軌跡と領域の練習問題(全13問・解答つき)

数学II「軌跡と領域」(図形と方程式)の練習問題を13問まとめました。解答は各問のすぐ下に折りたたんであります。そのまま印刷すれば、解答の見えない問題プリントになります。

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問題1多変数関数の表し方

  1. のとき, の値を求めよ.
  2. 1個200円のりんごを個,1個100円のみかんを個買うときの合計金額を円とするとき,の式で表せ.
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問題22変数関数と図形の方程式

2変数関数がつぎの1.~3.で定義されるとき,方程式 の表す図形を平面上に図示せよ.

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  1. より, となるので,

    グラフは図のようになる.

  2. より, となるので, グラフは図のようになる.

  3. より

    となるので,グラフは図のようになる.

座標平面上に、y軸上の2の位置とx軸上の3分の2の位置を通る右下がりの直線が描かれている。直線はy軸とx軸のそれぞれ正の部分で交わっている。 x軸とy軸からなる座標平面上に、原点Oと点(2, 0)を通る下に凸の放物線がある。頂点の座標は(1, -1)で、各軸の目盛り1と-1へ点線が伸びている。 座標平面上に、中心が点(-1, 2)で原点Oを通る円が描かれている。円の中心からは、x軸の-1とy軸の2に向けてそれぞれ破線が伸びている。

問題32点から等距離にある点の軌跡

座標平面上の2点 から等距離にある点の軌跡を求めよ.

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の座標をとすると,

より, だから

より,求める軌跡は,直線 である.

座標平面上に2点A,Bと、右上がりの直線2x-y+1=0がある。直線上の点Pと点A、点Bを結ぶ破線に同じ記号が付けられ、APとBPの長さが等しいことを表している。

問題4アポロニウスの円〜その1〜

座標平面上2点 からの距離の比が である点の軌跡を求めよ.

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つまり, だから,

とすると

座標平面上の2点間の距離

であるから

よって,求める軌跡は,

中心半径の円

である.

座標平面上に2点A,Bと円が描かれており、円周上の2つの点Pにおいて、点A,Bからの距離の比AP:BPがともに1:2となっている様子が示されている。 2点からの距離の比が与えられたときの点の軌跡について,一般に次のことが成り立つ.

問題5アポロニウスの円〜その2〜

上のアポロニウスの円〜その1〜の例題を,アポロニウスの円の知識を使って解け.

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線分 に内分する点の座標は

外分する点の座標は

軌跡である円の直径となるの距離は

軌跡である円の中心となるの中点の座標は

よって,求める軌跡は,

中心半径の円

である.

xy平面上に円と、それと交わる破線がある。線上の点N, Mは円周上、点Aは円内、点Bは円外にあり、線分NAとNBの比が1対2、線分AMとMBの比が1対2であることが示されている。

問題6条件に動点を含む場合の軌跡

と点がある. 点がこの円上を動くとき,線分 に内分する点の軌跡を求めよ.

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の座標をそれぞれとする.

は円 上にあるから

は線分 に内分する点だから

よって, .これらをに代入すると

←なぜこのような操作を行うのかについては下の本文を参照

よって,求める軌跡は,

中心が半径がの円

である.

座標平面上に原点を中心とする円と点1を中心とする円がある。x軸上の点Aと原点中心の円上の点Qを結ぶ点線上に点1を中心とする円上の点Pがあり、QP間とPA間に丸数字の1と3が添えられている。 上の例題の軌跡,つまり点の決まり方は,問題文をそのままに読めば,まず点が決まり次に点が決まるという順序になっている. しかし,このような理解では,無数の点に対して点をプロットすることしかできず,軌跡の一端は垣間見えるものの, 図形の方程式としては求まらない.

そこで,考え方の順序を変え,ある点を考えてみてそれが軌跡上にあるかどうか調べるという方法をとる . たとえば,点が軌跡上にあるかどうかを調べてみよう. であるから,例題中のを代入して

を満たさなくてはならない. この式からは, であることが必要となるが, これらをそもそも円 上にあるので,例題中のを満たさなければならないが, 代入しても

となり満たさないので,点は軌跡に含まれない(満たせば軌跡に含まれる).

このような作業を具体的な点ではなく,ある点で行うことにより,が満たす方程式が 得られ軌跡を求めることができる.

このような考え方を使う例題として,もう1問練習してみよう.

問題72直線の交点の軌跡

2直線 の交点が描く軌跡を求めよ.

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方程式を

上の式を,下の式をとしておく.

1) のとき,より

これをに代入して

2) のとき,より が必要だが, これは, のとき成立する. つまり,点の交点である.

以上1),2)より,求める軌跡は,

中心半径の円

(ただし,点を除く)

となる.

座標平面上に、中心が(1/2, -1/2)である円が描かれている。円は原点Oとx軸上の点で交わっており、原点Oは白丸、x軸上の交点は黒丸で示されている。

問題8円周を境界とする領域

次の不等式の表す領域を図示せよ.

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  1. 中心が原点で半径がの円の境界と内側を表す.
  2. 中心が原点で半径がの円の外側を表す.
  3. 中心が で半径がの円の内側を表す.

座標平面上に、原点Oを中心としx軸との正の交点が2である円が実線で描かれ、その内部全体に斜線が引かれている。円の下には「(境界を含む)」と添えられている。 xy座標平面上に原点Oを中心とする半径2の円が描かれており、その円の外側の領域に斜線が引かれている。下部には「(境界を含まない)」と添えられている。 x軸、y軸がある座標平面上に、中心が点(-1, 2)で原点Oを通る円が描かれ、その内部に斜線が塗られている。下部には「(境界を含まない)」と添えられている。

問題9の大小関係がつくる領域

が次の不等式を満たすとき,点が満たす領域を図示せよ.

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1.2.は直線 が,

3.4.は放物線 が境界になる.

による大小関係をまとめると,次の図のようになる.

曲線 y=f(x) に対して、不等式 y<f(x) と y≦f(x) は曲線の下側、y>f(x) と y≧f(x) は上側の領域が斜線で表され、それぞれ境界を含むか含まないかが注記されている。

問題10いろいろな領域

  1. 2つの不等式を同時に満たす領域を,それぞれ図示せよ.

    i) ii) iii)

  2. 領域 を図示せよ.

  3. 不等式 を満たすを座標平面上に図示せよ.

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  1. (i)境界は2直線 であり,2直線の交点はと求められる.

    ←連立方程式

    を解いた. に代入して

    となり,これを に代入すればよい.

    求める領域は

    直線 より下部

    直線 より下部

    であり境界を含まない.よって,図のようになる.

    座標平面上に2直線 y=x+2 と y=2x-1 が交点(3, 5)で交わっており、ともに下側となる領域に斜線が引かれている。下部には「(境界を含まない)」と添えられている。

    (ii)境界は放物線 と直線 であり, 交点は と求められる.

    ←連立方程式

    を解いた. を代入して

    より となるので, それぞれ に代入すればよい.

    と変形できるので, 求める領域は

    放物線 より下部

    直線 より上部

    であり境界を含まない.よって,図のようになる.

    座標平面上に放物線y=x^2+1と直線y=-x+3が描かれ、交点(-2, 5)と(1, 2)が示されている。外側の領域に斜線が塗られ、下部に「(境界を含まない)」と添えられている。

    (iii)境界は円 ,直線 であり,交点は と求められる.

    ←連立方程式

    を解いた. に代入して

    から となり,これを に代入すればよい.

    と変形できるので,求める領域は

    の内側

    直線 より下部

    であり境界を含む.よって,図のようになる.

    座標平面上に原点Oを中心とする円と直線 y=x+1 があり、交点 (1, 2) と (-2, -1) が示されている。円の内部で直線の左上側の領域に斜線が引かれ、下に(境界を含む)と添えられている。
  2. 求める領域は かつ を満たせばよい.つまり

    放物線 より下部

    直線 より上部

    であり境界を含む.

    境界は 放物線 と直線 であり, 交点は となる.

    連立方程式

    を解けばよい.を消去して ,これを解いて

    よって,図のようになる.

    座標平面上に、放物線y=x^2と直線y=-3x+4が描かれ、交点(-4, 16)と(1, 1)の間で直線の下側かつ放物線の上側となる部分に斜線が引かれている。ただし境界を含む。
  3. 不等式 が成り立つには

    ←2つの式を掛けて正になるための必要十分条件は,どちらも正か,どちらも負になることである

    または

    が成立することである.それぞれ変形すると

    または

    が成立すればよいと分かり,

    ←それぞれ図示すれば,次の2つのどちらかを満たす領域が求めるものと分かる

    2直線 y=x と y=-x+2 が交点(1, 1)で交わる座標平面が2つ並び、左は交点の右側、右は交点の左側の領域に斜線が引かれている。

    どちらの領域も を境界とし, その交点はとなる.

    よって求める領域は図のように図示できる.

    座標平面上に交点(1, 1)で交わる2直線y=xとy=-x+2が描かれ、この2直線で分けられる4つの領域のうち左右の2つの部分が斜線で示されている。下部には(境界を含まない)と添えられている。

問題11領域を利用した証明

ならば であることを証明せよ.

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連立方程式

を解く. 上の式を,下の式をとすると なので,これをに代入すると

に代入すると であり,解が1つに定まるので,2円はでお互いに接している. これをもとにそれぞれの領域を描くと,図のようになる.

を満たす領域は全て を満たす領域に含まれるので, 題意は証明された.

座標平面上に、点(2, 2)で内接する大小2つの円の内部の領域が示されている。小さな円の領域は灰色の塗りつぶし、大きな円の領域は斜線で描かれ、小さな円の領域が大きな円の領域に含まれている。

問題122変数関数の最大最小〜その1〜

が次の4つの不等式を満たすとき,次の問いに答えよ.

  1. 4つの不等式の表す領域を図示せよ.
  2. の最大値と最小値およびそのときのの値を求めよ.
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  1. 領域を図示すると次のようになる.

    xy平面上に2直線 x+2y=8 と 3x+2y=12 が描かれ、その交点(2, 3)、x軸上の点(4, 0)、原点O、y軸上の点(0, 4)を頂点とする四角形の領域が塗られている。
  2. とおくと,これは傾きが切片がの直線を表す.この直線が領域と共有点をもつ ようなの値の最大値と最小値を求めればよい.

    ←なぜこのような操作を行うかについては下の本文参照

    次の図より,の値はが点を通るとき最大となり,原点を通るとき最小となる.

    座標平面上に、直線3x+2y=12とx+2y=8で囲まれたグレーの領域がある。そこに、頂点(2, 3)を通るx+y=5、領域を通る①、原点Oを通るx+y=0の平行な破線が描かれている。

    よって,

    のとき,最大値

    のとき,最小値

上の例題での2変数関数の値の決まり方は,問題文をそのままに読めば, まず不等式の領域が決まり,その領域内のを代入してが決まるという順序になっている. しかし,このような理解では,領域内の無数の点に対してを求めなければならなくなる.

そこで,条件に動点を含む場合の軌跡で学んだ方法と同じように,考え方の順序を逆にして, ある値を考えてみて,がその値をとるかどうか調べるという方法をとる.

たとえば,が2をとるかどうかを調べてみよう. が成り立つためには

を満たさなくてはならない.この関係を満たすは,直線 上にあるので,この直線が 領域と共有点をもてば,その点の座標に代入することによってをとる.

次の図は領域と直線 を重ねたものである.この図の太線部分のを代入することにより となる.

x軸、y軸および直線x+2y=8と3x+2y=12で囲まれた灰色の領域Dがある。その中を直線x+y=2が通り、領域内にある部分の線分が太線で強調されている。

このような作業を具体的な値ではなく,ある値で行うことにより,直線 が 領域と共有点をもつ範囲を調べることで,最大値や最小値を求めることができる.

問題132変数関数の最大最小〜その2〜

2変数関数

の最小値を求めよ.

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まず,を定数として の場合について考える.

となるから, のとき,最小値 をとる.

←「予選」

次に,を変数とするとき, であるから で最小値となる.

←「決勝」