STEP1
漸化式 an+2=pan+1+qan から特性方程式 x²=px+q をつくる.
STEP2
特性方程式の異なる2つの解 x=α,β (α≠β) を利用して,漸化式 an+2=pan+1+qan を
an+2-α an+1=β (an+1-α an) an+2-β an+1=α(an+1-β an)
と2通りに変形する.
STEP3
bn=an+1-α an,cn=an+1-β an とおき,2本の漸化式を書き換えて
bn+1=β bn cn+1=α cn
等比数列の一般項の公式を使い,数列 {bn},{cn} の一般項を求める.
bn=b1β^n-1 cn=c1α^n-1
STEP4
置き換えた数列をもとに戻して
an+1-α an=(a2-α a1)β^n-1 an+1-β an=(a2-β a1)α^n-1
an+1 を消すため,辺々引き算する.
-α an-(-β an) =(a2-α a1)β^n-1-(a2-β a1)α^n-1 ⇔ (β-α)an =(a2-α a1)β^n-1-(a2-β a1)α^n-1
STEP5
an について解けば完成.
an=((a2-α a1)/(β-α))β^n-1-((a2-β a1)/(β-α))α^n-1
実際, α=2,β=3,a1=2,a2=5 を代入すると an=3^n-1+2^n-1 となり,はじめに書き並べた 2,5,13,35,97,275,… と一致する.
線形3項間漸化式を解くのに,特性方程式 x²=px+q を使うとよいのはわかったが,この特性方程式はいったいどのような考え方からくるのだろうか.ここでは,それを検証する.
線形3項間漸化式 an+2=pan+1+qan を解くために,「等比数列に帰着させる」ことを考えていた.等比数列に帰着させるためには,適当な数 α,β を用いて,線形3項間漸化式 an+2=pan+1+qan を
an+2-α an+1=β(an+1-α an) ①
と変形したい.なぜなら,このように変形できれば,数列 {an+1-α an} が公比 β の等比数列になるからである.
では,このような α,β はどのように求めればよいのかというと, ① を展開・整理した式
an+2=(α+β)an+1-αβ an
と,もともとの漸化式
an+2=pan+1+qan
の係数を比較して
α+β=p αβ=-q
を満たすような α,β であればよい.
このような α,β を求めるためには,解と係数の関係の逆より
x²-px-q=0
という2次方程式を解けばよい.
ここで,この方程式を解くのではなく,変形すると
x²=px+q
となるが,これは線形3項間漸化式 an+2=pan+1+qan の an+2 を x² , an+1 を x , an を1に形式的に置き換えたものに他ならない.そして,この方程式を特性方程式と名付けるのである.
結局,線形3項間漸化式 an+2=pan+1+qan は,特性方程式 x²=px+q の解 α,β を用いて
an+2-α an+1=β(an+1-α an)
と変形され,等比数列に帰着されるのである.
ここで,条件 α+β=p, αβ=-q は α と β を入れかえても変わらない.だから,特性方程式の2つの解のどちらを α の役にしてもよく,同じように
an+2-β an+1=α(an+1-β an)
とも変形できる.2通りの変形が得られるのは,このためである.