ベクトル方程式の練習問題(全8問・解答つき)

数学B「ベクトル方程式」(平面ベクトルと平面図形)の練習問題を8問まとめました。解答は各問のすぐ下に折りたたんであります。そのまま印刷すれば、解答の見えない問題プリントになります。

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問題1直線のベクトル方程式~その1~

以下のそれぞれについて,点 を通り方向ベクトルを とする直線の方程式を,媒介変数 を用いて表せ.また,媒介変数を用いない形で直線の方程式を表せ.

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  1. x軸とy軸のある座標平面上に、直線y=3/4x-1/2が描かれている。この直線はx軸とx座標2/3で交わり、y軸とy座標-1/2で交わっている。

    \begin{eqnarray} \left{\right. \end{eqnarray}

    上式と下式を について解くと, となるから

  2. 座標平面上に右下がりの直線が描かれており、x軸とは4、y軸とは8/3の位置で交わっている。直線の右下には、方程式y=-2/3 x+8/3が書かれている。

    \begin{eqnarray} \left{\right. \end{eqnarray}

    上式と下式を について解くと, となるから

  3. \begin{eqnarray} \left{\right. \end{eqnarray}

    座標平面上に原点O、x軸、y軸が描かれている。y軸上の3の位置を通り、x軸に平行な直線が引かれており、y=3と表示されている。

    が変化すると はすべての実数をとるが, は常に であるから

    ( はすべての実数).

  4. xy平面上に、x軸の-2の位置を通り、y軸に平行な直線が描かれている。直線の上部には x=-2 と表記され、x軸との交点には -2 の目盛りがある。

    \begin{eqnarray} \left{\right. \end{eqnarray}

    が変化すると はすべての実数をとるが, は常に であるから

    ( はすべての実数).

問題2直線のベクトル方程式~その2~

に関する位置ベクトルを とする.以下のそれぞれについて,直線上の点 に関するベクトル方程式を適当な実数 を用いて表せ.

点Oから点A, Bへ伸ばした矢印と、線分OAを2:1に内分する点と点Bを通る直線lがある。直線l上の点Pに向けて、点Oから破線の矢印が伸びている。
点Oを始点とするベクトルOAとベクトルOBがあり、点Bを通る直線l上に点Pをとって破線ベクトルOPが描かれている。点Oの周りに丸数字の3と2、直線lの周りに四角数字の3と1の比が示されている。
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  1. 線分 に内分する点を とおくと, であるから


    を使った

    つまり

    と表せる.

  2. 線分 に外分する点を,線分 に内分する点を とおくと, , であるから

    を使った

    つまり

    と表せる.

    ここで,

    は, とおくことにより

    と表すこともできる.この に適当な条件をつけることにより,半直線や領域などを表すベクトル方程式をつくることができる.

問題31 次結合で表された位置ベクトルの軌跡

に関する位置ベクトルを とし,点 を満たし動くものとする.以下の場合について,点の動く範囲を図示せよ.

  1. かつ
  2. かつ
  3. かつ かつ
点Oを始点とする2つのベクトルが描かれている。右方向の点Aに向かう矢印にベクトルa、上方向の点Bに向かう矢印にベクトルbが添えられている。
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  1. まず, をある定数 で固定し

    を考えると,点は右図の半直線上にある.

    よって, を動かすと答えは下図網掛け部分となる.

    点Oから伸びるベクトルaとベクトルbが描かれている。点Oを端点として、その2つのベクトルと延長の破線に挟まれた内側の領域が灰色で塗られている。
  2. まず, をある定数 で固定し

    を考えると,点は右図の半直線上にある.

    よって, を動かすと答えは下図網掛け部分となる.

    点Oを始点とするベクトルaとベクトルbがあり、点Oからベクトルbの方向へ延びる直線と、ベクトルaと反対方向へ延びる半直線を境界として、グレーの領域が広がっている。
  3. と変形でき,条件より であるから,答えは下図の直線部分となる.

    点Oを始点とするベクトルOA, OBに対し、線分OAを2対3の比に分ける点と、線分OBの延長線上において比が2対1となる点を通る直線が描かれている。
  4. と変形でき,条件より であるから,答えは下図の直線部分となる.

    点Oを起点とし、線分OAを2:1に内分する点と線分OBを2:1に内分する点を通る直線が描かれている。点Oからそれぞれの内分点へ向かうベクトルが示されている。
  5. まず,条件より であるから,点 は1.で求めた領域内にあることが必要.

    次に, の値を で固定する,つまり とすると,条件より であるから なので

    となり,

    と変形できるので,点 は右上図の線分上を動く.

    よって, の値を動かすと答えは下図網掛け部分となる.

    点Oを始点とするベクトルaとベクトルb、および点Aと点Bを結ぶ破線の線分ABによって囲まれた、三角形OABの内部全体がグレーで網掛けされている。

問題4直線のベクトル方程式~その3~

次のそれぞれについて,点 を通り法線ベクトルを とする直線の方程式を求めよ.

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直線 上を動く点 の座標を とおく.

問題5点と直線の距離の公式

直線 と点 との距離 を求めよ.

座標平面上に直線 ax+by+c=0 と点 A(x0, y0) があり、点 A から直線へ下ろした垂線の足 H との距離が d と示されている。また、直線に垂直な法線ベクトル n も描かれている。
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座標平面上に直線 ax+by+c=0 と点 A(x_0, y_0) があり、点 A から直線へ下ろした垂線の足を H、その長さを d としている。また、直線上の点 P から A へのベクトルや法線ベクトル n が描かれている。

直線 上の点を とおくと, の座標に関して

が成り立つ.

いま, に正射影したベクトル は,と等しいので,この の大きさが となる.

よって

つまり, となる.

ここで,直線のベクトル方程式をまとめておこう.

問題6円のベクトル方程式の別表記

異なる2 点 を直径の両端とする円を とする.より,円 のベクトル方程式は

であったが,円 の中心の位置ベクトルは,半径はとなるので,前のセクション、「中心と半径が与えられたとき」の より

とも表される.

いま,この2 式が等しくなることをベクトルの計算で証明せよ.

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問題7円のベクトル方程式

平面上に定点 があり,点 が以下の式を満たしながら動くとき, はどのような軌跡を描くか考えよ.

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  1. よって, を中心とする半径 の円を描く.

  2. よって, を中心とする半径 の円を描く.

問題8円の接線のベクトル方程式

を中心とする半径 の円周上の点 における接線のベクトル方程式は,この接線上を動く点を として

と表されることを示せ.

また, としたとき,接線の方程式を求めよ.

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のなす角を として,この2 つのベクトルの内積を考えると

中心Cの円の接点P0を通る接線上に点Pがある。中心Cから点P0、点Pへ向かう2つのベクトルCP0、CPが描かれており、そのなす角はθである。

接線の方程式は, とおき,いま得られた式に, を代入して

となる.

より もある.

以上,円のベクトル方程式をまとめておこう.