数学II 第1章 式と証明 — 高次方程式
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前セクションでは、因数定理(factor theorem)を利用した因数分解を学んだ。これを利用すれば、3次以上の次数をもつ方程式(高次方程式)を解くこともできる。以下ではその方法を詳しく見ていこう。
因数定理と高次方程式
高次方程式とは何か
§
定理1n次方程式
多項式P(x)がn次式であるとき、 P(x) = 0の形に表される方程式をn次方程式(equation of n-th degree)という。
たとえば、 x³ − 2x² + 5x + 8 = 0は3次方程式、 2x⁴-8x³+(7/3)x²-2=0は4次方程式である。 特に、3次以上の方程式を高次方程式(equation of higher degree)という。
簡単な高次方程式
高次方程式 P(x) = 0を解くことは、一般的には難しいが、因数分解できるときには簡単に解くことができる。 たとえば、方程式 x³ = 1では
x³=1 ⇔ x³-1=0 ⇔ (x-1)(x²+x+1)=0 ←a³-b³=(a-b)(a²+ab+b²) ⇔ x-1=0 , x²+x+1=0 ⇔ x=1 , (-1±√3i)/2
と解を求めることができる。
問題1簡単な高次方程式
次の方程式を複素数の範囲で解け。
- x³=27
- x³=-8
解答を見る
- x³=27 ⇔ x³-27=0 ⇔ (x-3)(x²+3x+9)=0 ⇔ x-3=0, x²+3x+9=0 ⇔ x=3, (-3±3√3i)/2
- x³=-8 ⇔ x³+8=0 ⇔ (x+2)(x²-2x+4)=0 ⇔ x+2=0, x²-2x+4=0 ⇔ x=-2, 1±√3i
3乗してa になる数をa の3乗根といい、方程式 x³ = a の解として求めることができる。 さきほどの例から、1の3乗根は1, (-1±√3i)/2である。
暗記11の3乗根ω
1の3乗根のうち、虚数であるものの1つをωとするとき、次のことを証明せよ。
- ω³ = 1
- ω² + ω + 1 = 0
- 別のもう1つの虚数解はωでありω²と一致する。
解答を見る
ωは x³ = 1の解であるので明らか。
x³ = 1を解くと
x³=1 ⇔ x³-1=0 ⇔ (x-1)(x²+x+1)=0 ⇔ x-1=0 , x²+x+1=0 ⇔ x=1 , (-1±√3i)/2
このうち、(-1+√3i)/2または(-1-√3i)/2がωであるが、これらはどちらも、方程式 x² + x + 1 = 0の解であるので、 ω² + ω + 1 = 0である。
と(-1+√3i)/2と(-1-√3i)/2は共役の関係にあり
((-1+√3i)/2)² =(1-2√3i-3)/4 =(-1-√3i)/2 ((-1-√3i)/2)² =(1+2√3i-3)/4 =(-1+√3i)/2
より、 ω=ω²が成り立つ。
問題22次方程式に帰着できる高次方程式
次の方程式を複素数の範囲で解け。
- x⁴-13x²+9=0
- x⁴-2x²-3=0
- x⁴+x²-20=0
- (x²+2x)²+4(x²+2x)+3=0
解答を見る
- x⁴-13x²+9=0 ⇔ x²=13±√133/2 ⇔ x=±√(13±√133/2)
- x⁴-2x²-3=0 ⇔ (x²+1)(x²-3)=0 ⇔ x²+1=0, x²-3=0 ⇔ x=±i, ±√3
- x⁴+x²-20=0 ⇔ (x²+5)(x²-4)=0 ⇔ x²+5=0, x²-4=0 ⇔ x=±√5i, ± 2
- (x²+2x)²+4(x²+2x)+3=0 ⇔ (x²+2x+1)(x²+2x+3)=0 ⇔ x²+2x+1=0, x²+2x+3=0 ⇔ x=-1, -1±√2i
因数定理を利用した高次方程式の解法
すぐに因数分解が思いつかなくても、因数定理を利用して因数を探し当て、 因数分解を行うことができた。因数分解ができれば、高次方程式を解くこともできる。
問題3高次方程式
次の方程式を解け。
- x³+3x²-4=0
- 2x³-7x²+9=0
- x⁴-6x³+7x²+6x-8=0
- x⁴-8x³-2x²+72x-63=0
解答を見る
f(x) = x³ + 3x² − 4とおく。
f(1)=1+3-4=0
であるから、因数定理よりf(x)はx – 1を因数にもつのがわかる.
よって、 f(x) = 0は
(x-1)(x²+4x+4)=0 ⇔ (x-1)(x+2)²=0 ⇔ x=1, -2
f(x) = 2x³ − 7x² + 9とおく。
f(-1)=-2-7+9=0
であるから、因数定理よりf(x)は x + 1を因数にもつのがわかる。
よって、 f(x) = 0は
(x+1)(2x²-9x+9)=0 ⇔ (x+1)(2x-3)(x-3)=0 ⇔ x=-1, 3/2, 3
f(x) = x⁴ − 6x³ + 7x² + 6x – 8とおく。
f(1)=1-6+7+6-8=0
であるから、因数定理よりf(x)はx – 1を因数にもつのがわかる。
よって
f(x)=(x-1)(x³-5x²+2x+8)
さらに、 g(x) = x³ − 5x² + 2x + 8とおくと
g(-1)=-1-5-2+8=0
であるから、因数定理よりg(x)は x + 1を因数にもつのがわかる。
よって
g(x)=(x+1)(x²-6x+8) =(x+1)(x-2)(x-4)
より、 f(x) = (x + 1)(x − 1)(x − 2)(x − 4)である。
以上より、 f (x) = 0の解は、 x=-1, 1, 2, 4となる。
f (x) = x⁴ − 8x³ − 2x² + 72x − 63とおく。
f(1)=1-8-2+72-63=0
であるから、因数定理よりf (x)はx – 1を因数にもつのがわかる。
よって
f(x)=(x-1)(x³-7x²-9x+63)
さらに、 g(x) = x³ − 7x² − 9x + 63とおくと
g(3)=27-63-27+63=0
であるから、因数定理よりg(x)はx – 3を因数にもつのがわかる
よって
g(x)=(x-3)(x²-4x-21) =(x-3)(x+3)(x-7)
より、 f(x) = (x − 1)(x − 3)(x + 3)(x − 7)である。
以上より、 f (x) = 0の解は、 x=1, 3, -3, 7となる。
上の例題の(1)のように、方程式 (x − 1)(x + 2)² = 0の解 x = − 2を、この方程式の2重解(double solution)という。 また、たとえば方程式 (x − 1)(x + 2)³ = 0の解 x = − 2を、この方程式の3重解(triple solution)という。
複素数の範囲では、方程式の2重解を重なった2個の解、3重解を重なった3個の解などと数えることにすると、 2次方程式では2個の解、3次方程式は3個の解、4次方程式では4個の解をもつ。 一般の場合では、次のことが知られている。
問題4方程式の重解条件
3次方程式 3x³ − (3 + a)x² + a = 0が重解をもつとき、定数a の値とそのときの解をすべて求めよ。 ただし、aは実数である。
解答を見る
左辺に x = 1を代入すると 3 − (3 + a) + a = 0となるので、aの値によらず x = 1はこの方程式の解である。 よって、因数定理より左辺は x − 1を因数にもつ。
3x³ − (3 + a)x² + a
= (x − 1)(3x² − ax − a)であるので、 f (x) = 3x² − ax – aとおくと、
3次方程式が重解をもつためには、 f (x) = 0が x = 1に解をもつか、 f (x) = 0が重解をもてばよい。
1) f (x) = 0が x = 1に解をもつとき
f (1) = 0より
3-a-a=0⇔ a=3/2
このとき、 f(x)=3x²-(3/2)x-3/2であるから、3次方程式の解は
(x-1)(3x²-(3/2)x-3/2)=0 ⇔ 3/2(x-1)²(2x+1)=0 ⇔ x=1, -1/2
2) f (x) = 0が重解をもつとき
判別式を考えて
D=a²+12a=0⇔ a=0, -12
となる。
a = 0のとき
f(x)=0 ⇔ 3x²=0⇔ x=0
であるので、3次方程式の解は x=1, x=0である。
a = − 12のとき
f(x)=0 ⇔ 3x²+12x+12=0 ⇔ 3(x+2)²=0 ⇔ x=-2
であるので、3次方程式の解は x=1, x=-2である。
高次不等式
高次不等式とは何か
§
定理3n次不等式
多項式P (x)がn次式であるとき、 P(x)≧0や P(x)<0などで表される不等式を n次不等式(inequality of n-th degree)という。
たとえば、 x³-2x²+5x+8≧0は3次不等式、 2x⁴-8x³+(7/3)x²-2<0は4次不等式である。 特に、3次以上の不等式を高次不等式(inequality of higher degree)という。
なお、方程式の場合とは違い、不等式の場合には数の大小関係を扱うので、複素数については考えない、つまりxは実数の範囲でのみ考える。
簡単な高次不等式
高次不等式を解くことは一般的には難しいが、高次方程式と同様、因数分解できるときには解くことができる。 たとえば、方程式 x³≧1では
x³≧1 ⇔ x³-1≧0 ⇔ (x-1)(x²+x+1)≧0
← a³ – b³ = (a − b)(a² + ab + b²)を使った
いま、 x²+x+1=(x+1/2)²+3/4>0なので、
となるのは、常に正(x-1)(x²+x+1)≧0となるのは、x-1≧0, 常に正
つまり x≧1と解くことができる。
問題5簡単な高次不等式
次の不等式を解け。
- x³≧27
- x³<-8
- x³-9x<0
- x³-x²≧0
解答を見る
x³≧27 ⇔ x³-27≧0 ⇔ (x-3)(x²+3x+9)≧0
いま、 x²+3x+9=(x+3/2)²+27/4>0なので、 (x-3)(x²+3x+9)≧0となるのは、 x-3≧0、つまり x≧3である。
x³<-8 ⇔ x³+8<0 ⇔ (x+2)(x²-2x+4)<0
いま、 x²-2x+4=(x-1)²+3>0なので、 (x + 2)(x2 − 2x + 4) < 0となるのは、 x + 2 < 0、つまり x<-2である。
x³-9x<0 ⇔ x(x²-9)<0 ⇔ (x+3)x(x-3)<0
いま、 (x + 3)x(x − 3)の符号はx の値に応じて、以下のようにまとめることができる。
| x |
… |
-3 |
… |
0 |
… |
3 |
… |
|
|
|
|
|
|
|
|
| x+3 |
- |
0 |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
| x |
- |
- |
- |
0 |
+ |
+ |
+ |
| x-3 |
- |
- |
- |
- |
- |
0 |
+ |
|
|
|
|
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| (x+3)x(x-3) |
- |
0 |
+ |
0 |
- |
0 |
+ |
これより、 (x + 3)x(x − 3) < 0を満たすのは、 x< -3 , 0< x< 3である。
【別解:3次関数のグラフを使う方法】
f(x) = x3 − 9x < 0とおくと
f(x)=x(x²-9)=(x+3)x(x-3)
より y = f (x)のグラフは図となるので、 f (x) < 0を満たすのは、 x < -3 , 0 < x < 3である。
x³-x²≧0 ⇔ x²(x-1)≧0
いま、 x²(x − 1)の符号はx の値に応じて、以下のようにまとめることができる。
| x |
… |
0 |
… |
1 |
… |
|
|
|
|
|
|
| x² |
+ |
0 |
+ |
+ |
+ |
| x-1 |
- |
- |
- |
0 |
+ |
|
|
|
|
|
|
| x²(x-1) |
- |
0 |
- |
0 |
+ |
これより、 x²(x-1)≧0を満たすのは、 x=0 , 1≦ xである。
【別解:3次関数のグラフを使う方法】
f(x) = x³ – x² < 0とおくと
f(x)=x²(x-1)
より y = f (x)のグラフは図となるので、 f(x)≧0を満たすのは、 x=0 , 1≦ xである。
因数定理を利用した高次不等式の解法
高次方程式の場合と同様に、 因数定理を利用して因数分解できれば、高次不等式を解くことができる。
問題6高次不等式
次の不等式を解け。
- x³+3x²-4>0
- 2x³-7x²+9≦0
- x⁴-6x³+7x²+6x-8<0
- x⁴-8x³-2x²+72x-63≧0
解答を見る
f(x)=x³+3x²-4 とおく。
f(1)=1+3-4=0
であるから、因数定理より f(x) は x-1 を因数にもつのがわかる。
組立除法をつかうなら
よって、 f(x)>0 は
(x-1)(x²+4x+4)>0 ⇔ (x-1)(x+2)²>0
いま、 (x-1)(x+2)² の符号は x の値に応じて、以下のようにまとめることができる。
| x |
… |
-2 |
… |
1 |
… |
|
|
|
|
|
|
| x-1 |
- |
- |
- |
0 |
+ |
| (x+2)² |
+ |
0 |
+ |
+ |
+ |
|
|
|
|
|
|
| (x-1)(x+2)² |
- |
0 |
- |
0 |
+ |
これより、 (x-1)(x+2)²>0 を満たすのは、 1<x である。
【別解:3次関数のグラフを使う方法】
f(x)=x³+3x²-4 とおくと
f(x)=(x-1)(x+2)²
より y=f(x) のグラフは図となるので、 f(x)>0 を満たすのは、 1<x である。
f(x)=2x³-7x²+9 とおく。
f(-1)=-2-7+9=0
であるから、因数定理より f(x) は x+1 を因数にもつのがわかる。
組立除法をつかうなら
よって、 f(x)≦0 は
(x+1)(2x²-9x+9)≦0 ⇔ (x+1)(2x-3)(x-3)≦0
いま、 (x+1)(2x-3)(x-3) の符号はx の値に応じて、以下のようにまとめることができる。
| x |
… |
-1 |
… |
3/2 |
… |
3 |
… |
|
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| x+1 |
- |
0 |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
| 2x-3 |
- |
- |
- |
0 |
+ |
+ |
+ |
| x-3 |
- |
- |
- |
- |
- |
0 |
+ |
|
|
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| f(x) |
- |
0 |
+ |
0 |
- |
0 |
+ |
これより、 (x+1)(2x-3)(x-3)≦0 を満たすのは、 x≦-1, 3/2≦x≦3 である。
【別解:3次関数のグラフを使う方法】
f(x)=2x³-7x²+9 とおくと
f(x)=(x+1)(2x-3)(x-3)
より y=f(x) のグラフは図となるので、 f(x)≦0 を満たすのは、 x≦-1, 3/2≦x≦3 である。
f(x)=x⁴-6x³+7x²+6x-8 とおく。
f(1)=1-6+7+6-8=0
であるから、因数定理より f(x) は x-1 を因数にもつのがわかる。
組立除法をつかうなら
よって
f(x)=(x-1)(x³-5x²+2x+8)
さらに、 g(x)=x³-5x²+2x+8 とおくと
g(-1)=-1-5-2+8=0
であるから、因数定理より g(x) は x+1 を因数にもつのがわかる。
組立除法をつかうなら
よって
g(x)=(x+1)(x²-6x+8) =(x+1)(x-2)(x-4)
である。以上から、 f(x)<0 は
(x-1)(x³-5x²+2x+8)<0 ⇔ (x+1)(x-1)(x-2)(x-4)<0
いま、 (x+1)(x-1)(x-2)(x-4) の符号は x の値に応じて、以下のようにまとめることができる。
| x |
… |
-1 |
… |
1 |
… |
2 |
… |
4 |
… |
|
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| x+1 |
- |
0 |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
| x-1 |
- |
- |
- |
0 |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
| x-2 |
- |
- |
- |
- |
- |
0 |
+ |
+ |
+ |
| x-4 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
0 |
+ |
|
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|
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| f(x) |
+ |
0 |
- |
0 |
+ |
0 |
- |
0 |
+ |
これより、 (x+1)(x-1)(x-2)(x-4)<0 を満たすのは、 -1<x<1, 2<x<4 である。
【別解:4次関数のグラフを使う方法】
f(x)=x⁴-6x³+7x²+6x-8 とおくと
f(x)=(x+1)(x-1)(x-2)(x-4)
より y=f(x) のグラフは図となるので、 f(x)<0 を満たすのは、 -1<x<1, 2<x<4 である。
f(x)=x⁴-8x³-2x²+72x-63 とおく。
f(1)=1-8-2+72-63=0
であるから、因数定理より f(x) は x-1 を因数にもつのがわかる。
組立除法をつかうなら
よって
f(x)=(x-1)(x³-7x²-9x+63)
さらに、 g(x)=x³-7x²-9x+63 とおくと
g(3)=27-63-27+63=0
であるから、因数定理より g(x) は x-3 を因数にもつのがわかる。
組立除法をつかうなら
よって、
g(x)=(x-3)(x²-4x-21) =(x-3)(x+3)(x-7)
である。以上から f(x)≧0 は
(x-1)(x³-7x²-9x+63)≧ 0 ⇔ (x+3)(x-1)(x-3)(x-7)≧0
いま、 (x+3)(x-1)(x-3)(x-7) の符号は x の値に応じて、以下のようにまとめることができる。
| x |
… |
-3 |
… |
1 |
… |
3 |
… |
7 |
… |
|
|
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|
|
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|
|
|
| x+3 |
- |
0 |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
| x-1 |
- |
- |
- |
0 |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
| x-3 |
- |
- |
- |
- |
- |
0 |
+ |
+ |
+ |
| x-7 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
0 |
+ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
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| f(x) |
+ |
0 |
- |
0 |
+ |
0 |
- |
0 |
+ |
これより、 (x+3)(x-1)(x-3)(x-7)≧0 を満たすのは、 x≦-3, 1≦x≦3, 7≦x である。
【別解:4次関数のグラフを使う方法】
f(x)=x⁴-8x³-2x²+72x-63 とおくと
f(x)=(x+3)(x-1)(x-3)(x-7)
より y=f(x) のグラフは図となるので、 f(x)≧0 を満たすのは、 x≦-3, 1≦x≦3, 7≦x である。
解と係数の関係
2次方程式の解と係数の関係
解と係数の関係
f(x) = x² + ax + bとし、2次方程式 f(x) = 0を考える。 f(x) = 0の2解をα, βとすると、 f(α) = 0, f(β) = 0なので、f (x)は x − αおよび x − βを因数にもつのがわかるので
(f(x)=)x²+ax+b=(x-α)(x-β) とおける。
(x − α)(x − β)を展開すると x² − (α + β)x + αβであり
x²+ax+b=x²-(α+β)x+αβ
これらは多項式として等しいので、両辺の係数を比較して
cases a=-(α+β) b=αβ cases ⇔ cases α+β=-a αβ=b cases
が成り立つ。
§
定理42次方程式の解と係数の関係
2次方程式 x² + ax + b = 0の2解をα, βとすると
cases α+β=-a αβ=b cases
が成り立つ。
問題72次方程式の解と係数の関係
次の2次方程式の2解をα, βとする。 α + βおよびαβの値を求めよ。
- x²-5x+7=0
- 3x²+8x-6=0
解答を見る
2次方程式の解と係数の関係から
α+β=5 αβ=7
式全体を3で割り、 x²+(8/3)x-2=0。2次方程式の解と係数の関係から
α+β=-8/3 αβ=-2
問題82次方程式の解と係数の関係の利用
2次方程式 2x² − 6x + 7 = 0の2解をα, βとするとき、次の式の値を求めよ。
- α²+β²
- (α-2)(β-2)
- 1/α²+1/β²
- α³+β³
- α⁴+β⁴
- α⁵+β⁵
解答を見る
2次方程式の解と係数の関係より
α+β=3 , αβ=7/2
①
である。
α²+β² =(α+β)²-2αβ
=3²-2・7/2 =9-7=2
(α-2)(β-2) =αβ-2(α+β)+4
> 対称式は基本対称式の組合せであらわすことができる<strong>対称式の定理</strong>
=7/2-2・ 3+4 =3/2
【別解】 2x² − 6x + 7 = 2(x − α)(x − β)の両辺に x = 2を代入すると
3=2(2-α)(2-β) ⇔ (α-2)(β-2)=3/2
1/α²+1/β² =(α²+β²)/α²β²
=2/(7/2)² =8/49
α³+β³ =(α+β)(α²-αβ+β²)
=3(2-7/2) =-9/2
α⁴+β⁴ =(α²+β²)²-2α²β²
=2²-2(7/2)² =-41/2
α⁵+β⁵ =(α³+β³)(α²+β²)-α²β²(α+β)
=(-9/2)・ 2-(7/2)²・ 3 =-183/4
問題92次方程式の解と係数の関係の逆
α, βに関する連立方程式
cases α+β=-a …(i) αβ=b …(ii) cases
の解は、2次方程式 x² + ax + b = 0の2解であることを証明せよ。
解答を見る
(i)より
β=-a-α …(iii)
これを(ii)に代入して
α(-a-α)=b ⇔ α²+aα+b=0 …(iv)
これより、αは2次方程式 x² + ax + b = 0の解であることがわかる。
また、このとき x² + ax + bのxにβを代入すると
β²+aβ+b =(-a-α)²+a(-a-α)+b =α²+aα+b =0
△(iv)より
となり、βも2次方程式 x² + ax + b = 0の解であることがわかる。
§
定理52次方程式の解と係数の関係の逆
α, βに関する連立方程式
cases α+β=-a αβ=b cases
の解は、2次方程式 x² + ax + b = 0の2解である。
問題102次方程式の解と係数の関係の逆の利用
次の連立方程式を解け。
- x+y=3 xy=-10
- x+y=-5/2 xy=-3/2
- x+y=-2 x²+y²=20
- xy=1 x²+y²=1
解答を見る
和が3、積が − 10となる2数は、2次方程式 t² − 3t − 10 = 0の解である。
t²-3t-10=0 ⇔ (t-5)(t+2)=0 ⇔ t=-2, 5
より、 (x, y)=(-2, 5), (5, -2)。
和が-5/2、積が-3/2となる2数は、2次方程式 t²+(5/2)t-3/2=0の解である。
t²+(5/2)t-3/2=0 ⇔ (t-1/2)(t+3)=0 ⇔ t=1/2, -3
より、 (x, y)=(1/2, -3), (-3, 1/2)。
連立方程式を変形していくと
cases x+y=-2 x²+y²=20 cases ⇔ cases x+y=-2 (x+y)²-2xy=20 cases ⇔ cases x+y=-2 (-2)²-2xy=20 cases ⇔ cases x+y=-2 xy=-8 cases
和が − 2、積が − 8となる2数は、2次方程式 t² + 2t − 8 = 0の解である。
t²+2t-8=0 ⇔ (t+4)(t-2)=0 ⇔ t=-4, 2
より、 (x, y)=(-4, 2), (2, -4)。
連立方程式を変形していくと
cases xy=1 x²+y²=1 cases ⇔ cases xy=1 (x+y)²-2xy=1 cases ⇔ cases xy=1 (x+y)²-2・ 1=1 cases ⇔ cases xy=1 x+y=±√3 cases
和が±√3、積が1となる2数は、2次方程式 t²∓√3t+1=0の解である。
t²-√3t+1=0 ⇔ t=(√3± i)/2
また
t²+√3t+1=0 ⇔ t=(-√3± i)/2
より
(x, y)= ((√3+i)/2, (√3-i)/2), ((√3-i)/2, (√3+i)/2), ((-√3+i)/2, (-√3-i)/2), ((-√3-i)/2, (-√3+i)/2)
3次方程式の解と係数の関係
f(x) = x³ + ax² + bx + cとし、3次方程式 f(x) = 0を考える。 f(x) = 0の3解をα, β, γとすると、 f(α) = 0, f(β) = 0, f(γ) = 0なので、f (x)は x − α, x − βおよび x − γを因数にもつのがわかるので
(f(x)=)x³+ax²+bx+c =(x-α)(x-β)(x-γ)
とおける。
(x − α)(x − β)(x − γ)を展開すると x³ − (α + β + γ)x² + (αβ + βγ + γα)x − αβγであり
x³+ax²+bx+c =x³-(α+β+γ)x² +(αβ+βγ+γα)x-αβγ
これらは多項式として等しいので、両辺の係数を比較して
cases a=-(α+β+γ) b=αβ+βγ+γα c=-αβγ cases ⇔ cases α+β+γ=-a αβ+βγ+γα=b αβγ=-c cases
が成り立つ。
§
定理63次方程式の解と係数の関係
3次方程式 x³ + ax² + bx + c = 0の3解をα, β, γとすると
cases α+β+γ=-a αβ+βγ+γα=b αβγ=-c cases
が成り立つ。
2次方程式と3次方程式に限らず、解と係数の関係は一般のn次方程式まで成立する。
問題113次方程式の解と係数の関係
次の3次方程式の3解をα, β, γとする。 α + β + γ, αβ + βγ + γαおよびαβγの値を求めよ。
- x³-5x²+7x-1=0
- 3x³+8x²-6x+5=0
解答を見る
3次方程式の解と係数の関係から
α+β+γ=5 αβ+βγ+γα=7 αβγ=1
式全体を3で割り、 x³+(8/3)x²-2x+5/3=0。3次方程式の解と係数の関係から
α+β+γ=-8/3 αβ+βγ+γα=-2 αβγ=-5/3
問題123次方程式の解と係数の関係の利用
3次方程式 x³ − 3x + 5 = 0の3解をα, β, γとするとき、次の式の値を求めよ。
- α²+β²+γ²
- (α+1)(β+1)(γ+1)
- 1/α+1/β+1/γ
- α³+β³+γ³
解答を見る
3次方程式の解と係数の関係より
α+β+γ=0, αβ+βγ+γα=-3, αβγ=-5 ①
である。
α²+β²+γ² =(α+β+γ)²-2(αβ+βγ+γα) =0²-2・(-3) =6
(α+1)(β+1)(γ+1) =αβγ+αβ+βγ+γα+α+β+γ+1 =-5-3+0+1 =-7
【別解】
x³ − 3x + 5 = (x − α)(x − β)(x − γ)の両辺に x = − 1を代入すると
7=(-1-α)(-1-β)(-1-γ) ⇔ (α+1)(β+1)(γ+1)=-7
1/α+1/β+1/γ =(αβ+βγ+γα)/αβγ =(-3)/(-5) =3/5
α³+β³+γ³ =(α+β+γ){α²+β²+γ². . -(αβ+βγ+γα)}+3αβγ =0・{6-(-3)}+3・(-5) =-15
実数が係数である方程式の共役解
2次方程式の場合
2次方程式 x² + 2x + 3 = 0は
x²+2x+3=0 ⇔ x=-1±√2i
と解け、共役な複素数である -1+√2iと -1-√2iを解にもつのがわかる。
a2, a1, a0を実数とするとき、これらを係数とする2次方程式
a2x²+a1x+a0=0
は
x=-a1±√a1²-4a2a02a2
と解けるので、判別式 a1²-4a2a0の値が負であるとき、共役な複素数である
-a1+√4a2a0-a1²i2a2と-a1-√4a2a0-a1²i2a2
を解にもつことがわかる。
判別式の値が負のとき、2次方程式が共役な複素数を解にもつことは、 、次のような方法で示すこともできる。
a2, a1, a0を実数とするとき、これらを係数とする2次方程式
a2x²+a1x+a0=0 ①
が x = αという複素数解をもつとすると、 ①にαを代入して
a2α²+a1α+a0=0 ②
が成り立つ。
いま、①
の左辺に x=αを代入してみると
a2α²+a1α+a0
=a2α²+a1α+a0 ←共役な複素数の性質
=a2 α²+a1 α+a0 ←複素数の実数条件と純虚数条件
=a2α²+a1α+a0 ←共役な複素数の性質
=a2α²+a1α+a0 ←共役な複素数の性質
=0 ←②より
となるので、①は共役な複素数解 x=αをもつ。
3次方程式の場合
暗記2実数係数の3次方程式の共役複素数解
a3, a2, a1, a0を実数とするとき、これらを係数とする3次方程式
a3x³+a2x²+a1x+a0=0 ①
が x = αという複素数解をもつとき、共役な複素数 x=αも解にもつことを証明せよ。
解答を見る
①が x = αという複素数解をもつとすると、
①にαを代入して
a3α³+a2α²+a1α+a0=0 ②
が成り立つ。
いま、①の左辺に x=αを代入してみると
a3α³+a2α²+a1α+a0
=a3α³+a2α²+a1α+a0 (注)共役な複素数の性質
=a3 α³+a2 α²+a1 α+a0 (注)複素数の実数条件と純虚数条件
=a3α³+a2α²+a1α+a0 (注)共役な複素数の性質
=a3α³+a2α²+a1α+a0 (注)共役な複素数の性質
=0 (注)②
より
となるので、①は共役な複素数解 x=αをもつのがわかる。
一般に次のことがいえる。
§
定理7実数係数のn次方程式の共役複素数解
係数がすべて実数であるn次方程式 P(x) = 0が、 x = αという複素数の解をもつ、すなわち
P(α)=0
であるとき、 P(x) = 0は共役な複素数 x=αを解にもつ、すなわち
P(α)=0
である。
問題13実数係数のn次方程式の共役複素数解
実数係数の3次方程式
x³+ax²+bx+6=0 ①
が x=1+√2iを解にもつとき、実数a, bの値と他の解を求めよ。
解答を見る
①が x=1+√2iを解にもつとき、それと共役な
複素数 1-√2iも解にもつ.
よって、①は
{x-(1+√2i)}{x-(1-√2i)} =x²-2x+3
で割り切れるから
x³+ax²+bx+6=(x²-2x+3)(x+p)
とおける。右辺を展開すると
(x²-2x+3)(x+p)=x³+(-2+p)x² +(3-2p)x+3p
となるので、係数を比較すると
cases a=-2+p b=3-2p 6=3p cases⇔ cases p=2 a=0 b=-1 cases
他の解は、 x=1-√2i, -2。
【別解:『3次方程式の解と係数の関係』を使う】
①が x=1+√2iを解にもつとき、それと共役な 複素数 1-√2iも解にもつ.
α=1+√2i,β=1-√2iとおき、残りひとつの解をγとすると3次方程式の解と係数の関係より
cases α+β+γ=-a αβ+βγ+γα=b αβγ=-6 cases ⇔ cases (1+√2i)+(1-√2i)+γ=-a (1+√2i)(1-√2i) +{(1+√2i)+(1-√2i)}γ=b (1+√2i)(1-√2i)γ=-6 cases ⇔ cases 2+γ=-a 3+2γ=b 3γ=-6 cases
これを解くと、 γ=-2 , a=0,b=-1となる。
他の解は、 x=1-√2i, -2。
最終更新: 2026-08-20
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