数学II 第5章 対数と対数関数 — 対数の定義

対数の導入

となるを求める

となるを求める

となるを求める

たとえば,指数関数 とすると

となるが, であるから,この式を満たすである.

また, とすると

となるが, であるから,この式を満たすである.

y=2^x のグラフで、y 軸上の 8 からグラフを経て x 軸上の 3 へ、y 軸上の 1/2 からグラフを経て x 軸上の -1 へとそれぞれ破線矢印で対応が示されている。y 軸との交点は 1 である。

となるを求める

となるを求める

となるを求める

このように,の値からすぐにの値が求まることもあるが,たとえば として

となるの値は,下の例題でみるように無理数なので,小数や分数で表すことができない.

しかし,図からわかるように, となるが存在しているのは確かなので,このxを

と表すことにする .

y軸上の値1を通る曲線 y=2^x 上で、y座標が5となる点からx軸へ下ろした位置に「?」が記されている。その値を log_2 5 と定めることが矢印で示されている。

問題1が無理数であることの証明

が無理数であることを証明せよ.

解答を見る

【解答:背理法】

が有理数であると仮定する.は正の数なので,自然数をもちいて ,すなわち

と表せることになる.

しかし,両辺を乗すると

となり,左辺は偶数,右辺は奇数となるので矛盾する.

よって,は無理数である.

対数の定義について

対数の定義について

ここで,対数の定義をしておこう.

指数関数の定義でみたように, 指数関数 のグラフでは,どのような正の実数に対しても

となるの値がただ1つ定まる. この値を,底(base)とする対数(logarithm)といい

で表す. また,こののことを真数(anti-logarithm)という.

なお,指数関数の定義での という条件は,対数でも同様とする.

座標平面上にy軸と1で交わる曲線y=a^xがあり、y軸上の値Mから曲線を経てx軸上の「?」へと破線矢印が伸びている。その「?」を指して「log_a M と定める」と添えられている。
§

定義1対数の定義

のとき

とする.特に, である.

たとえば,を底とするの対数,すなわちは, だから

である.また,を底とするの対数,すなわちは, だから

である.

左に等式 a^x=M、右に等式 x=log_a M があり、中央の同値記号に加え、上側に左から右へ、下側に右から左へ向かう曲線の矢印が描かれている。

問題2指数を対数になおす

次の等式を の形に書きなおせ.

解答を見る
  1. 乗はである」は「を底とするの対数である」ということと同じ.

つまり

  1. 乗はである」は「を底とするの対数である」ということと同じ. つまり

  1. 乗はである」は「を底とするの対数である」ということと同じ. つまり

問題3対数を指数になおす

次の等式を の形に書きなおせ.

解答を見る
  1. を底とするの対数である」は「乗はである」ということと同じ.

つまり

  1. 2の対数である」は「乗はである」ということと同じ. つまり

  1. を底とするの対数である」は「乗はである」ということと同じ. つまり

問題4定義から対数の値を求める

次の式の値を求めよ.

解答を見る
  1. とおくと

【別解】

対数の定義より

  1. とおくと

  1. とおくと

  1. とおくと

最終更新: 2026-08-10

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