方程式・不等式への応用の練習問題(全4問・解答つき)

数学II「方程式・不等式への応用」(微分法)の練習問題を4問まとめました。解答は各問のすぐ下に折りたたんであります。そのまま印刷すれば、解答の見えない問題プリントになります。

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問題13次方程式の解の個数(定数を分離する方法)

を定数とするとき、方程式 について、以下の問いに答えよ。

  1. 方程式 が異なる3つの実数解をもつ の値の範囲を求めよ。
  2. 方程式 が異なる3つの実数解をもつとする。この解を とおくとき、 のとり得る値の範囲を求めよ。
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与えられた方程式 と変形できるので、この方程式の実数解は、 のグラフと のグラフの交点の 座標に等しい。

ここで、 とおくと となるので、 の増減表は

となる。

  1. 上の増減表より、 のグラフは次の図のようになる。

    座標平面上に曲線 y=-x^3+3x^2 があり、原点で極小値0、点(2, 4)で極大値4をとる。ここへ水平な直線 y=a を重ねると3点で交わり、右側の縦向きの両矢印が a の動ける範囲を0から4まで示している。

    これに のグラフを重ねたとき、 のグラフとの交点が3つになるとき、方程式 が3つの異なる実数解をもつ。

    軸に平行な直線だから、交点が3つになるのは、この直線が極小値 と極大値 の間にあるときである。よって、このような の値の範囲は、上の図より である。

  2. のグラフの交点の 座標が、方程式 の解である。

    曲線 y=-x^3+3x^2 と直線 y=a の3つの交点の x 座標に、左から α、β、γ と書かれている。原点から点(2, 4)の真下までを結ぶ横向きの両矢印があり、β が0と2の間の値をとることを示している。

    であるから、 は3つの交点のうち真ん中のものの 座標である。よって、上の図より のとり得る値の範囲は、 となる。

問題23次方程式の解の個数(定数を分離できない場合)

を定数とするとき、方程式 が異なる3つの実数解をもつ の値の範囲を求めよ。

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与えられた方程式 の実数解は、 のグラフと 軸( のグラフ)の交点の 座標に等しい。

ここで、 とおくと となるので、 の値は となる。

ここで、 が等しい場合、つまり の場合には、 となる。

このとき、増減表は以下のようになる。

このとき、 は増加するだけなので、 のグラフが 軸と3つの交点をもつことはない。したがって、以下、 の場合について考える。

の場合の増減表は、 のどちらが大きいかによって次の2種類になる。

のとき(このとき

のとき(このとき

の場合、 が極大値、 が極小値である。 軸が3つの交点をもつのは、極大値が 軸より上、極小値が 軸より下にあるときだから、その条件は

x 軸と3点で交わる3次関数 y=f(x) の曲線。x=a で極大となりその点は x 軸より上にあることが上向きの矢印で、x=-a+2 で極小となりその点は x 軸より下にあることが下向きの矢印で示されている。

の場合は極大と極小が入れかわるので、 軸が3つの交点をもつ条件は

x 軸と3点で交わる3次関数 y=f(x) の曲線。x=-a+2 で極大となりその点は x 軸より上にあることが上向きの矢印で、x=a で極小となりその点は x 軸より下にあることが下向きの矢印で示されている。

これらの条件は、どちらも が異符号であることと同値であるから、 とまとめることができる。ここで であるから

より、 が答えとなる。

問題3不等式の証明

のとき、次の不等式が成り立つことを証明せよ。

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であるから、 で、常に となることを示せばよい。 となるので、 における増減表は以下のようになる。

これより、 のグラフは次の図のようになる。

曲線 y=x^3-6x^2+9x のうち、x が0以上の部分が実線、0より小さい部分が破線で描かれている。原点を出て点(1, 4)で極大となり、x 軸上の点(3, 0)で極小となってから右上へ伸びている。

増減表より、 における の最も小さい値は であり、どちらも である。したがって、 で常に を満たす。

問題4文字定数を含む不等式

のとき、不等式 が常に成り立つのは、定数 がどのような範囲にあるときか求めよ。

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[左辺 右辺 を考える方法]

であるから、 で、常に となるための の値の範囲を求めればよい。 となるので、 における増減表は以下のようになる。

また、 の値は である。

で、常に となるには、 のグラフは次の図のようになればよい。

x が0以上の範囲だけ描かれた曲線 y=x^3-6x^2-a。y 軸上の -a から下がって x=4 で最小値 -32-a をとり、そこから右上へ伸びる。曲線全体が x 軸より上にあり、最小となる点から x 軸の 4 と y 軸の -32-a へ破線が引かれている。

増減表より、 における の最小値は のときの である。グラフ全体が 軸より上にあるには、この最小値が正であればよいから

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[文字定数を分離する方法]

とおく。この で、常に となるための の値の範囲を求めればよい。 となるので、 における増減表は以下のようになる。

また、 の値は である。

のグラフは次の図のようになる。

x が0以上の範囲だけ描かれた曲線 y=x^3-6x^2。原点 O を出て下がり、x=4 で最小値 -32 をとってから右上へ伸びる。最小となる点から x 軸の 4 と y 軸の -32 へ破線が引かれている。

における の最小値は のときの である。 で常に となるのは、 がこの最小値より小さいときだから、求める範囲は となる。