数学B 第1章 数列の一般項と和 — 階差数列

階差数列の定義

階差数列とは何か

下の数列の第 項をいきなり求めるのは、少し難しい。

1から6までの丸数字の下に、順に2、6、12、20、30、クエスチョンマークが配置され、その後にカンマと三点リーダーが続く数列が示されている。

このように一般項がすぐに把握できない場合は、隣り合った項の差をとって、新たな数列をつくってみるとうまくいくことがある。まず新しく作られる数列について確認しよう。

①から⑤の番号がついた数列 2, 6, 12, 20, 30, ... が並び、各項の間には差を表す +4, +6, +8, +10 と四角囲みの X が矢印で示されている。

隣り合った項の差に注目すると、たとえば は12と予想できるので、第6項は と求めることができる。

§

定義1階差数列の定義

数列 に対して

となる数列 を、数列 階差数列 (progression of differences) という。

この例では、階差数列 は、初項4、公差2の等差数列になっているので

と表せる。

問題1階差数列の定義

数列 の階差数列を書け。

解答を見る

与えられた数列を とおくと、階差数列

よって、階差数列は である。

階差数列から一般項を求める

階差数列の一般項

次に、本題であった数列 を求めよう。

上段に数列{a_n}の項 2, 6, 12, 20, 30, …, a_n, a_n+1, … が並び、各項の間の下に階差数列{b_n}の項 4, 6, 8, 10, 12, …, 2n+2, … が b_1, b_2, …, b_n として配置されている。

階差数列の一般項 がわかった場合、そこから を以下のようにして求めることができる。

上の数列から

a_2 = 2 + 4 から a_5 = 2 + (4 + 6 + 8 + 10) まで、項を加える式が縦に並んでいる。初項2の上に①、括弧でくくられた項の和の上に b_1+b_2 などの記号が添えられている。

であるから、 は「 から までの 項を加えたもの」とわかる。よって、 のとき第 項は

数式 a_n=2+(4+6+8+…+(2(n-1)+2)) において、2の上に①、角かっこ部分の上に b_1+b_2+…+b_(n-1) と添えられ、下行に =a_1+Σ(k=1〜n-1)b_k と表されています。

として求めることができる。

実際、この数列では であったから、 のとき

となる。 のときも となって に一致するので、 において である。ここで とすると となり、はじめに予想した第6項と一致する。

この例のように、 として求めた には、必ず を代入して と一致するかを確かめる。一致すれば で成り立つとしてよいが、一致しないときは「 のとき のとき 」と場合を分けて答える。

以上、まとめておこう。

§

定理2階差数列 から一般項 を求める

数列 の階差数列を とおくと、 のとき一般項

と求めることができる。

問題2階差数列 から一般項 を求める

次の数列の一般項 を求めよ。

解答を見る

数列 の階差数列は であり、これは初項1、公差2の等差数列になっているので

よって において

として求めた式なので、 でも通用するかを確かめる。 を代入したとき となり、 と等しくなるので、 において と表せる。

最終更新: 2026-08-20

この節についてAIに質問する

この節に書かれている内容だけを根拠に答えます。個人情報は書かないでください。