高次方程式の練習問題(全15問・解答つき)

数学II「高次方程式」(式と証明)の練習問題を15問まとめました。解答は各問のすぐ下に折りたたんであります。そのまま印刷すれば、解答の見えない問題プリントになります。

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問題1簡単な高次方程式

次の方程式を複素数の範囲で解け.

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3乗して になる数を の3乗根といい,方程式 の解として求めることができる. さきほどの例から,1の3乗根はである.

問題22次方程式に帰着できる高次方程式

次の方程式を複素数の範囲で解け.

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問題3高次方程式

次の方程式を解け.

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  1. とおく.

    であるから,因数定理よりを因数にもつのがわかる.       先に を見つけてもよい

    よって,

      組立除法を使うなら図

    左上に1、1行目に1, 3, 0, -4を並べ、2行目に1, 4, 4を置き、最下行に1, 4, 4と右下の枠囲み内に余り0を導いた、組立除法の計算過程。
  2. とおく.

    であるから,因数定理より を因数にもつのがわかる.先に を見つけてもよい

    よって,

    組立除法を使うなら図

    多項式の係数2、-7、0、9を -1 で割る組立除法の計算過程。最下段には商の係数である2、-9、9と、余りの0が示されている。
  3. とおく.

    であるから,因数定理よりを因数にもつのがわかる.  先に などを見つけてもよい

    よって

    組立除法を使うなら図

    1を立てた組立除法の計算。1行目に1, -6, 7, 6, -8、2行目に1, -5, 2, 8が並び、最下行に商の係数1, -5, 2, 8とあまり0が示されている。

    さらに, とおくと

    であるから,因数定理より を因数にもつのがわかる. 先に などを見つけてもよい

    よって

    組立除法を使うなら図

    -1を用いた組立除法の計算。上段に1, -5, 2, 8、中段に-1, 6, -8、下段に商の1, -6, 8とあまりの0が並んでいる。

    より, である.

    以上より, の解は, となる.

  4. とおく.

    であるから,因数定理よりを因数にもつのがわかる.先に などを見つけてもよい

    よって

       組立除法を使うなら図

    多項式の係数1, -8, -2, 72, -63を1で割る組立除法の計算過程が示され、最下段に商の係数1, -7, -9, 63と余り0が記載されている。

    さらに, とおくと

    であるから,因数定理よりを因数にもつのがわかる先に などを見つけてもよい.

    よって

    組立除法を使うなら図

    左上に3を置き、上段に1、-7、-9、63を並べた組立除法の計算過程。中段に3、-12、-63が配され、下段には商の係数1、-4、-21と余りの0が示されている。

    より, である.

    以上より, の解は, となる.

上の例題の(1)のように,方程式 の解 を,この方程式の2重解(double solution)という. また,たとえば方程式 の解 を,この方程式の3重解(triple solution)という.

複素数の範囲では,方程式の2重解を重なった2個の解,3重解を重なった3個の解などと数えることにすると, 2次方程式では2個の解,3次方程式は3個の解,4次方程式では4個の解をもつ. 一般の場合では,次のことが知られている.

問題4方程式の重解条件

3次方程式 が重解をもつとき,定数 の値とそのときの解をすべて求めよ. ただし,は実数である.

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であるので, とおくと,

3次方程式が重解をもつためには, に解をもつか, が重解をもてばよい.

1) に解をもつとき

より

このとき, であるから,3次方程式の解は

2) が重解をもつとき

判別式を考えて

となる.

のとき

であるので,3次方程式の解は である.

のとき

であるので,3次方程式の解は である.

問題5簡単な高次不等式

次の不等式を解け.

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  1. を使った

    いま, なので, となるのは, ,つまり である.

  2. を使った

    いま, なので, となるのは, ,つまり である.

  3. いま, の符号は の値に応じて,以下のようにまとめることができる.

    これより, を満たすのは, である.

    【別解:3次関数のグラフを使う方法】   この解法について詳しくは3次関数のグラフを使った3次不等式の解法で学ぶ

    座標平面上に、x軸と -3、0、3 で交わる3次関数 y=x^3-9x の曲線が描かれている。x軸との交点である -3、0、3 の点には白抜きの丸印が付いている。

    とおくと

    より のグラフは図となるので, を満たすのは, である.

  4. いま, の符号は の値に応じて,以下のようにまとめることができる.

    これより, を満たすのは, である.

    【別解:3次関数のグラフを使う方法】   この解法について詳しくは3次関数のグラフを使った3次不等式の解法で学ぶ

    とおくと

    より のグラフは図となるので, を満たすのは, である.

    座標平面上に曲線 y=x^3-x^2 が描かれている。曲線は左下から伸びて原点Oでx軸に接し、一旦下がってからx軸上の点1で交わり右上へ伸びており、原点Oと点1の位置に黒丸が付いている。

問題6高次不等式

次の不等式を解け.

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  1. とおく。

    先に を見つけてもよい

    であるから、因数定理より を因数にもつのがわかる。

    組立除法をつかうなら

    多項式の係数1、3、0、-4に対し、1を用いた組立除法の計算が示されている。最下段には商の係数1、4、4と余りの0が並んでいる。

    よって、 いま、 の符号は の値に応じて、以下のようにまとめることができる。

    これより、 を満たすのは、 である。

    この解法について詳しくは3次関数のグラフを使った3次不等式の解法で学ぶ

    【別解:3次関数のグラフを使う方法】

    xy平面上に 3次関数 y=x^3+3x^2-4 の曲線が描かれている。曲線は x軸と x=-2 で接し、x=1 で交わっており、x軸上の x=-2 と 1 の位置には白丸が付いている。

    とおくと より のグラフは図となるので、 を満たすのは、 である。

  2. とおく。

    先に を見つけてもよい

    であるから、因数定理より を因数にもつのがわかる。

    組立除法をつかうなら

    左上に-1、1行目に2、-7、0、9、2行目に-2、9、-9があり、下線の下に商の係数となる2、-9、9と余りの0が並ぶ組立除法の計算過程。

    よって、 いま、 の符号は の値に応じて、以下のようにまとめることができる。

    これより、 を満たすのは、 である。

    この解法について詳しくは3次関数のグラフを使った3次不等式の解法で学ぶ

    【別解:3次関数のグラフを使う方法】

    x軸、y軸のある座標平面上に、3次関数 y=2x^3-7x^2+9 のグラフが描かれている。グラフはx軸と x=-1、3/2、3 の3点で交わっている。

    とおくと より のグラフは図となるので、 を満たすのは、 である。

  3. とおく。

    先に などを見つけてもよい

    であるから、因数定理より を因数にもつのがわかる。

    組立除法をつかうなら

    組立除法において、左側に1、上段に1、-6、7、6、-8を並べ、計算後の下段に商の係数1、-5、2、8とあまりの0が並んでいる。

    よって さらに、 とおくと

    先に などを見つけてもよい

    であるから、因数定理より を因数にもつのがわかる。

    組立除法をつかうなら

    左側に-1を置き、1、-5、2、8に対する組立除法が示されている。計算結果として、商の係数1、-6、8と、余り0が下段に並んでいる。

    よって である。以上から、 いま、 の符号は の値に応じて、以下のようにまとめることができる。

    これより、 を満たすのは、 である。

    x軸と-1、1、2、4の4点で交わる4次関数 y=x^4-6x^3+7x^2+6x-8 のW字型の曲線が、座標平面上に描かれている。

    【別解:4次関数のグラフを使う方法】

    とおくと より のグラフは図となるので、 を満たすのは、 である。

  4. とおく。

    先に などを見つけてもよい

    であるから、因数定理より を因数にもつのがわかる。

    組立除法をつかうなら

    左端に1を置き、1、-8、-2、72、-63の並びに対する組立除法の計算である。下段には商の係数である1、-7、-9、63と、あまりの0が書かれている。

    よって さらに、 とおくと

    先に などを見つけてもよい。

    であるから、因数定理より を因数にもつのがわかる。

    組立除法をつかうなら

    3を用いた組立除法の計算で、1行目に係数1、-7、-9、63が並び、2行目に3、-12、-63、最下行に商の係数1、-4、-21とあまりの0が示されている。

    よって、 である。以上から いま、 の符号は の値に応じて、以下のようにまとめることができる。

    これより、 を満たすのは、 である。

    座標平面上にW字状の曲線があり、x軸とx=-3、1、3、7の4点で交わっている。曲線はx=-3より左側とx=7より右側でx軸の上側にあり、1と3の間でもx軸の上側に突出している。

    【別解:4次関数のグラフを使う方法】

    とおくと より のグラフは図となるので、 を満たすのは、 である。

問題72次方程式の解と係数の関係

次の2次方程式の2解をとする. およびの値を求めよ.

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  1. 2次方程式の解と係数の関係から

  2. 式全体をで割り, .2次方程式の解と係数の関係から

問題82次方程式の解と係数の関係の利用

2次方程式 の2解をとするとき,次の式の値を求めよ.

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2次方程式の解と係数の関係より

である.

  1. 対称式は基本対称式の組合せであらわすことができる対称式の定理 を使った

  2. 対称式は基本対称式の組合せであらわすことができる対称式の定理 を使った

    【別解】 の両辺に を代入すると

  3.    対称式は基本対称式の組合せであらわすことができる対称式の定理 1.とを使った

  4. 対称式は基本対称式の組合せであらわすことができる対称式の定理 1.とを使った

  5. 対称式は基本対称式の組合せであらわすことができる対称式の定理 1.とを使った

  6. 対称式は基本対称式の組合せであらわすことができる対称式の定理 1.,4.とを使った

問題92次方程式の解と係数の関係の逆

に関する連立方程式

の解は,2次方程式 の2解であることを証明せよ.

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より

これをに代入して

これより,は2次方程式 の解であることがわかる.

また,このとき を代入すると

より

より

となり,も2次方程式 の解であることがわかる.

問題102次方程式の解と係数の関係の逆の利用

次の連立方程式を解け.

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  1. 和が,積が となる2数は,2次方程式 の解である.

    より,

  2. 和が,積がとなる2数は,2次方程式 の解である.

    より,

  3. 連立方程式を変形していくと

    和が ,積が となる2数は,2次方程式 の解である.

    より,

  4. 連立方程式を変形していくと

    和が,積がとなる2数は,2次方程式 の解である.

    また

    より

問題113次方程式の解と係数の関係

次の3次方程式の3解をとする. およびの値を求めよ.

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  1. 3次方程式の解と係数の関係から

  2. 式全体をで割り, .3次方程式の解と係数の関係から

問題123次方程式の解と係数の関係の利用

3次方程式 の3解をとするとき,次の式の値を求めよ.

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3次方程式の解と係数の関係より

である.

  1.      を使った

  2.      を使った

    【別解】

    の両辺に を代入すると

  3.      を使った

  4. 1.とを使った

問題13実数係数の次方程式の共役複素数解

実数係数の3次方程式

を解にもつとき,実数の値と他の解を求めよ.

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を解にもつとき,それと共役な

複素数 も解にもつ.     実数係数の次方程式の共役複素数解を使った

よって,

で割り切れるから

とおける.右辺を展開すると

となるので,係数を比較すると

他の解は,

【別解:『3次方程式の解と係数の関係』を使う】

を解にもつとき,それと共役な 複素数 も解にもつ. 実数係数の次方程式の共役複素数解を使った

とおき,残りひとつの解をとすると3次方程式の解と係数の関係より

これを解くと, となる.

他の解は,

覚えておきたい事項(2問)

暗記11の3乗根

1の3乗根のうち,虚数であるものの1つをとするとき,次のことを証明せよ.

  1. 別のもう1つの虚数解はでありと一致する.
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  1. の解であるので明らか.

  2. を解くと

    このうち,またはであるが,これらはどちらも,方程式 の解であるので, である.

  3. は共役の関係にあり

    より, が成り立つ.

暗記2実数係数の3次方程式の共役複素数解

を実数とするとき,これらを係数とする3次方程式

という複素数解をもつとき,共役な複素数 も解にもつことを証明せよ.

解答を見る

という複素数解をもつとすると,

を代入して

が成り立つ.

いま,の左辺に を代入してみると

共役な複素数の性質

複素数の実数条件と純虚数条件

共役な複素数の性質

共役な複素数の性質

より

となるので,は共役な複素数解 をもつのがわかる.

一般に次のことがいえる.