  2. ,すなわち のとき

    いずれにしても, なので,次のようにまとめられる.

問題52直線のなす鋭角〜その2〜

  1. 2直線 なす角をとするとき,の値を求めよ.
  2. 直線 とのなす角がである直線の傾きを求めよ.
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  1. それぞれ傾きは なので

  2. 傾きはである2直線のなす角がなので

    よって, または であればよいので,

問題6半角の公式の利用

とするとき,の式で表せ.

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より

また,倍角の公式より

なので

問題7三角関数の合成

次の三角関数を合成して, の形に変形せよ.の値が求められるときには求めよ(ただし, とする).

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ただし,は図のような角度である.

問題8三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その1〜

  1. 関数 の最大値・最小値を求めよ.
  2. のとき,方程式 を解きなさい.
  3. のとき,不等式 を解きなさい.
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拡張された三角関数の相互関係を用いてにそろえた

とおく. より なので

についての2次関数の最大・最小の問題になった

三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その1〜の解答の図その1

図より,

のとき最大値, のとき最小値

をとる. なので

三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その1〜の解答の図その2

のとき最大値

のとき最小値

三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その1〜の解答の図その3

の範囲で を満たすは,図より

拡張された三角関数の相互関係を用いてにそろえた.

の係数を正にするため,両辺をで割ってから因数分解した

三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その1〜の解答の図その4

の範囲で上の不等式を満たすの範囲は,図の太線部分である.すなわち

問題9三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その2〜

  1. 関数 の最大値・最小値を求めよ.
  2. のとき,方程式 を解きなさい.
  3. のとき,方程式 を解きなさい.
  4. のとき,不等式 を解きなさい.
  5. のとき,不等式 を解きなさい.
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2倍角の公式を用いてにそろえた.

とおく. より なので

三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その2〜の解答の図その1

図より,

のとき最大値, のとき最小値

をとる. なので

三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その2〜の解答の図その2

のとき最大値

のとき最小値

2倍角の公式を用いて共通因数を作った.

三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その2〜の解答の図その3

の範囲で , を満たすは,図より

半角の公式を用いてにそろえた.

三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その2〜の解答の図その4

の範囲で , を満たすは,図より

2倍角の公式を用いてでそろえた

三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その2〜の解答の図その5

の範囲で上の不等式を満たすの範囲は,図の網掛け部分である.すなわち

半角の公式を用いてでそろえた

三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その2〜の解答の図その1

の範囲で上の不等式を満たすの範囲は,図の太線部分である.すなわち

問題10三角関数を含む関数・方程式・不等式〜その3〜

  1. のとき,方程式 を解きなさい.
  2. のとき,不等式 を解きなさい.
  3. 関数 の最大値・最小値を求めよ.
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  1. 三角関数の合成より

    座標平面上に、原点Oと点(1, -√3)を結ぶ長さ2の線分が描かれている。この線分とx軸の正の部分とのなす角は -π/3 である。

    とおくと

    座標平面上に原点Oを中心とする単位円があり、点線 y=1/2 と交わる2本の動径が描かれている。x軸の正の部分から各動径への角θ'が矢印で示され、sin θ'=1/2 と添えられている。

    より, である. この範囲で を満たすは,図より

    なので

  2. 三角関数の合成より

    xy平面上に原点Oと点(1, 1)を結ぶ線分が描かれており、x軸とy軸の1の位置から点(1, 1)へ破線が引かれている。線分の長さは√2で、x軸の正の部分となす角はπ/4である。

    とおくと

    原点Oを中心とする単位円において、x軸より下の領域が網掛けされている。網掛け領域に含まれる下半円の弧が太線で表され、両端のx=-1とx=1の点は白丸になっている。

    より, なので,この範囲で上の不等式を満たすは, 図の網掛け部分である.すなわち

    なので

  3. 三角関数の合成より

    座標平面上に、原点Oと点(1, √3)を結ぶ線分が描かれており、その長さは2である。この線分とx軸の正の部分とのなす角はπ/3である。

    とおくと,

    この三角関数は

    より, なので,

    のとき最大値, のとき最小値

    なので

    のとき,最大値

    のとき,最小値

問題11 とおく

関数 について以下の問いに答えよ.

  1. とする.の式で表せ.
  2. のとりうる値を求めよ.
  3. の最大値・最小値と,それぞれを与えるの値を求めよ.
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  1. なので

    これを代入すれば

  2. 三角関数の合成より

    xy座標平面上に、原点Oと点(1, 1)を結ぶ線分が描かれている。この線分の長さは√2で、x軸の正の部分となす角はπ/4と示されている。

    座標平面上の単位円に、x軸の正の向きとなす角が π/4 である動径が描かれている。その動径から反時計回りに半周した反対側の動径までの円弧が、太線で強調されている。

    より, なので 図より である.

    つまり, のとりうる範囲は

  3. 1.,2.より, である.これをについて平方完成すると

    放物線 y=1/2 t^2-t-1/2 のうち、横軸の-1から√2までの範囲が実線で描かれている。点(-1, 1)と、y=-1となる頂点付近に黒丸が付いている。

    となる.図より,

    のときで最大, のとき で最小

    となる.それぞれのときのの値を求めると

    以上をまとめて,

    のときで最大

    のとき で最小

問題123倍角の公式の利用

のとき,不等式 を満たすを求めよ.

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なので

の範囲でこれを解いて,

単位円上に、cos x = -1/2、cos x = 0、cos x = 1/2 を満たす3つの点が表されている。原点Oからの動径が太線で描かれ、各点を通る縦の破線が添えられている。

問題13三角関数を含む方程式・不等式〜その4〜

  1. のとき,方程式 を解け.
  2. のとき,不等式 を解け.
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  1. に着目.

    に着目しても共通因数を作れるが,分数が出てきて煩雑である.

    三角関数の和を積に変換する公式

    ←共通因数ができた

    三角関数の和を積に変換する公式

    それぞれの方程式を解くと

    より

    より

    より

    よって,

  2. に着目.

    に着目しても共通因数を作れるが,分数が出てきて煩雑である.

    三角関数の和を積に変換する公式

    ←共通因数ができた

    三角関数の和を積に変換する公式

    ここで, より である.

    1. ,つまり, のときは不適.
    2. より, となる.

    のとき

    を解くと

    上の式を,下の式をとする.

    数直線x上に、範囲②である0から2/5π、4/5πから6/5π、8/5πから2πと、範囲③である1/2πから3/2πが示され、共通部分である4/5πから6/5πに斜線が引かれている。

    なので,

    のとき

    を解くと

    上の式を,下の式をとする.

    数直線上に丸4と丸5の範囲が示され、共通部分である2/5πから1/2πの間と、3/2πから8/5πの間の2か所に斜線が引かれている。端点はすべて白丸である。

    なので,

    以上をまとめて

覚えておきたい事項(6問)

暗記1正弦と余弦の加法定理の導出

上のを利用して,次の等式を証明せよ.

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  1. におきかえると

    の三角比

  2. におきかえると

  3. 2.でにおきかえると

    の三角比

暗記2正接の加法定理の導出

上のを利用して,次の等式を証明せよ.

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におきかえると

の三角比

暗記32倍角の公式の導出

余弦の2倍角の公式

を証明せよ.

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余弦の加法定理 において, とすると

より, だから

より, だから

暗記4半角の公式の導出

次の『半角の公式』を証明せよ.

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  1. 余弦の倍角の公式 より

    ここで,とおきかえて

  2. 余弦の倍角の公式 より

    ここで,とおきかえて

  3. より

    を使った

    ここで,とおきかえて

暗記53倍角の公式の導出

だけの式で表せ.また,だけの式で表せ.

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正弦と余弦の加法定理 2倍角の公式 拡張された三角関数の相互関係 正弦と余弦の加法定理 2倍角の公式 拡張された三角関数の相互関係

暗記6積和の公式の導出

次の等式を証明せよ.

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  1. 余弦についての加法定理

    において, より

  2. 同じく より