数学B 第2章 漸化式 — 漸化式の基本

この節の前提数列とは何か/階差数列

漸化式の基本

初項5、公比3の等比数列 の一般項は、第1章で学んだ通り、次のように表される。

この数列を漸化式で表現すると、次のようになる。

ここで逆に、条件 が与えられた数列を考えると、 より初項が定まり、あとは に順に と代入することにより

とただ一通りに数列 が定められる。

このように、数列のある項と別のある項との間に成り立つ関係式のことを、漸化式と定義していた。

問題1漸化式から数列の項を求める(再掲)

次の条件によって定められる数列 の第5項までを書き出せ。

解答を見る
  1. 、 に を順に代入して よって、

  2. 、 より よって、

  3. 、 より よって、

  4. 、 より よって、

  5. 、 、 より

    よって、

  6. 、 より よって、

漸化式のタイプ

実は上記の例題の問題は全て異なるタイプの漸化式となっている。以降では、それらをひとつひとつピックアップして学んでいく。その前に、それぞれの特徴を簡単に説明しておこう。

  1. 階差型漸化式

    と の係数が同じであるタイプ。条件式から階差数列 の式を導くことができ、階差数列から一般項を求める。これについては階差数列ですでに学んだ。

  2. 線形2項間漸化式

    と の係数が異なっており、かつ定数が加えられるタイプ。特性方程式という特殊な方程式を活用し、一般項を求める。

  3. 変形階差型漸化式( タイプ)

    と の係数が異なっており、かつ が加えられるタイプ。特性方程式か階差数列を利用して、一般項を求める。

  4. 変形階差型漸化式( タイプ)

    と の係数が異なっており、かつ が加えられるタイプ。一般的には階差数列を利用して、一般項を求める。

  5. 線形3項間漸化式

    と と の3項による関係式が与えられるタイプ。3項間漸化式の特性方程式を活用し、一般項を求める。

  6. 分数型漸化式

    分数型となっているタイプ。一般的には分数型漸化式の特性方程式を活用し、一般項を求める。

なお漸化式の基本的な解き方として、等比数列の形に帰着させることを覚えておくと良い。以降では各タイプを具体的にみていくことにする。

最終更新: 2026-09-03

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