数学B 第1章 数列の一般項と和 — いろいろな数列

(等差数列の項)(等比数列の項)

(等差数列の項)(等比数列の項)の和

一般項

で与えられる数列は、具体的に書くと

1・2^0, 2・2^1, 3・2^2, 4・2^3, 5・2^4, 6・2^5, ... という数列が並び、各項の上には項番号を示す四角囲みの数字1から6が付いている。

となる。

この のように、 で表される数列の、初項から第 項までの和は次のように求めることができる。

STEP1

初項から第 項までの和 を書き下す。

STEP2

この式の辺々を2倍(公比倍)した式を書く。

STEP3

上の2つの式を並べる。このとき、下のように、2倍(公比倍)した式の方を右に1段ずらして書いておく。

上段のS_n=1+2・2+…+n・2^(n-1)に対し、下段の2S_n=1・2+2・2^2+…+n・2^nは、同じ2の累乗の項が上下にそろうよう、右に1項ずらして書かれている。

STEP4

上の式から下の式を引く。

Snの式から2Snの式を引き算する筆算が示されている。同じ指数の項を縦にそろえて引くことで、-Sn=1+1・2+1・2^2+…+1・2^(n-1)-n・2^n という結果が導かれている。

STEP5

このとき、必ず等比数列の和が現れるので、その部分を計算する。

式全体に を掛けて

を得る。

解法をまとめておこう。

§

定理1 の和の解法

STEP1:和を書き下す。

STEP2:和を公比倍したものを書く。

STEP3:上の2式をずらして並べる。

STEP4:項のかたまりを崩さないように差を取る。

STEP5:等比数列の和を見つけて計算し、 を求める。

問題1等差 等比型数列の和~その1~

次の和 を求めよ。

解答を見る

公比を掛けて差をとると

より

よって、 である。

問題2等差 等比型数列の和~その2~

次の和 を求めよ。

解答を見る

のときは、公比 を掛けて引いても となってしまい、この方法が使えない(両辺を で割ることもできない)。そこで、 で場合分けを行なう。

  1. のとき

  2. のとき

    より

    よって

分数列の和

一般項

で与えられる数列は、具体的に書くと

項番号1から6が付いた、1/(1・2)、1/(2・3)、1/(3・4)、1/(4・5)、1/(5・6)、1/(6・7)、…と続く数列の各項が横一列に並んでいる。

となる。

この のように、一般項 で表される数列の、初項から第 項までの和は次のように求めることができる

STEP1

まず を分解する。このとき、下のように自分で とおく( の値は後で求める)。

このような式変形を、部分分数分解(resolve into partial fractions)という。

STEP2

右辺を通分し、 と等しくなるように を決定する。

これが、 と等しくなるのは、(分子を比較して) のときである。これより

という等式を得る。

STEP3

右辺の式を利用して、初項から第 項までの和を、具体的に書き出してみる。

STEP4

相殺して消える部分ができるので、下のように消していく。

よって

を得る。

解法をまとめておこう。

§

定理2 の数列の和の解法

STEP1 部分分数に分解する。

STEP2 部分分数の係数を決定する。

STEP3 具体的に和を書き出してみる。

STEP4 相殺して消える部分があるので消し、 を求める。

問題3分数数列の和

次の数列の初項から第 項までの和を求めよ。

解答を見る

一般項を求めて部分分数に分解する。

分母は連続する2つの奇数の積だから、一般項は である。これより

よって

最終更新: 2026-08-20

この節についてAIに質問する

この節に書かれている内容だけを根拠に答えます。個人情報は書かないでください。